30代でも?若年性アルツハイマー型認知症の初期症状は?原因は?ブログでの体験談も。

最近、若年性アルツハイマーや若年性認知症といった言葉をテレビで聞くことがあります。若年性ということなので、ざっくりいうと若くして物忘れやひどくなってしまうことだと思いますが、実際どんなものなのか調べてみました。

若年性アルツハイマーとは?認知症とは?

両方とも混同して使われることが多いですが、調べてみると以下のようです。そもそも物忘れが激しくなって日常的生活に支障をきたすような症状を認知症といいます。若年性認知症とは、18歳~64歳の比較的若い年齢で発症する認知症のことを言います。一般的なイメージとしては認知症は、高齢者の病気として知られていましたが、最近は若年層でも発症することが分かっており、2009年の厚生労働省の調査結果では、全国で推計3万7千800人の患者がいることが明らかとなりました。実際はこの3倍いると言われています。

若年性認知症にも、色々な種類があり、その中のひとつがアルツハイマー型認知症です。脳血管性認知症と並んで、この2つが患者のその大半を占めますが、頭部外傷後遺症、前頭側頭葉変性症、アルコール性認知症などの疾患が原因となる場合もあります。アルツハイマー病は脳の障害で、医学的に以下ような症状が起きています。

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アルツハイマー型はβアミロイド蛋白と言われる蛋白質が脳の神経細胞に蓄積し、更にタウが溜まって神経細胞が破壊され脳が萎縮することにより脳機能が低下する

出典:http://www.ne.jp/asahi/web/oki/health/arutu.html

要は、脳の細胞が壊れてしまって起きる病気なんですね。アルツハイマーは、不可逆的な進行性の脳疾患なので、一回発症してしまうと進行を遅らせることは出来ますが、治すことは出来ません。恐ろしいですね。

初期症状はどんな症状があるの?

アルツハイマーですが、以下のような症状が出てきます。初期のころはうつ病の症状と似ているようで、判別が難しい層です。一般的に女性より男性の方が発症しやすいようです。

物忘れ

初期症状として最も多いのが物忘れ。約半数の人に表れる症状です。会社員の人が会社へに行き方を忘れたり、電車の中にモノを置き忘れることが頻発したり、また主婦の方であれば、同じものを毎日買ってしまったりといった行動が出てきます。

行動の変化

約3割の人に出てくる症状で、他人に配慮した言動や行動が出来なくなったり、急に身だしなみに無頓着になったりといった行動が出てきます。

性格の変化

今まで優しかった人が狂暴的になったり、几帳面な人が大雑把になったりします。

言語能力の低下

周囲との言葉でのコミュニケーションが困難になったりします。

これらの症状が出てきたら、若年性アルツハイマー型認知症も疑いましょう。

原因は?

なぜ、若年性アルツハイマーが起きるのかということについては、以下がわかりやすかったので、引用させていただきます。

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 アルツハイマー病の原因はいまだ完全には解明されていませんが、若年性アルツハイマーも高齢者アルツハイマーも、脳の神経細胞が死滅し委縮してしまうことによって起こる知的能力の低下です。
しかし、脳の委縮(人の脳は20~30歳をピークに減少に転じます)は加齢とともに誰にでも起こりうる老化現象のひとつであって、何も特別なことではありません。
では、アルツハイマー病患者の脳内ではいったい何が起こっているのか…その点が、とても気になるところですが、実は脳内で分泌されているβアミロイドと呼 ばれるたんぱく質の一種が、アルツハイマー病患者の脳では分解されず、脳内に蓄積(正常な脳内ではすぐに分解される)してしまっていることが深くかかわっ ているとする説があります。

少し専門的な話になってしまいますが、このβアミロイドが脳内に蓄積されると、老人斑(βアミロイド が主成分と考えられており、神経細胞と神経細胞の間にできるシミのようなもの)の沈着が起こり、脳内の神経細胞が死滅していくアポトーシスと呼ばれる状態 を作り出しているというわけです。
しかし、ここで注目すべきは、若年性アルツハイマー病は高齢者アルツハイマーとは異なり、どちらかというと遺伝性の強い脳疾患であるという点です。

出典:http://kaigo.moo.jp/page031.html

アルツハイマーは年をとれば多少誰にでもなり得えますが、若年性といった場合には、遺伝性が強いということなんですね。ご家族や親せきで若年性アルツハイマーになった方がいらっしゃる場合は意識しておいた方がいいかもしれません。

ブログで体験談を紹介している人も

配偶者や本人が若年性アルツハイマーと診断された方の日記をブログで公開されている方もいらっしゃいます。リアルな体験談で、他人事ではありませんよね。先人たちが何を思って日常生活をしているかが分かりますので、一読の価値があります。

若年性アルツハイマー介護日記

忘れてしまわないうちに~若年性アルツハイマーになった夫の記録~ブログ

若年性アルツハイマーの夫との日々

アルツハイマー 移りゆく景色の中で

まとめ

近年、若年性アルツハイマーに関する情報は数多く公開されています。チェックリストや予防に効く食べ物など、たくさん紹介されています。家族などに初期症状かな?と思える行動があった場合は、まずは専門医の診断を受けましょう。

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