東京R不動産 馬場正尊、吉里裕也、林 厚見 、安田洋平について。 給料や働き方が先進的!

出典:東京R不動産HP

不動産を選ぶときに、「広さは2LDK」「駅から徒歩○分以内」「南向き」「風呂トイレ別々」とかある程度決まった基準で選んでいる方がほとんどだ と思います。でもそれだと、同じような物件にしか出会うことが出来ません。一方で自分の価値観で「これだけは譲れない」「○○だったらあとはどうでもい い」というようなピンポイントのニーズを叶えてくれる物件を紹介してくれるのが、東京R不動産。東京だけでなく、神戸・福岡など色々な地域に同じコンセプ トでネットワークされたサイトがあるので、ご覧になった方も多いと思います。そういう筆者も、定期的にチェックしています。今日は、東京R不動産がカンブ リア宮殿に取り上げられるとのことで、同ブランドを率いている4人の方のプロフィールなど、調べてみました。

そもそも東京R不動産って何?

東 京R不動産は簡単にいうと不動産仲介のWebサイトです。ただサイトをみていただけばわかるとおり、通常の不動産サイトには出てこないような一風変わった 物件を多く取り扱っています。築70年の古民家とか、駅からすごく離れているけど景色がムチャクチャいいマンションとか、コストパフォーマンスがいい団地 とか。そういった物件を独自の目線でチョイスして紹介しています。賃貸だけではなく、物件自体の売買やリノベーションも行っております。

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運営・制作ディレクター馬場正尊、吉里裕也、林 厚見 、安田洋平のプロフィール。

で、 この東京R不動産、実はWebサイトであって、会社ではありません。運営・制作ディレクターが4人いらっしゃって、それぞれバックグラウンドが違います。 この4人はそれぞれが、自分のビジネスを保有しており、東京R不動産にプロジェクトとして参加しているような形態になっています。その4人の下に営業ス タッフ(2015年4月現在13人)がいて、この方々が実際の顧客対応の前線に立っておられるイメージです。それぞれ役割が違うんでしょうが、どんなプロ フィールなんでしょうか。東京R不動産HPより引用させていただきました。

馬場正尊

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写真出典:http://duestudies.com/interview4_1.html

Open A ltd.代表取締役
1968年佐賀県生まれ。早稲田大学理工学部建築学科大学院修了。1994年より(株)博報堂にて「世界都市博覧会」「東京モーターショー」などの大型事 業の計画・実施に携わる。1998年早稲田大学理工学部建築学科博士課程、雑誌『A』編集長を経て、2003年Open A Ltd.設立。現在、設計活動、都市計画、執筆などを行う。

吉里裕也

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写真出典:http://kitakyu.renovationschool.net/lineup/%E5%90%89%E9%87%8C-%E8%A3%95%E4%B9%9F

SPEAC inc. パートナー
1972年京都府生まれ。東京都立大学工学研究科建築学専攻修了。1998年より(株)スペースデザインにて、サービスアパートメント及びSOHOに関わ る新規業態の立上げに従事すると共に、「BUREAU」「B-site」プロジェクトにおける企画・監理のリーダーシップをとる。2003年よりフリーラ ンスとして、集合住宅・オフィス・店舗等の企画、デザインを行う。2004年SPEAC inc.を林 厚見と共同設立。

林厚見

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写真出典:http://toyokeizai.net/articles/-/12906

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SPEAC inc. パートナー
1971年東京都生まれ。東京大学建築学科、コロンビア大学不動産開発科修了。米国系経営戦略コンサルティング会社を経て、2001年より(株)スペース デザインにて財務担当取締役として資金調達、プロジェクト推進、経営企画等に従事。2004年SPEAC inc.を吉里裕也と共同設立。建築・不動産の開発再生における事業・業態の企画、プロジェクトマネジメント等、ファイナンスからデザインまでを統合する プランニング、コンサルティングを行う。

安田洋平

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写真出典:http://monosashi.me/special_class/yasuda_130608/

Antenna inc. 代表取締役
1971年愛知県生まれ。早稲田大学第一文学部美術史学科修了。Inter Medium Institute(IMI)大学院講座WEBコース/コンテンポラリーアート・コース修了。出版社勤務の後、彩都メディアラボ(株)出版ディレクターを 経て、2001年よりフリーランスとして雑誌・ウェブサイトの編集・ライティングを行う。

建築系・財務系・Web系と、それぞれがそれぞれの強みを活かせるような布陣になっていますね。

なぜ、東京R不動産を始めたか?

運 営メンバーのひとり馬場さんは、学校を卒業して博報堂に入社しました。博報堂では博覧会を やったり地域計画のようなことをやっていたらしいのですが、大学の博士課程に行きたくて退社。でも続かなくて独立することになりました。で、その時期に知 人から「不良債権処理をしたビルを、デザインで魅力的な物件に変えられないか」という相談を受けたことが直接のきっかけだそうです。

それ で、アメリカの事例をひも解いていくと、クリエイターや建築家の力によって古い建物を再生するというマーケットもできていくと確信した馬場さんは、面白い 物件を紹介していくことを思いつき、東京R不動産をスタートさせました。それから、その想いを共感する人がどんどん増えて、地域再生など色々な切り口か ら、色々なプロジェクトが進行しています。

働き方もユニーク。給料は?

東京R不動産は、働き方もユニークです。先述の通り、東京R不動産はあくまでもサイトで会社ではないので、社員はいないようです。で、どのようになっているのかというと、馬場さんのインタビューより引用させていただきます。

東 京R不動産は会社ではなく、あくまでもメディアなので、「東京R不動産の社員」は存在しません。魅力的・個性的な賃貸・売買物件を見つけてきて、 借りたい・買いたい人との契約までこぎつける仲介営業職は、ほぼ全員個人事業主です。彼らはスピークと業務委託契約を交わしています。

彼らの収入は完全歩合制なので、例えば数千万から億単位の売買物件を決めたらその分手にする収入も多くなりますが、一件も決められなければ収入はゼロです。この契約形態を僕らは「サムライ契約」と呼んでいます。

このサムライ契約を交わしているメンバーは10人ほどで、あとはプログラマーなどがいますが彼らは固定給です。

出典:http://www.okamura.co.jp/magazine/wave/archive/1305babaB.html

基 本、完全歩合の成果報酬型なんですね。でも、不動産だとひとつ決めれば大きいのでそういうのがいいのでしょうが、実際には契約に向かってお互いが協力しな がら頑張っているようです。究極のフリーエージェントですね。スタッフは色々な仕事を兼業していて、その中のひとつの東京R不動産の仕事があるというよう な位置づけなんでしょうね。まさに先進的な働き方です。おそらく、程度の差こそあれ、日本全体がこのような形態になっていくのでしょうね。

まとめ

今までにないメディアや働き方を実践していく姿は気持ちいいですね。彼らが実践しているのは、「これからの日本の新しいカタチを提示すること」なんでしょうね。今後に期待です!

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