キセル乗車というのをよく聞きますが、一体どういうことをすることなのか?今回はキセル乗車の仕組みやその後どうなるのかをわかりやすくお教えします。
キセル乗車とは?
キセルとは連続しない切符または定期券などで途中区間の運賃を支払わないことを言います。それが煙管(キセル)のようだと言うことで名前がついています。(入口と出口が金属(お金)でその間は木で出来ている)金額をごまかして乗るという、所謂不正乗車と同じことです。
キセル乗車の事例紹介 その1
例 えば、通常1000円する所を入場券などの切符、120円とかを買って入場します。目的地に着いたら切符を無くしたなどと駅員さんに言って、目的地から一 番近い駅名を言います。駅員さんは切符を買った時の値段を聞かれるので、その目的地からひと駅分の片道金額をあらかじめ調べて置いてその金額を言います。 大体駅員さんはその片道分の金額を請求するか、サービスで今回だけですよと言うことになると0円となります。
普通なら1000円かかる所を、入場の120円、退場する時の120円、計240円の運賃で済む事となり、760円が浮くことになります。
キセル乗車の事例紹介 その2
例えば、A駅からD駅までの切符を買います。(仮に400円とします)
普通に入場して、行きたいF駅(通常1600円とします)まで好きな旅をします。F駅で改札を通らず、反対側の電車に乗り換え、最初に切符を買ったD駅で下車。切符は基本的に終日有効なので存分に旅を楽しめます。
結果・・・1600円×2(往復)-400円=2800円分の運賃を浮かせることが出来たということになります。
キセル乗車の事例紹介 その3
定期券を持っている場合はどうでしょうか?
例 えば、AからE駅まで出かけたとします。AからB駅までは定期券があるとして、払うのはBからE駅間の料金となり、定期券+BからE駅の切符を一緒に自動 改札に通します。帰りは本来EからB駅間の切符を買わなければなりませんが、ここで、EからD駅間のみの切符を買って入場します。A駅まで定期券で改札を 出ると、本来はDからB駅の料金を払っていないことになります。
バレた場合は?
キセル乗車ははっきり申しますが、犯罪です。万が一バレたならば正規の3倍くらいかかると言われています。そして、定期券等の場合は、普通運賃を基準に日数分をかけて計算するので、何十万、時に 何百万単位の罰金となることも。その駅の会社のブラックリストに載ることも頭に入れて置いて下さい。
本来払うべき料金を払わないのは、騙したこととなり詐欺罪が成立します。
もし、起訴されて裁判となれば有罪ですよ。起訴されなくても記録には残りますからね。
キセル乗車の現状
今は自動改札化、記録化が進んでおり、入場の確認を退場時にしているので、キセル乗車は出来ないようになっています。降りる時に使った切符や定期券に、乗った駅の情報がないと改札で止められます。かなりの被害額になることからさまざまにキセル対策が成されています。
あとがき
人はごまかせても自分だけは絶対にごまかせません。何とも思わない平気な人も多いのも事実。それが本当に悲しいですね。ですが、罪の意識でその後の人生が良いものにならないのは明らかです。絶対に不正乗車は止めましょう。