酸性雨ですが、コチラも現在地球で起こっている深刻な環境問題の一つです。 こどものころは、雨が降って頭がびしょ濡れになると「酸性雨で禿げるぞ~っ」とよくジョークを言って、友達をからかうことをしていました。
も ちろん、外に出ていきなり雨が降ってきてそれを浴びたところで禿げるなんてことはありえません。禿げるほどの酸性雨ですと、酸により、頭だけではなく、他 の皮膚もやられてしまいますので、そんなのまずあり得ないのですし、過去に日本でそこまで凄い酸性雨が降ったなんてことはないでしょう。そしたら本当に大 事件です。
しかしながら、現在の酸性雨でも被害が起こっているのは事実で す。例えば森林への被害、これは、植物の中には酸に弱いものもいます。その植物が直接酸性雨を浴びたとしてもさほど問題はないのですが、根っこから酸性雨 を吸いとって耐えきれなくなり枯れてしまうんですね。それと同じで、河川、湖の魚が酸性雨をとりこんでしまい死んでしまいます。さらに、自然界だけではな く、人間が作った建造物なども一日の雨では解けないのですが、何日もそれが続くと解けて壊れたりするなどの被害が実際に起こっているのです。
ですので、触っただけでは解けないとはいえ、酸性雨が深刻な問題になっているのは事実で否定できない話し。それは何とかしなくてはいけないと考えるのが私たちだと思います。そこで、酸性雨の原因、物質、今後の対策法について考えてみました
のでご覧ください。
酸性雨の原因物質とは一体何?
当然正常な雨ならこのように強い酸性の雨ではないわけです。もともとそこまで酸が強くは無かったので何か原因があるはず…それは、大気汚染物質で す。大気汚染物質が煙となり上空に舞い上がり、雲となり、それが酸性雨となる。または、雲になれるほど軽くはない少し重い大気汚染物質が水に溶け、それが やがて蒸発し、雲となり、酸性雨として地上に降る。およそこの2つのパターンが考えられるのかと思います。気になるのはそこではなく、やはりその大気汚染 物質という物が一体どういうものなのか?ですよね。
それは、硫黄酸化物(SOx)、窒素酸化物(NOx)、塩化水素(HCl)が 主となる原因物質です。これらが大気中にある酸素や水と化学反応を起こし、硝酸、硫酸、塩酸、を生み、通常の雨よりも酸の濃度が高まるのです。他にも直接 的な原因ではないのですが、人間の生命活動や家畜糞尿、他科学実験などで放出されるアンモニアが雨と一緒に土壌へ流され硝酸塩へと変化、それが雲に混じ り、酸の強い雨が降ることも問題視されています。
とはいうものの、やはり主な原因は、工場の石油、石炭の燃焼です。火山の噴火により、硫黄化合物が発生するのも否定はできませんが、大半は人間による石油、石炭の燃焼です。ちなみに、調査によりますと、SOxのほとんどが中国だったのです。割合としては、中国49%、日本21%、火山によるもの13%、韓国21%と、
し かし、これを見ると我が国日本も世界的にみるとかなり多いのではないかと残念に思われるかもしれないです。確かに日本国内、都内を見ても化学工場はたくさ ん存在しますからね。つまりは、世界各国に、酸性雨の原因となるものがあるのです。アジア圏だけではなく、ヨーロッパ、アメリカにも工場はたくさんありま す。そこからやはり大気汚染物質が放出されているのは事実が、やはり、その大半は中国からくるものなのです。
中国は現在経済成長や、日本の多国籍事業に伴い、工場がたくさん作られそれにより、石炭や石油の燃焼量も増加します。ですので、中国が一番、大気汚染物質を放出しているのは当然と言えば当然のことかもしれません。しかし…
酸性雨の私たちにできる対策方法はあるの?
こ うしてみると、中国の大気汚染を何とかしない限り無理な話しにも思えます。ですので、中国含め、国々を上げて、石油、石炭の燃焼量を減らすなり、大気汚染 物質の発生量が少ない別な燃料を開発することが課題になりそうです。とはいうものの、そのような誰もが夢見ている燃料などそう簡単に開発することはできな いことだとは思います。ですが、なんでもそうですが諦めたらそこで終わりです。研究者の方には諦めずに是非研究を続けて、石油、石炭に代わる新たな燃料を 開発して欲しいです。
そうすれば、国々の汚染物質の発生量は大分減らすことができるはずです。ただ、何年先になる話 しかわかりません。ですが、それができない限りおそらく汚染物質を今よりも大きく減らすことは難しいのかと思います。なぜなら、自動車、発電所のエネル ギーとして石油は必要不可欠な燃料です。つまり、それを全て禁止にした時点で世界は大混乱に見舞われます。それに、それだけで、車を使う仕事が一瞬で無く なるので失業問題にもなりかねません。よって、個人の努力だけでは難しい話しで、政治、経済、法律なんかも絡んでくるのも事実なわけです。
私たちにできることがあるとすれば、電気を無駄に使わない。自動車にはあまり乗らない。暖気運転(アイドリング)をしない。極力徒歩、自転車で移動する。 といった、こまめなことが地球を救うことなのかもしれません。ただ、これは個人の意識の問題でもあります。一人がそれを一生懸命やったところで、皆が一生 懸命それをやらないことには効果は発揮されませんのでそこも難しい話しです。法律でしっかりと強化するとか、そのようなことをする期間を設けるなどしてい く必要があるかもしれません。