島津製作所と言えば京都の老舗分析計測の総合メーカーとして有名ですよね。お茶の間的には2002年に田中耕一さんのノーベル化学賞を受賞して、彼 の腰の低いキャラクターとのギャップにヤラれたのを思い出します。もう13年も前のことですね。でも、島津製作所ってどんな会社だったっけ?と言われる と、筆者も含めイマイチよくわかっていない人もいると思います。筆者は一時期島津製作所の近くに住んでいたこともあるのですが、まったく知りませんでした し。今日はそんな方のために色々と調べてみました。
本社所在地 〒604-8511 京都府京都市中京区西ノ京桑原町1番地
設立 1917年9月1日
業種 精密機器
事業内容 計測機器、医療機器の製造・販売
代表者 中本晃(代表取締役社長)
資本金 266億48百万円売上高 連結:2,382億円 単体:1,418億円
純資産 連結:1,531億円 単体:1,099億円
総資産 連結:2,841億円 単体:2,160億円
従業員数 連結:9,624名 単体:3,134名
決算期 3月末日
主要株主 明治安田生命(7.14%)
wikiより
明治安田生命が筆頭株主だったんですね。意外でした。あと社章は鹿児島島津家の家紋だったと思います。本来血縁ではなかったのにも関わらず先祖が島津家より姓と家紋を授かったとのことです。
島津製作所の事業は?
分析計測の総合メーカーとして老舗ですが、以下の事業展開を実施しています。総じて、最終消費者に直接完成物として、目に触れるものは少ないですが、それを支える色々な機器や部品を作っている会社なんですね。
分析機器
分析機器として、質量分析装置、クロマト分析装置、光分析装置、表面分析・観察装置、バイオ関連解析装置の製造。また、環境計測機器として、水質計測装置、排ガス測定装置などの製造行っています。
計測機器
試験検査・測定機器として、材料試験機、疲労・耐久試験機、構造物試験機、非破壊検査装置、高速度ビデオカメラ、粉粒体測定機器、天びん・はかりを製造しています。
医用機器
医用機器として、X線TVシステム、血管撮影システム、X線撮影システム、PET/CTシステム、近赤外光イメージング装置、医療情報システム、放射線治療装置用動体追跡システムを製造しています。
航空機器
航空関連機器として、フライト・コントロール・システム、エア・マネジメント・システム、コックピット・ディスプレイ・システムの製造、また、地上支援関連機器として、航空機器機能試験装置、航空医学訓練装置を製造しています。
産業機器
半導体の製造装置をはじめ、液送機器、油圧機器などの各種産業機器を製造しています。
社長の中本晃の名言がすごい?
総勢連結で1万人弱の大集団を率いている社長の中本晃さんですが、やはりオンリーワンを作ってきた企業の社長だけあって、特にチャンレジ精神に富んだ名言を残しています。研究が土台となっていて、その成果を製品まで昇華するということを、意味真面目にコツコツやってきた会社なんでしょうね。最初に中本さんってどんな人と思う人もいらっしゃると思いますので、略歴を引用させていただきます。
69年(昭44年)大阪府立大工卒、島津製作所入社。品質保証部長、分析機器事業部長などを経て2001年取締役。09年から現職。鳥取県出身。
出典元:http://tenshoku.nikkei.co.jp/r-agent/contents/insite/nikkei-article/nakamotoakira_01.asp
で、名言は以下です。筆者がいいなと思ったものを上げさせていただきます。
当社には昔から「まずやってみよう」という挑戦心を育む風土があります。この伝統がいま、お客様の要望に迅速に応え、形にする元となっているのです。
社会に貢献するには、お客様が「潜在的に望んでいるもの」をつかむ力が不可欠です。独創技術はその実現のために必然的に生まれてくる。私は「ニーズを感知する力」も、技術力のひとつだと考えています。
大 学で電子工学を専攻していた私は、島津製作所に入社してから液体クロマトグラフの開発に携わってきました。しかし、機械、物理、化学など様々な知識がな いと、目指す機器のイメージができません。そこで、専門以外の論文を読んだり、実験を通して知識や経験を蓄えていく。そんな基礎的トレーニングともいうべ きことをどれだけやり抜いたかで、開発した機器の良し悪しが決まります。
名言DBより引用させていただきました。更に中本さんの名言が読みたい方はこちらからリンクしてみてください。おそらくきっちり積み上げてきた努力は嘘をつかないことを信じておられる方だと思います。
田中耕一さんの現在
うわさちゃんねる的にはやはりノーベル化学賞を受賞された田中耕一さんの動向が気になります(笑)確かフェローになったというのは聞いたことがありますが。で、調べてみますと、現在は、田中耕一記念質量分析研究所所長、田中最先端研究所所長になられているようです。自分の名前が冠についている研究所ってすごいですね。
田中耕一 記念質量分析研究所のページはこちら。
田中最先端研究所のページはこちら。
で、現在のお姿ですが、田中最先端研究所のページに所長挨拶のページがありましたので引用させていただきます。
出典元:http://www.first-ms3d.jp/message/tanaka/247.html
白髪は増えられましたが、人柄のよい感じは変わりませんね。後進の指導に頑張って欲しいですね。
まとめ
島津製作所には、田中さんだけではなく、同じようにチャンレジ精神を持った方が切磋琢磨して、世の中を変えるような研究できる土壌がありますよね。こういう会社が日本を牽引していってほしいですね。研究者を大事にする会社は伸びると思います。これからも期待しています!