やっぱりー

カンブリア宮殿 イーグルバス社長 谷島賢(やじままさる)について。MBAは山本モナと同じ。

イーグルバスHPより

テレビ東京の人気番組「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」は人気ですが、地方では路線バスがどんどん廃止になっています。同番組でも、路線廃止で乗り 継げずに長距離を歩いたり、コミュニティバスを使ったりして何とか急場を凌いでいきます。どう凌ぐかが番組の醍醐味だったりするのですが、一方で路線バス の苦境が浮き彫りになって少し寂しい気がします。今日は、苦境に立たされる路線バスを革命的な方法で再生させているイーグルパス社長 谷島賢(やじままさる)さんについて、調べてみました。

プロフィール

谷島さんは既に業界では有名人のようで、色々なメディアにも出演されているようです。

出典:http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20110516/219990/?rt=nocnt

1954年生まれ。東急観光(現トップツアー)を経て1980年にイーグルバスを創業。送迎・観光バス事業を展開し、2006年には埼玉県日高市で路線バス事業に参入。2011年には関東運輸局選定初代地域公共交通マイスターに選ばれた。

出典:http://news.goo.ne.jp/article/senkei/bizskills/senkei-20130123-01.html

学 歴としては、成蹊大学法学部卒。英国ウェールズ大学(日本校)でMBAを取得し、埼玉大学大学院で理工学の博士号も取られているようです。MBAはなんと 元アナウンサーの山本(中西)モナ同じプログラムのものだそう。バス事業は門外漢だったらしいですが、旅行業をしていた父の一言でバス事業に参入したそう です。当初はバス事業は免許が必要で、なかなか新規参入が出来なかったそうですが、特別支援学校などの福祉施設の送迎バスや企業の送迎バスで実績を作り、 観光バスの免許を取得しました。これが1989年のことです。しかし、少し経つとバブルが弾け、いわゆる慰安旅行などでの豪華な観光バスのブームは去って しまいました。

そこで目を付けたのが地元川越での中型観光バス事業。小江戸観光バスツアーが都内近郊からのお客さんが増えてヒット。その成功体験をもとにした個人客向けの「小江戸巡回バス」が、口コミで人気となりました。バスをレトロにしたりして、工夫をしたようです。

路線バス事業に参入

ローカル路線バスの廃止の波は川越にもやってきました。谷島さんは撤退となったローカル路線を引き継ぐ形でついに路線バス事業に参入しました。路線バス業界は古い慣行が多くありましたが、谷島さんは次々と施策を実行していきます。

運行状況を見える化

ま ず、事業を把握するためにデータを蓄積していきました。埼玉大学と協力してバスの乗降口にセンサーをつけ乗降数をカウント、GPSを利用してバスや停留所 の位置情報、時間情報を取得などなど。これらデータをグラフ化し、バスの遅延時間、乗降客のいないバス停や路線などがひと目で分かるようにし、効率化の根 拠を作り上げました。

住民アンケート

住民へのアンケートを通じて、徹底的なニーズ把握をしました。声を元にダイヤ改正などを行っていったようです。

「ハブバス停」と「デマンド運行」

空港のハブ空港のような方式で、路線の中心にセンターを作り、そこから混んでいる時間は定時運行、それ以外は小さいバスで運行するような仕組みを作りました。これで無駄な運行を防ぐだけでなく、お客様満足も実現し、乗客も1.2倍になったそうです。

データに基づいて適切な判断を下せば、まだまだ生き残ることが出来る余地があることを示していますよね。

ノウハウは業界のお手本に!

今 では評判を聞きつけた全国のバス会社からノウハウの提供依頼が来ているそうです。また、情報化の促進に貢献した企業として国土交通大臣賞を受賞したり、同 省の「小さな拠点」構想(2013)のモデルとなっているそうです。昨年には、ラオス人民民主共和国からの要請で、同国への進出も決まったりと、快進撃が 続いています。

まとめ

公共のインフラとなっている路線バスが、行政の補助金で何とか生きながらえるというモデルから脱却するうえで、谷島さんは重要な人物だと思います。もちろん、もともとやっている観光バスや送迎バスも新たなサービスを展開して欲しいです。今後に期待です!

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