やっぱりー

ガイアの夜明け 食の安全。信頼回復策。マルハニチロ、エルテス、物語コーポレーションの事例。

ペヤングやマクドナルドの異物混入事件など、食の安全神話を揺るがすような出来事がここ数年多発しています。一回の事故がそのブランドに対する信頼 性を吹き飛ばしてしまうくらい大きな出来事なのですが、一回失った信頼はどのように解決すればいいのでしょうか?また、発生を防止するためには何をすれば いいんのでしょうか?ガイアの夜明けで紹介されるとのことで調べてみました。

マルハニチロの場合

マ ルハニチロは水産の大手企業として有名ですが、2013年の暮れに、当時子会社のアクリフーズ群馬工場で製造した冷凍食品から農薬が検出されたとして自主 回収をしました。問題が発覚したのは一か月以上前だったのですが、会社の調査や公表が後手後手にまわり、消費者の信頼を失いました。また、農薬が混入した のが、待遇に不満を持っていた契約社員の犯行であったこと、更にその契約社員のコスプレ等の派手な画像が出回ったりして、イメージダウンを更に加速させた のは記憶に新しいと思います。

出典:https://www.youtube.com/watch?v=IWcXYSFoLck

マルハニチロへの第三者委員会の提言

上記の事件を受け、マルハニチロは第三者委員会を発足させて、原因を調査し、提言を行いました。以下の6つです。

1,食品企業としてのミッションの再確認と浸透(農薬混入事件を風化させない日の創設、お客様相談センターの重視等)

2.組織改革(リスク管理統括部の新設、「安全管理室」を環境・品質保証部に新設)

3.品質保証機能の強化(検査体制の充実、品質保証に関する規定他、重要文書の定期的な見直しやグループ企業への周知徹底、食品衛生等の専門家の育成等)

4.危機管理への備え(事件・事故等の危機管理規定、行動指針等の策定、シミュレーションの実施、回収判断を決定する社長、担当上級役員のリーダーシップの明確化、消費者への情報発信の充実、内部通報制度の活用等)

5.食品防御(食品防御管理基準を定め、グループ全体で運用、外部からの侵入と内部犯罪を防ぐ企業風土の醸成等)

6.PBオーナーとの関係づくり(回収対象にPBが含まれる場合が今後は多く想定されるため、日頃から協議できる関係づくり、契約の整理、苦情の共有化等)

出典:http://www.mac.or.jp/mail/150301/01.shtml

マルハニチロの改善への取り組み

提言を受けて、マルハニチロでは以下の取り組みを実施しているそうです。

 

・工場の出入りは、ICカードやICタグで管理し、来訪者だけでなく従業員も、担当業務に関係のない区域には立ち入りできなくする

・薬剤などの管理は強化。死角がないように、新たに工場内に169台のカメラを設置して動画として保存するようにし、「安全安心カメラ」という名称に。

・現場管理者のオフィスは撤廃し製造現場の一角のデスクでコンピュータを扱うことなどができるようにした。

・工場幹部や本社の人事担当者等の携帯番号、メールアドレス等が張り出され、内部通報等をしやすくする仕組みを作った。

・契約社員の能力や勤務状況の評価等については、透明性が高く契約社員が納得できない場合には反論もできるようにし、契約社員を異動のない工場勤務の地域社員に登用する制度も作った

出典:http://www.mac.or.jp/mail/150301/01.shtml

仕組みを作っただけはなかなか完全な撲滅は難しいと思いますが、まずは風通しのいい職場をつくることなんでしょうね。

エルテスの場合

エ ルテスさんは、2007年よりネット上での風評被害対策を企業に提供するサービスを実施しています。なかなか社内のリソースだけでは対応しきれない部分を 外注として請け負って急成長しています。SNSなどの炎上を防いでくれます。不正などは当然いけませんが、書き込む側の一方的な思い込みなど、いわれのな い二次被害を防ぐというのは必要でしょうね。そういう意味では、このような会社には頑張って欲しいですね。

エステスHPより

クライントが錚々たる企業が並んでいます。株主もすごいですね。

物語コーポレーションの場合

物語コーポレーションHPより

物 語コーポレーションさんは、焼肉屋さんやお好み焼き屋さん、ラーメン屋さんなどの飲食業を営んでいますが、当然食の安全とは切っても切れない会社です。 ネットで調べると食の安全には対する施策を行っているようです。お好み焼きの鉄板をIH式にして清潔で安全な環境にしたり、本部社員の巡回を定期的にした りなど行っているようです。焼肉屋も持っているということは、BSEやユッケなどの問題で、いち早く風評被害の洗礼を浴びているということもあるのでしょ うが、現場の地道な改善が実を結んでいるのでしょうね。

まとめ

一消費者としてみた場合、食の安全 はやはり気になります。企業活動が効率性を求めすぎると、疎かになりがちな分野ですが、一回失った信頼を取り戻すのは大変だと思いますので、食品製造者や 食品提供者の方は、気を付けて欲しいと思います。今後もきちんした企業活動をしている会社を応援したいとおもいますので、以上のような会社の今後の期待し ています!

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