卵というのは非常にカロリーが低く、タンパク質(アミノ酸が豊富な食品)でありますのでダイエットにはとても向いている食品です。
そこで、今回はもう一度おさらいと言う意味でどれだけ高タンパクな食品なのか?そして、そのようなことを言いましてもやっぱりコレステロールって大丈夫なのか?ダイエットに向いた調理法などを解説させていただきます。
そもそもどうしてタンパク質は重要なのか?
ダイエットを行うときもタンパク質をしっかりと摂りましょうなどと言われますよね。それはどうしてなのでしょうか?答えを述べますと代謝を上げる筋肉がタンパク質でできているからなのです。
そのほか、内臓、血液、ホルモン、血管、骨、髪の毛、お肌…あらゆる個所がタンパク質でできています。骨ってカルシウムやリンなどのミネラルではないのか?
と思われるかもしれませんが、実は20%はタンパク質で構成されているのです。タンパク質がなければしなやかにできないため簡単に折れてしまいます。そういったことでも体のあらゆる個所は必ずタンパク質が関係しているのです。
つまりは、もしタンパク質の摂取が欠乏してしまった時点で人間の体の状態が悪くなるのはよくわかりますよね。免疫細胞もタンパク質でできています。
そうなんです。ダイエットどころか健康状態に悪影響を招いてしまいかねません。ダイエットだけでなく、お肌の健康を意識されている方にも是非一度タンパク質のことを見直していただきたいです。
卵には良質なタンパク質が含まれている
ボディビルダーやスポーツ選手も重宝する食品が卵です。これはテレビでやっていたのですが、とある格闘技の選手は毎日卵を20個も食べていました。それだけ体作りに重要視されている食品です。
けれども、なぜ、卵がそんなに凄いのか?それは前回の記事でもお伝えした通りなのですが、アミノ酸スコアが100の食品で、人間が体で作ることができない必須アミノ酸が全て含まれているのです。
さらには、タンパク質の体内利用率を評価するための指標「プロテインスコア」も100の食品なのです。
今回は手軽にできるゆで卵ダイエットとして解説させていただいておりますが、ゆで卵ではなく卵の栄養価自体が凄いので、それ以外にも、卵焼き、オムライス、卵スープ、と色々な料理に活用していただければと思います。
タンパク質は常に入れ替わっていることを忘れずに!
人間の体はずっと同じ細胞でできてるということはあり得ませんよね。同じ細胞で何十年も生きることはできません。皮膚は垢となりはがれおちますし、髪の毛も抜けおちます。
けれども体の形は何年も変わらないですし、美容や健康に気を使っている方であれば年をおいても外見は若いものです。
これは、どういうことなのかといえば、人間の体の中では常に新陳代謝が行われ常に細胞が入れ替わっているからなのです。そのため体は何年経過しても差ほど変化はないのです。
その新陳代謝のためにタンパク質を常に供給しなくてはいけません。タンパク質が欠乏してしまうと供給するものがないので仕方なく筋肉や皮膚などを使って内臓や血液、ホルモンといった重要な個所に使用するしかないのです。
そうなれば、肌はガサガサ、髪の毛は抜けおちる…それが続くと、男性なら禿げちゃいますよね…
なので、抜け毛対策は育毛剤を頑張って使うんではなくまずはタンパク質の摂取量を満たすことなのです。その上で、育毛剤とかそういったものを使えばよいかと思います。
では、タンパク質って一体どれぐらい摂取すればいいのでしょうか?はい、「体重の1/1000g」が最低限1日当たり必要な摂取量といわれています。50kgの人であれば毎日50gは必要で、60kgの人であれば毎日60gは必要になります。
ただ、これも最低限でありお肌をぷるんぷるんにしたいとか、ムキムキになりたいとか、であればこれ以上のタンパク質を摂取したほうがいいです。
そこで、卵なのですが、1個当たりおよそ6gのタンパク質が含まれているため、10個食べればなんとか満たされるとうい計算になりますね。いや、しかし…さすがに10個はきついですね。
卵の食べ過ぎはコレステロールの過剰摂取になる?
確かに、タンパク質の摂取量を満たそうと思って、毎日10個も卵と食べるのであればそれはあまり良いことだとは思えません。けれども、日本人の傾向として「卵は毎日1個まで!」と決めている人が多いかもしれません。
何も、1個にこだわる必要はなくて、2個~3個ぐらい食べる程度ならそんなに問題はないのではないかと考えています。もちろん、個人差はあると思いますが。
もちろん、卵だけ食べるのではなく他の大豆製品などからもタンパク質を摂取したり、野菜を積極的に食べるという工夫は重要です。その上であればそこまで気にする必要もないでしょう。
悪玉コレステロールが増えすぎるのは体にはよろしいとは言い難いのですが、コレステロール自体が悪であるというイメージを植え付けたのは、1913年にロシアの病理学者ニコライ・アニチコワがウサギに酸化コレステロールを投与した実験が発端です。
そもそも、草食動物は動物性脂質を摂取するのはまずいことです。犬に玉ねぎを食べさせるのはダメと同じこと。
当然、日本人も食文化は草食寄りではありますがそれでも動物性脂質を摂取したところで死ぬことはありません。だけど、うさぎの場合は消化器官が動物性の食事に対応できないのでそこで誤作動で動脈硬化を起こしてしまったわけです。
これにより、コレステロールがたくさん含まれている卵は体には良いくない!といわれるようになりました。けれども、人間の体が正常に機能さえすればコレステロールを摂取しすぎた場合は小腸で吸収を抑え、肝臓で合成を抑制するなど調整ができます。
それに、体内のコレステロールの2/3は肝臓で合成されるため、卵を食べる量がよっぽど多くない限りそんなに影響はしないと考えられます。また、面白いのが最近の実験で2週間毎日卵を3個ずつ食べ続けるとどうなるか?その結果、コレステロール値はほとんど変わっていなかったのです。
ゆで卵を水から作る!【温泉卵・半熟卵】
卵は完全に火を通した方がパサパサしていてこれが好きだという人もいらっしゃると思います。確かにあそこに醤油をかけるととってもおいしいですよね。だけど、ビタミンB群の一つに数えられるビオチンの吸収や消化吸収という意味では温泉卵、半熟玉子の方がいいです。ただ、ダイエットの場合は腹持ちという意味で完全に火を通した方が良いかと思います。
温泉卵の作り方
1 お鍋に1リットルの水を入れます。
2 沸騰させずに水の段階で卵を入れます。
3 卵を4個入れて沸騰するまで待ちます。
4 沸騰後6分程度しましたら取り出します。
半熟玉子の作り方
1 お鍋に1リットルの水を入れます。
2 沸騰させます。
3 火を止めたら卵を入れます。
4 ふたをして中火で7分ほど茹でます。
5 最後に鍋に水を足し、1分ほど水を流し続けます。