さて、僕は普段はあまり動物食というのは食べないのですが、牛肉はダイエットにおいてどうなのでしょうか?一時期肉食ダイエットというものが流行りましたよね。糖質を制限し、お肉をたくさん食べることによってダイエット効果を得ることができるという方法です。
糖質を摂らないからダイエット効果が発揮されるという仕組みですが個人的にはやっぱり牛脂は人間、特に日本人の体にはあまり合わないと考えているので摂取しないのですが痩せるという視点で見れば正直な話効果的です。
そこで、今回は牛肉のカロリーや栄養はどうなのか?やっぱりダイエットを行うならカロリーや栄養も気になりますよね。それに牛肉だけでダイエットをするとおそらく体調を崩しやすくなりますので牛肉と相性の良いキャベツや玉ねぎといった野菜などを組み合わせると良いという話もしたいと思います。
牛肉のカロリーや栄養素について。
では、牛肉のカロリーって一体どれぐらいだと思いますか?正直なところ牛肉のカロリーはいくらか?というと難しい話です。なぜなら牛の種類によって脂質の割合が異なりますし、部によってもそれらが異なってくるためです。たとえば、和牛の脂質であれば100gあたり818kcalです。
相当高いですよね。油の塊ですからそりゃカロリーもものすごく高くなります。しかし、輸入牛のバラであれば100gあたり371kcalとなります。ところがオススメなのはヒレ肉なのです。なぜかというと脂質がものすごく低いからなのです。そういった意味でヒレ肉をオススメします。
牛肉バラの主な栄養成分(100g) | |||
ビタミン | ミネラル | ||
ビタミンA | 24μg | ナトリウム | 45mg |
ビタミンD | 0.4μg | カリウム | 370mg |
ビタミンE | 0.7mg | カルシウム | 4mg |
ビタミンK | 2μg | マグネシウム | 24mg |
ビタミンB1 | 0.1mg | リン | 180mg |
ビタミンB2 | 0.25mg | 鉄 | 2.8mg |
ナイアシン | 4.7mg | 亜鉛 | 2.8mg |
ビタミンB6 | 0.39mg | 銅 | 0.11mg |
ビタミンB12 | 2μg | マンガン | 0.02mg |
葉酸 | 5μg | ||
パントテン酸 | 1.26mg | ||
ビタミンC | 1mg |
細胞分裂を助ける
となっております。このほかに、三大栄養素においては、タンパク質(20.5g)、脂質(4.8g)、炭水化物(0.3g)、食物繊維(0.1g)となっております。多く含まれている栄養素は、ビタミンK、ナイアシン、ビタミンB6、ビタミンB12、パントテン酸、亜鉛ですよね。
ビタミンKは止血のビタミンなのでダイエットとなるとそこまで関係はしていません。しかし、骨格を強化するうえでは非常に大切になるため運動能力を高める上ではなくてはならないビタミンです。たとえば骨密度を増やすなら運動も大事ですがこういったものも必要です。
ビタミンB6はタンパク質の合成なので皮膚細胞はもちろんのこと、筋肉細胞を作る上でも必要です。B12はDNAやタンパク質の合成に必要です。そして、パントテン酸はエネルギー代謝を多なう上では重要なビタミンBになりますのでダイエットを考えるなら必要な成分の一つです。
亜鉛も細胞の合成において必要な成分ですのでこれを見る限り、エネルギーの燃焼においてはパントテン酸のほかには含まれていません。けれども細胞を作るということは筋肉を作るということにもなりますので代謝を上げる上ではいずれにしろ有効になります。
カルニチンが含まれている
カルニチンといえばダイエット成分でサプリメントもたくさん販売されているほどです。これの含有量が多いのはダントツでマトンです。100gあたり208.9g含まれています。その次にラム肉が80mgです。こういった食肉はカルニチンが含まれているからダイエットに良いとされています。
ところが、実をいうと牛肉にもカルニチンが含まれています。含有量はそこまで多くはなく100gあたり59.8 mgほどです。摂取量は1日あたり体重×20mgが理想とされています。つまりは、体重50kgの人であれば1000mg必要となります。それを考えると牛肉からカルニチンの効果を得るには相当量必要になりますので牛肉でカルニチンダイエットができるというのは無理があるのではないかな。というのが個人的な見解です。
タンパク質が含まれている
肉といえばタンパク質の塊ですよね。特にヒレ肉はタンパク質が多いのでダイエット食品としてはありでしょう。もちろん、活用次第ではありなのですが残念ながらヒレ肉でタンパク質を必要量摂取するのは難しいです。もし、ヒレ肉でタンパク質を十分摂取するとなると4kgも食べないといけません。
結局のところわれわれ人間も60%は水分でできています。ですのでお肉もそうなります。水を抜いたらタンパク質なんてほんの少しになりますので食品からタンパク質を十分に摂取するとなると難しいのです。ですのでタンパク質をしっかりと摂取したいならプロテインを飲みましょう。
牛肉ダイエットの実践方法と考え方
牛肉ダイエットの実践方法はとても簡単です。従来からある肉食ダイエットは糖質を摂らずしてその分お肉をたっぷりと食べるものでした。それでダイエットに成功できるかといえば成功することは可能でしょう。なぜなら脂質よりも糖質の方が太りやすいからです。
ですが、糖質を完全に断ってしまうとその分しっぺ返しに遭います。脳細胞、筋肉細胞の委縮です。そのため脳が働かずボケてしまったり、筋肉が細くなり脂肪が蓄積されてしまう。ですので、糖質を一生摂らないというのは絶対にオススメできないことです。
では、どうすればよいのか?糖質を摂らないのではなく多少摂る。もしくは、血糖値があまり上がらない炭水化物を摂取することです。これにより糖化を防ぐことができるためあまり脂肪細胞が蓄積されにくくなります。そこで糖質の摂取量を抑えるためその分牛肉を食べることです。
けれども、牛肉は良質ではない脂質が多いです。人間の体温ではなかなか溶かすことができない油が血液の中で固まってしまい過酸化脂質となり酸化を起こし動脈硬化につながったりします。ですから食べる量はせめて1日100g程度に抑えておきましょう。
牛肉と玉ねぎ、キャベツなどを組み合わせる
体の酸化を抑えるためできるだけ高たんぱくで低脂肪な牛ヒレをダイエットに選んだわけですがそれでもやはりある程度脂質は含まれているので食べ過ぎとかそれだけ食べるというのは良くないです。ですのでせめて野菜と組み合わせていきましょう。
そこで簡単にできるオススメな方法としては玉ねぎとキャベツのサラダです。玉ねぎはケルセチンというポリフェノールが血管機能を良好に改善してくれますので血液が綺麗になります。さらに、硫化アリルは血栓を溶かすのでできるだけ過酸化脂質をおさえることも可能です。
玉ねぎは低カロリーでダイエットに効果的!【サラダ・栄養・食べ過ぎ】
キャベツに関しては牛肉ばかり食べるのを防止するために食前にキャベツダイエットの要領でざく切りのキャベツをつまみ、それから牛肉を食べるとダイエットにも良いですし、胃腸にもやさしいです。もちろん、キャベツや玉ねぎを食べているから牛肉をいくらでも食べても大丈夫か?
というとそれは違います。肉類は当然過酸化脂質の原因になったり活性酸素を生みやすいのでこういった野菜や他にもブロッコリー、トマトなどの栄養価の高い野菜と一緒に食べると多少マシになるというだけの話です。ダイエット効果は期待できてもお肉の食べ過ぎて健康を害してしまったらイケません。
もちろん、一時的にダイエット効果を期待したいから牛肉ダイエットに取り組むのは良いと思いますが、やはり健康的に痩せるなら基本的な食事をしっかりと行うのがベストです。ダイエットの栄養を考えるのであればこちらの記事を参照ください。