みなさんは、お昼休みをどのように過ごされていますか?同僚とランチに出かけたり、席でスマホをいじったり、または軽い仮眠を取ったりする人もいるのではないでしょうか。職場におけるお昼休みは、法律でも定められている「休憩時間」であり、過ごし方はその人それぞれに委ねられています。そんな中、ランチミーティングを積極的に開いている会社もあります。休憩時間に開かれるミーティングに対して、効果はあるの?法律上問題ないの?などの疑問も生まれますよね。今回は、ランチミーティングのメリット・デメリットについて解説します。
ランチミーティングは違法?
まず、法律的な側面からランチミーティングを考えてみます。ランチミーティングが強制参加となっているのであれば、業務時間として認識すべきです。ただし、ランチ以外の時間で45分以上の休憩時間を用意しているのであれば問題ありません。ランチミーティングを開きたいと思っている方は、自由参加として開催する方が無難です。他に予定が入っている人やお昼は一人で過ごしたいと思っている人などは、無理に誘わないようにします。自由参加だけど、来れないなら重要な情報を手に入れることができないよ?といったプレッシャーをかけることもNGです。進んで参加してくれるメンバーであれば、そもそもミーティングという名目では行わずに、「一緒にお昼に行こう」と誘うようにしてみるといいでしょう。
ランチミーティングのメリット
効率的な時間の使い方ができる
日常、スケジュールが埋まっている人でもお昼休みは空いている事が多いです。メンバー間でうまくスケジューリングが出来ない時には、お昼休みを活用してミーティングを開くと効率的な時間の使い方ができます。また、お昼休みは通常1時間ですから、長くても50分間くらいのミーティングになります。いつもミーティングの終わりが延びてしまう人は、お昼の限られた休憩時間内で必ずミーティングを終わらせることができるメリットがあります。
普段話せないメンバーと会話ができる
ちょっとした雑談から相手の個性や性格が見えることってありますよね。ランチミーティングのように食事をしながらざっくばらんな会話をすれば、相手の素の考えが見えてくるものです。いつも話しているメンバーとのランチミーティングもいいですが、普段話せないメンバーを誘ってみてはいかがでしょうか。ランチミーティング後のコミュニケーションが活発になり、仕事が円滑に進むようになります。
言いたい事が言える
上司と部下の関係であれば、気を使って言えない事が結構あるものです。ランチミーティングという場であれば、お互いに心を開いて本音で会話をすることができるでしょう。改まって言いにくい事もランチミーティングだからこそ許される可能性もあります。上司は部下の本音を引き出したい時、部下は上司に答申したい時などに活用してみてください。
予定を空けやすい
チーム内での仲間意識を強め、同じ目的に向かって業務を遂行したいとき、飲み会などの懇親会を開こうと考えることもあるでしょう。しかし、お酒が飲めない、プライベートな時間を大切にしたい、小さいお子さんがいる、といった事情もあって、参加率が高くならない場合があります。そんな時にランチミーティングを開くと、夜の懇親会よりも人を集めやすいメリットがあります。
ランチミーティングのデメリットと注意点
難しい話題にしない
ランチミーティングでは、難しいテーマを題材にしないようにしましょう。とにかく楽しみながらミーティングをすることが重要であり、重い話は雰囲気を壊してしまいます。ランチミーティング=ポジティブ、というイメージで実施をしないと次から開催ができなくなってしまうことに注意をしてください。同様に、メモを取らなければいけないようなテーマもふさわしくありません。あくまで食事をしながらですから、会話だけで議論できるようなテーマを選ぶようにしましょう。
参加しやすい雰囲気を作る
冒頭にも書いたように、強制的なランチミーティングは休憩時間の扱いにならないだけでなく、強制されることで腹を割って話せなくなるものです。誰でも気軽に参加できる!といった雰囲気づくりに気を使うようにしましょう。11時半くらいにミーティングをしているなら「ちょっと早いけど、みんなでお昼食べながら話そうか」なんて誘い方もOKです。
人数を多くしない
大人数でのランチミーティングは適していません。限られた時間の中で、全員と会話ができないことがあります。ただもくもくと食事をしているだけであえればミーティングにはなりませんからね。理想は2~4人です。ランチをする場所の席も4人までなら1つのテーブルを囲うことができるでしょう。
ランチミーティングのまとめ
ランチミーティングは、良い事もあれば、悪い事もあります。大切なのは、強制的にしないこと、そして楽しむことです。せっかくの食事の時間、みんなで楽しみながら会話をすることに意味があるのです。