緑茶のカテキンは抗酸化効果が大きい
カテキンは抗酸化効果が高いポリフェノールの一種としても有名です。このカテキン自体は、色々なお茶に含まれていますが、そのなかでもやはり、断トツに豊富に含まれているのは緑茶です。
基本的に、お茶はどれも渋いというか苦味がありますよね。あれがカテキンです。緑茶はお茶の中で一番苦く感じるのもカテキンの量が豊富だからといえます。
今、少し触れましたが、カテキンには、抗酸化作用はもちろん、その他実は、殺菌作用も含まれているのです。この抗酸化作用で、活性酸素の増加を抑えるため、老化防止や生活習慣病など健康効果を発揮してくれます。
老化防止の部分でいえば、シミやしわなどのお肌のトラブルにも有効ですので、手軽に飲めるカテキンを使って美容健康習慣をはじめてみるのもよいかもしれませんね。
カテキンの美容健康効果とは?
コレステロール値を下げる
まず、これはカテキンの健康効果なのですが、コレステロール値を下げる効果があります。ゴマリグナンもそうですが、抗酸化物質にはこういった作用が備わっていることが多いです。
実際、体に悪影響を与えるという悪玉コレステロールを下げるため、生活習慣病予防全般に効果を発揮してくれますが、特に、心臓病、動脈硬化、心筋梗塞など循環器系の病気には有効と考えられます。
強い抗菌作用
現代科学の研究によりカテキンには強い抗菌作用が科学的に証明されていますが、実は、緑茶の抗菌作用は古くから庶民の間で利用されていたと考えられます。
現代のような、文明の整備がなされていない時代に、既にお寿司屋さんではお寿司についている飲み物として緑茶が出されていました。特に昔は現代のように調理場の環境も整っていないとも考えられますし、衛生面の部分で現代の基準に達しているのか疑問です。
けれども、お客さんの大半は中毒にかからなかったとも考えられます。もし、中毒ばかり発生させていたのであれば、お寿司屋さんなんてやってられません。しかし、衛生面が悪い、生魚を扱う、これを考えると中毒が多発してもおかしくはないです。
ですが、多発はしていないことを考えると、緑茶による殺菌が大きかったのではないでしょうか。色々な経験を積み重ねることで、科学的な根拠を得ることはなくとも、古き日本の方々も、緑茶が殺菌作用が高いものだと知っていたのです。
口臭・虫歯の予防
上記のように殺菌作用が強いです。この殺菌作用を利用して口臭をなくしたり、虫歯の予防ができます。事実、最近では、緑茶のカテキンが含有された歯磨き粉も販売されています。
強力な抗菌作用で美肌効果が期待
ビタミンEといえば、ビタミンの中でもトップクラスに抗酸化作用が高く、若返り成分なんて風にもいわれています。実はカテキンはそのビタミンEの50倍の抗酸化作用があるのです。
それだけの抗酸化作用がある栄養素なので、摂取することで、発がんのもととなる活性酸素を除去しますので、健康にもよいですね。さらに、活性酸素はがんだけではなく、シミ、しわ、などの原因にもなりますのでこれらお肌の大敵を撃退するともいえます。
また、カテキンだけではなくもう一つ抗酸化作用が高いビタミンC、そしてストレスを軽減するテアニンも含まれていますので、総合的に考えても美容に効果的です。
カテキンの効果的な摂取法とは?
緑茶で摂取しましょう
カテキンのサプリメントも販売されていますが、カテキンにおいてはやはりサプリメントよりも緑茶を飲んで摂取した方が効率的です。理由としては、緑茶の中にはカテキンのほかにビタミンCやテアニンななどの優秀な健康成分が含まれているからです。
カテキン摂取は煎茶がオススメ
緑茶にカテキンが沢山含まれていることがわかっていただけたかと思います。しかし、緑茶と言いましても、種類があります。その中で、気をつけてほしいのが栽培法です。
日光の下で育てられる、煎茶、日陰で育てられる玉露茶と、大きく分けるとこの二つの栽培法があるのですが、カテキンを摂取したいのであれば、前者である煎茶を選びましょう。
理由としては、光合成により、緑茶に含まれるテアニンがカテキンへと変わるからです。そうすることで、自然にカテキンの量が増えるわけです。また、できれば、煎茶の中でも粉末のものを選びましょう。粉末のものはお湯に溶けやすく、吸収率も高くなりますので、オススメです。
そして、摂取量に関してなのですが、目的におおじて異なります。美容健康など抗酸化効果を期待したいのであれば200~300mg/日、生活習慣病の予防を行いたいのであれば300~400mg/日となります。
ほかに、ダイエット、肝機能改善、悪玉コレステロール吸収抑制、など様々な効果を期待できるわけですが、お茶1杯で100mg程度と言われていますので、1日6~10杯程度の緑茶を飲む気持ちでいれば、効果を期待することができるかと思います。
ただ、注意していただきたいのは、お茶ですので同時にカフェインも含まれているというところです。眠る前は、覚醒作用で眠れなくなるので避けましょう。また、飲む場合は空きっ腹だと胃へのダメージが大きすぎますので、胃にものを入れた状態で飲むようにしましょう。