乳酸菌の種類は様々なものがあります。その中で、シロタ株というものを聞いたことはありませんか?おそらく、聞いたことがあるという方は、テレビコマーシャルの影響かもしれません。一時期、ヤクルトが乳酸菌シロタ株の宣伝を行っていたことがありました。
コマーシャルで含有の説明を行うほどですのでかなり凄いもの?実は、乳酸菌シロタ株には抗がん作用といいますか、がんを予防する効果が確認されたのです。実際にがん患者にこれを使用したところ驚くべき効果を発揮したのだとか…
乳酸菌シロタ株にがんを予防する効果がある?
この、日本の現代社会では、生活習慣病とよばれるものがもはや社会問題になっています。もちろん、食生活や生活習慣を改善したり、ストレスをためない生活を送ることが重要になるのですが、なかなかそれができなのがこの日本の仕組みです。
もちろん、どの病気も恐ろしいものですが、特にがんは一番怖いイメージではないでしょうか?確かに悪化して全身に転移してしまったらもう取り返しがつきにくい状態に陥ってしまうケースも…
そのがんの中でも最近は乳がんが問題視されていまして、現在では女性の15人に一人は乳がんを発症してしまうといわれています。また、これが年々増加傾向にあるため何とか手を打たなくてはならないという状態なのですが…
そんな中、科学者や医療関係者の中で注目されているのが、乳酸菌シロタ株です。一般的にシロタ株と呼ばれていますが、これも正式名称が、ラクトバチルスカゼイシロタ株というのです。
ヤクルト本社が販売する、ヤクルトには乳酸菌シロタ株が含まれています。最近の研究の結果、この乳酸菌シロタ株には、乳がんの予防効果が期待できることがわかりました。
40歳~55歳女性で、乳がんでない方、乳がん初期の方を対象にアンケートを取りました。その結果、乳がん初期段階の方は、シロタ株含有食品を摂取したのが週に4回以下だったのに対し、乳がんではない方は、週に4回以上はシロタ株含有食品を摂取していたのです。
乳酸菌シロタ株ががんに効く理由
数多くの乳酸菌の中でもなぜ、乳酸菌シロタ株がこれほどまでがんに効果的なのでしょうか?その理由としては、基本的に乳酸菌の多くは経口摂取を行っても、腸内に行き届く前に、胃に入り込みます。
胃に食物が行くと、当然ですが、胃酸により食物が分解されそれが腸へと運ばれるわけです。その時に、通常の乳酸菌は胃酸で殺されてしまうのです。ですから、ヨーグルトの中では普通に食べてもあまり効果が期待できないものもありますのでその辺はよく確認してから購入するようにしましょう。
ところが、乳酸菌シロタ株の場合は、胃酸で殺されずに腸まで行き届くため、腸内環境を改善してくれるのです。現代人の食生活は脂っこいものが多かったり、野菜が少なかったり、健康にとても良いと言えるものが少なかったりします。
そいういう生活習慣で育った腸内環境というのは悪くなっているのが自然のこと。善玉菌といわれる、他の乳酸菌やビフィズス菌の量も少なくなっています。しかし、この流れで、腸内に乳酸菌シロタ株を届けることができれば、ビフィズス菌を増やすことができるのです。
また、専門家は、ビフィズス菌の他にも、腸内フローラと呼ばれる腸内に存在する免疫力に関係している最近を増殖することもできるため、乳がんの発症リスクを低く抑えることができるのではないだろうか?という見解を述べています。
今回は、偶々、女性の乳がん発生率が増えているため乳がんを大きく取り上げましたが、実は、腸内環境の改善を行う、免疫力を高めるという意味では他の部位にも有効と考えられます。
腸から離れている乳がんに聞くのであれば、おそらく肺がんや胃がん、肝臓がんなどにも効果を発揮するでしょうし、それこそ腸なので大腸がんのリスクを大きく減らすことができるでしょう。
最近注目されているこの乳酸菌シロタ株、今後どのような効果が発揮されるのか?新しく研究も進んでいくことでしょう。
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