身も心も癒される温泉は、日本人のオアシスとも言える存在。温泉には泉質によって様々な効能があるとよく知られていますが、入浴方法を工夫すればダイエット効果があることも知っていましたか?
ただし継続することが必要なのですが、最近は町の銭湯で温泉に入れる施設も増え、定期的に温泉を利用するのも容易になりました。
寒い冬に体を芯から温め、さらにダイエットまで出来てしまったら最高ですね♪
温泉がダイエットに良い理由は?
痩せる温泉の入り方を紹介する前に、家庭のお風呂とは違う温泉自体の効果を説明していきます。
①保温効果が高い
体温が放熱するのを防ぐので、温熱効果が高くなります。家庭では入浴剤を入れないと、すぐに湯冷めする気がしますよね。
基礎代謝は体温が1度上がるだけで10%以上アップするので、保温効果が続く温泉は体内をより燃やしてくれます。
②デトックス効果も!
温泉はデトックス効果も高いんです。血液が静脈から心臓に押し上げられるので心拍量が増加し、酸素や栄養素が多く供給されるように。その結果、老廃物が排出されやすい状態に導いてくれます。
③新陳代謝が活発に
特に炭酸泉ではお湯に溶け込んでいる炭酸ガスが、皮膚から体内に浸透して血管を拡張します。これにより血行が良くなり、新陳代謝が活発になりますよ。硫黄泉も同様に毛細血管作用によって、血行促進効果が期待出来ます。
温泉に入ることで、痩せやすい体作りになる主な理由は上記のようなものですが、女性にとって嬉しいのは美肌効果も高いこと!皮膚を柔らかくしたり、殺菌力もあるのでニキビや吹き出物にも効果があり、余分な皮脂を落としてくれるので、入浴するだけでツルツルの肌になれちゃいます♪
痩せる温泉の入り方とは?
ダイエットになる温泉の入浴法は「高温反復入浴法」。42℃程度の熱めのお湯に繰り返し数回入る方法です。
これを実践することで、
- 基礎代謝のアップ
- 血行の促進
- 胃の働きを鈍化させる→食欲の抑制
の効果があるだけでなく、およそジョギング20分程度に相当するカロリー消費も期待できるというもの。
ただ通常は38~40℃で入浴するケースは多く、42℃では体への負担が大きくなってしまいます。高血圧や心臓疾患のある人や体調不良時、またお酒を飲んだ後は避けるようにしてくださいね。
高温反復入浴法のやり方
胃の働きを抑える為には、食事前30分前までに入ると効果的です。逆に食事後は30分以上経過してからにしましょう。
①水分を摂る
入浴中は体温を下げる為に大量に発汗します。入浴前に水分補給をしないと脱水症状を起こし、倒れてしまう可能性があるので、入浴前には必ず水分補給をして下さいね。
強い空腹状態の時もオススメできません。私もそれで何度か脳貧血を起こしてしまったので、軽く何かつまんでからか、食後にしておきましょう。
②体を洗うorかかり湯を!
温泉内に汚れた状態で入らないのは当然のマナーですが、いきなり熱いお湯に入ると心臓発作や脳貧血を起こすことも。寒い時期は特に危険なので、心臓から遠い部位から徐々にお湯をかけていきましょう。
③3分入浴→出て3分休憩を繰り返す
温泉内に入浴する時間は3分間。肩まで浸かり、体をリラックスさせてでください。体力に自信があれば5分程度までは延ばしてもOK。その後湯船から上がり、同じ時間だけ休憩します。これを3セット繰り返して終了です。
じっくり熱めのお湯に3分は、意外と長く感じるかもしれません。最初は特にきつく感じるかもしれませんが、徐々に慣れてきますよ。
④温泉成分はそのままで
3セット後にシャワーで洗い流してしまうと、温泉成分の保温や美肌効果が少し薄れてしまいます。出来ればそのまま出る方がオススメです。
⑤入浴後も水分補給を!
入浴後は体内の水分が相当奪われているので、速やかに水分補給をしましょう。冷たい飲み物をぐいっと飲みたいところですが、体を冷やしてしまうので、常温もしくは温かい飲み物が望ましいでしょう。
特に冷え症の人は、冷たい水分を摂り過ぎているのも冷えの原因の1つ。体のためには常温以上の飲み物を飲むよう心がけてくださいね。
体がキツイと感じたら
何度か試しても体が慣れない場合は、40℃程度のお湯で時間をやや長めにするやり方に変えてみてください。やや効果は落ちますが、体に負担がかからないことを何より優先しましょう。
また、もっと詳しく知りたいと思った場合は、日本温泉学会という学会もありますので、そちらの会報などをチェックしてみてください。過去のものはダウンロードできるようですよ。
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