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川上眉山ってどんな人?その生涯。家族は?性格を物語るエピソードや死因は?

出典:wikipedeiaより

小説を読むのが好きな人なら、その人物の生涯や家族構成、エピソード、死因について確認しておきたい人もいるでしょう。小説の内容も大事ですが、作者の人格やエピソードも確認できれば、より楽しむことができます。

いろいろな作者がいますが、川上眉山と言われる人もいます。「川上眉山とはどのような人なの?」と疑問を感じる人もいるでしょう。今回は川上眉山のエピソードなどについて紹介します。

川上眉山の生涯とは?

川上眉山は文豪として知られていますが、どのような人でどんな生涯を送ったのか知っておきたいでしょう。川上眉山は1869年に生まれて名前は川上亮と言われています。

父親は川上栄三郎であり元幕臣で下級の旗本という身分でした。栄三郎は明治維新のときに彰義隊に加わって幕府側として抵抗を続けましたが敗れて大阪に下り、士族の伊関秀三郎の長女佐久子と結婚して眉山が生まれた経緯となっています。

年少期の川上眉山は父親の仕事のため大阪から上京することになりました。父の栄三郎は筆墨商兼下宿屋を営業することになり、そこで眉山も育っていくことになります。川上眉山は東京府第一中学校、進文学舎を経て大学予備門で尾崎紅葉、山田美沙と知り合って硯友社の創設に参加するようになります。

1888年には「我楽多文庫」に処女作として「魂胆秘事枕」を掲載して文学としての才を発揮していくようになります。その後も様々なものを掲載していくようになり、同年には文学に専念するために石橋思案、尾崎紅葉に続いて帝国大学文科大学を中退しました。

大学進学していた中でも文学を追求するために中退という行動を取った川上眉山は、1890年に「墨染桜」を掲載して注目を集めるようになります。博文館では「日本之文華」に執筆して尾崎紅葉に続いて「読売新聞」の社友としても活躍するなど、文学者として実績を築いていきます。

その後は硯友社とは距離を置くようになり、文学界メンバーと交友することになっていき、社会の矛盾を題材とした観念小説を執筆していくようになりました。

1895年には「大盃」「うらおもて」などを発表し、人気作家として知名度も上がっていきます。しかし、1896年に父親が死去してしまい、残った借金を返済していかなくてはならなくなりました。

家をたたんで放浪の旅に出るようになりましたが、そこでも小説を書くことはやめておらず、旅先の三浦半島での様子を書いた「ふところ日記」が文章で高い評価を得るなど、作家としての評価は上がっていきます。

1903年には川上眉山の代表作と言える「観音岩」を発表して数年之文学的停滞を破り、作家としてますます知られるようになっていきます。そして、その同じ年に13歳年下の里見鷲子と結婚して生活も徐々に良い軌道に乗っていくようになりました。

1906年には「ゆだふすき」を発表して作家として今後も多くの作品を出す勢いでしたが1908年剃刀で喉を切って自殺して生涯を終えました。享年40歳であり、自殺する以前には精神的に不健全に陥る傾向があったようなので、それが原因と言われています。

川上眉山の家族とは?

川上眉山の家族について知っておきたい人もいるでしょう。川上眉山は父親が元幕臣である栄三郎、母親は佐久子です。川上眉山は1人子だったため、他に兄弟はおらず、この時代にしては珍しい家族構成だったとも言えます。

川上眉山の性格はどうなのか?

川上眉山の性格についてもある程度理解しておきたい部分があるでしょう。川上眉山の外見は背が高く、肌は色白だったため「女子の中にもこのように美しい人はいない」と述べられているほど、かっこよかったことが述べられています。

大学予備校時代は色白だったためいつも薄化粧をしているような感じであり、男の人も目を奪われるほど美しかったことで知られています。性格的には着道楽であり、子供の衛生や玩具、食べ物にうるさかったようなので、自分のこだわりの強いところは譲らなかったところもあるようです。

ただ、川上眉山は父親が死去した後に借金の返済負担があったため、このことが子供への養育に関係している可能性があるとも思われます。

川上眉山の死因とは?

川上眉山は享年40歳という若さで亡くなっています。死因は喉を自分で切って自殺したと言われています。

自殺する前には幼い子供と一緒に遊ぶなど、予兆が無かったようですが、川上眉山は精神的に少し不安定な部分もあったため、子供と遊んだ翌日に何かの拍子で精神が不安定になり、自殺したと思われます。自殺の原因は不確定な部分があり断定することはできませんが、お通夜には広津柳浪や江見水蔭などの作家が参列したようです。

川上眉山についてまとめ

川上眉山は文豪として知られており、エピソードや性格、死因などを知ることで、どのような人物だったのか想像することができたでしょう。小説の内容もおもしろいですが、川上眉山の人となりから、いろいろな文豪からも評価されていたことが分かるでしょう。

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