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来客時の秘書のお茶出しマナー。タイミングや注意点は?

秘書は上司の来客の際、お茶出しを頼まれることも多いでしょう。来客時のお茶出しは簡単そうに見えますが、実はちゃんとした決まりがあるんです!お茶出しは秘書や事務だけの仕事ではありませんが、正しいマナーを身につけてスマートな振る舞いができるワンランク上の秘書になりましょう。

お茶やコーヒーの準備の仕方

せっかくお茶をいれるのですから、おいしいお茶を入れましょう!

・お茶の入れ方

まず茶碗にお湯を入れて、茶碗を温めておきましょう。

これは冷たい茶碗にお茶をそそぐとお茶が冷めてしまうからです。

このひと手間が最後までお茶をおいしく飲めるポイントです。

急須にお茶の葉とお湯を入れ1分ほど蒸らします。

緑茶はお湯の温度が高すぎるのはよくありません。

そのため、先ほど茶碗を温めるために入れたお湯を使いましょう!

ちょうど80℃くらいになっているため、お茶の渋みが多く出るのを防げます。

お茶を茶碗に入れるときは一気に入れてはいけません。

一つ目のお茶が薄く、最後に入れたお茶が見た目でもわかるほど濃くなってしまいます。

お茶の濃さが均等になるように少しずつ順番にそそぎましょう。

量は茶碗の七分目程度で!

なみなみでは運んでいる間にこぼれてしまいます。

入れ終わったら茶托と茶碗は別々におぼんにのせます。

茶托にのせると揺れてこぼれてしまい、飲むときに茶托がびしょびしょなのはお客さんも気分が悪いですよね。

このときおぼんに小さめのふきんを添えていくといいでしょう。

運んでいる途中や出すときに少しこぼれてしまったときにふけるので安心です。

・コーヒー、紅茶の場合

コーヒーや紅茶の場合もティーカップを温めておくといいでしょう。

コーヒーや紅茶は緑茶と違い温度の高いお湯で入れた方がおいしいので、冷めてしまってはおいしさが半減してしまいます。

コーヒーメーカーなどでコーヒーを落とすときには、少々時間がかかるタイプもあるので、来客時間になる前にすぐ出せるように準備しておきましょう。

一般的にはカップの持ち手は左に、ティースプーンの持ち手は右になるようにセットします。

クリームとシュガーの位置は決まってはいませんが、カップの持ち手を左から右に移動してから飲むため、左にクリーム、スプーンと並行してシュガーを置くといいでしょう。

邪魔にならないように置きましょう。

お茶を出すときの手順

お茶出しのタイミングは、名刺交換が終わり着席してからです。

部屋に入るときはかならずノックをします。

中に入ったあと『失礼いたします。』と言って軽く会釈します。

サイドテーブルまたは応接テーブルの下手側におぼんを置きましょう。

茶碗の底をふきんでふいてから茶托にのせます。

お客さんの一番奥に座っている人(目上の人)から順に出します。

右側から出すのが基本です。

小さい声で『失礼いたします。』と言いながら出すのが基本的なマナーですが、話をしている人の邪魔をしてはいけないので、軽く会釈をして笑顔で出せば大丈夫です。

お客さんを出し終わったら、自社の目上の人から出します。

すべて終わったら邪魔にならないようにすぐに退室しましょう。

扉の前で『失礼いたしました。』と軽く会釈し、ドアから出た後もお客様の方に軽く会釈をしながら閉めます。

お茶出しでの注意点。こんなときはどうしたらいい?

お茶出しには上記のようにスムーズにいかないときもあります。

あんなときこんなときはどうしたらいいのか確認していきましょう。

・資料がいっぱいでお茶を置くスペースがない

お茶を置くスペースがないときには無理に書類をずらしたりして置くのはやめましょう。

先方が書類をよけてくれたときは、『恐れ入ります。』と言いましょう。

場所がないときには自社の社員にどうすればいいのか指示を仰ぎましょう。

・右側から出せないとき

基本的には右側から出しますが、右側に資料がたくさんあるなど、どうしても出せないときは左側からでも大丈夫です。

・お客さんが回してくれるといったとき

大人数で狭いときは、お客さんが回してくれることがあります。

そんなときは恐縮ですが、お礼をいい素直に受けましょう。

断って無理矢理出すのはあまりいい印象ではありません。

・お茶の数が足りない!

言われていた人数と違い、部屋の扉を開けたらお茶が足りなかったなんてこともありますよね。

そんなときは持って行った分を先に出し、焦らず足りなかった分を再度入れて持ってきましょう。

持って行った分を出さず、せっかく入れたのに冷めてしまってはもったいないです。

・ペットボトルで出してはダメ?

お客さんを含めた会議などではペットボトルを使用しても大丈夫です。

紙コップを使用したい人もいるかもしれないので用意していくと親切です。

・暑い夏でもお茶なの?

暑い季節は、アイスコーヒーや冷たいお茶なども喜ばれるのでもちろん出して大丈夫です。

逆に気が利く秘書として見られます。

季節にあわせたお茶出しはポイントが高いです。

冷たい飲み物のときはコースターを忘れずに!

・長時間の来客では?

なかなかタイミングが難しいのですが、1時間以上たったらもう一度お茶出しするのが望ましいとされています。

このときに1杯目とは違う飲み物を出すと喜ばれますよ。

おもてなしの心を持ってお茶出しを♪

たかがお茶出し、されどお茶出し。

おもてなしの心をもって、タイミングに注意しながらお茶出ししましょう。

ちなみに最近は少なくなりましたが、お茶菓子を出すときは、お茶よりさきにお菓子を出します。

お茶出しは一瞬ですが、会社のイメージにもつながるのでスマートな振る舞いができる秘書を目指しましょう!

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