秘書は会社で孤立しやすい職種だと言われています。その理由はなんなのでしょうか?また孤立するのは会社的にもよくないことなので、解消するにはどうしたらいいのでしょうか?秘書が職場でいい人間関係を築くのはどうしたらいいのか、注意することなどをご紹介します。
秘書はなぜ孤立しやすいの?
秘書は職場で孤立しやすく、また孤独になりがちだと言われています。
その理由は職務上の理由と環境上の理由があります。
まず職務上の理由は、秘書は会社の機密に接することが多く、守秘義務を持っているため、職場の同僚や友人との関わりに節度やけじめが必要となります。
そのため親しい友人ができにくいのです。
秘書はさまざまな重要案件や、トップシークレットなことも見たり聞いたりします。
中にはネガティブな情報も知ることもあるので、話せないこともたくさんあるのです。
とくにみんなが気になる人事の情報などを知っていても話せるわけはないですし、下手に交流してポロっと重要なことを漏らせば大問題になることも…。
そのため情報交換をすることもできないので、自然と距離ができてしまうのです。
次に環境上の理由とは、常に会社の上層部と仕事をしているので、他の社員とは業務やスケジュールが合わず、物理的にも接することが少ないんです。
また、偉いのは上司なのに、秘書である自分自身も偉いという錯覚に陥りやすく、偉い人以外の周りへの態度に気を使えない秘書はその高飛車な態度から、同僚や友人から嫌われたりしてしまうのです。
秘書が孤立しないためには?
役員秘書はある意味、会社の花形に見えるのです。
役員と対等に話ができ、うらやましい、得をしているという目で見られがちなんです。
目に見えない苦労はたくさんしているのですが、どうしても表面上のいいところだけがクローズアップされてしまうのです。
嫉妬されてしまうことは秘書にとってはつらいものです。
役員と接するときは人の何倍も何十倍も気を使って神経がすり減っていますから…。
秘書が孤立を防ぐには、社員とのコミュニケーションが大事です。
かといっても仕事上では難しいことも多いので、社内の飲み会やスポーツ大会など、イベントに積極的に参加し、他の部署の人たちと自らコミュニケーションを取るようにしましょう。
ランチを食べるスペースなどがある場合は利用し他の社員と交流しましょう。
自分の机で一人でお弁当を食べるより、コミュニケーションが取れる場所に行く方がいいでしょう。
仕事の机で食事をするのは、リラックスできる時間が減るのでおすすめしません。
仕事と休憩時間のけじめもとても大切です。
研修なども積極的に参加しましょう!
研修はグループワークなど、たくさんコミュニケーションを取る場面が多いです。
実際、筆者は積極的に研修に出るようにし、遠方の研修なども参加してみました。
電話でしか話したことのない人や名前しか知らなかった人と会うことができ、全国に友人・知人ができましたよ!
研修に参加したことにより知り合いも増えて、『これはこの人に聞いたらわかるかも!』と聞きやすい人ができたことにより、仕事もスムーズにいくことが多くなりました。
仕事以外のことで関わりをもち、普段は秘書という立場上話がしづらいと思われていても、とっても人柄がよくて優しく謙虚な人という印象であれば、他の部署とも連携しやすくなり、結果仕事がしやすくなるのです。
秘書ということを意識しすぎず「自分」というものをしっかり持ってくださいね!
役員と秘書だけで会社は成り立たない!
役員と仕事をすればするほど、秘書も一目置かれる存在となります。
役員とのスケジュール調整をお願いしてくる幹部に対して、上司に聞く前に『その日は無理です!』、『忙しいので考えてください!』とまるで自分が役員かのように偉そうに振る舞う秘書は嫌われます。
また、管理職以上にはいい顔をして、平社員には偉そうな態度を取るという秘書も少なくありません。
いずれはその平社員の中から、部長や役員になる人が出てくるかもしれません。
『私は特別な存在なの!』と錯覚している秘書は、上司と良好なときはいいですが、何か問題があったときには上司からも嫌われ、普段偉そうな態度をしていたことにより異動する部署を失い、そのうち組織からも孤立してしまうかもしれません。
そんなことになったら本当に孤独ですよね。
仕事を辞めるという選択肢も出てきてしまうかもしれません。
役員と秘書だけでは会社は成り立たないのです。
いつも連携を取って協力してもらっている関連部署の人たちにも感謝の気持ちを忘れずに!
そして同僚や友人とは仕事の話は細かくできなくても、プライベートな楽しい話や、ときには悩みを相談したりコミュニケーションを積極的に取るようにしましょうね!