弔電とはお悔やみのときに送る電報のことです。会社で弔電を出すときには、個人で弔電を出すときとさほど変わりはありませんが、会社名で送るときには細かいルールがあります。会社名で弔電を送るときのビジネスマナーをチェックしていきましょう!
弔電とは?
弔電とは故人へお悔やみの気持ちを届ける電報のことです。
突然の訃報で通夜や告別式に駆けつけたくても遠方や仕事で行けないこともありますよね。
弔電は事情があり葬儀に参加できない人が弔意を表すものです。
最近は家族葬も増えて、香典・供花などを辞退し、弔電までも辞退している場合もありますのでそのようなときは送るのは控えましょう。
しかし故人への最期の言葉や気持ちなので、辞退していても弔電が届いたときにはご遺族側の場合は受け取るようにしましょう。
会社名で送る場合は規則があるはずなので、過去の弔電の送付履歴などを確認しましょう。
弔電はどこに注文するの?
NTTをはじめ、さまざまな会社から出すことができます。
電話(115)またはインターネットからも申し込みをすることができます。
電話の場合は少々受付時間が限られていることもありますが、インターネットでは24時間受付をしていますので、出勤して朝早くに訃報を知ったり、夜遅くなってしまったときもいつでも頼めるので安心です。
携帯電話からも注文ができますよ。
外出や出張先でも手配ができますね!
しかし注文のタイミングによっては配達希望の受付が終了している場合もあるので注意しましょう。
弔電の台紙の選び方
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料金は、台紙の種類とメッセージの文字数によって異なります。
会社名で出すときの台紙の金額の目安は2~3千円です。
無料の台紙もありますが、会社で出すときには避けた方がいいでしょう。
社名を傷つけない程度の台紙を選んでくださいね。
大きい会社になると、何通も出すことがあります。
そのような場合は目上の人の台紙の金額を高いものにするといいでしょう。
極端な話ですが、社長が無料の台紙で、直接取引のある部署の部長が立派な有料の台紙だった…なんていうのは、わざわざ「マナー違反だ!」という人はいないと思いますが違和感がありますよね。
最近は台紙の料金だけで文字数によって変動しない電報もあります。
会社名が長いときや連名で出すときなどは便利ですね。
会社で弔電を送るときの宛名・差出人は?
電話やインターネットで注文する前に確認しなければいけないのは、宛名や差出人ですね。
宛名は「喪主」になります。
これは個人で送るときも会社で送るときも変わりません。
喪主の名前がどうしてもわからない場合は「〇〇家ご遺族」とします。
故人の名前で送るわけではないので注意しましょう。
また故人の呼び方も受取人(喪主)にとって実父であれば「御尊父様」、実母であれば「御母堂様」と変わってきますので、メッセージに書く際は気をつけましょう。
差出人は代表取締役にするのか、部署一同にするのかなど、必ず確認をするようにしましょう。
会社名は略したりせず、正式名称で書きましょう。
もちろん葬儀会場の住所・電話も必要です。
通夜の開始時間も必須ではないですが聞かれますので調べておきましょう。
弔電を送るタイミングは?
弔電を送るのは自宅ではなく葬儀会場が一般的です。
通夜に間に合うように送るのがマナーです。
訃報を受けたら早めに手配をしましょう。
通夜当日の午前中には着いていると安心です。
しかしギリギリの場合は、告別式に間に合えば大丈夫です。
万が一、葬儀に間に合わない場合は送るのをやめましょう。
弔電の場合は遅れるのはNGです。
間に合わないときには親しい付き合いがあれば、後日弔問するか、香典に手紙(お悔やみ状)をそえて自宅に送りましょう。
取引先の代表者などプライベートな付き合いがないときには、間に合わないときには会社の総務部や秘書課宛に送るといいでしょう。
葬儀に間に合わないときの会社のルールもあるかもしれませんので、確認してくださいね。
弔電の書き方には気をつけて!
弔電の文面は、オリジナルで考えるよりも一般的なものがいいでしょう。
味気ないなと考える人もいるかもしれませんが、思い出話やプライベートな内容はいりません。
弔事の場合はシンプルに例文の中から選ぶのが一般的であり、失礼がなく安心です。
不慣れな場合は、電話でオペレーターと相談しながら決めるといいですよ。
最近は弔電と一緒にお線香がついているものもあるので、言葉だけではなくご遺族に負担にならない程度にお供えもと考える人には嬉しいセットですね。
会社名で出すときには、社名を担っていますからくれぐれも誤字脱字には注意し、マナーをしっかり守って弔電を手配してくださいね!