出典:筑水キャニコムHP
今回のカンブリア宮殿は、スーパーニッチ特集です。地方の会社で扱っている商品もニッチ、しかし、その商品は熱狂的なユーザーの支持を得て、キラリ と光っているという企業です。筑水キャニコム という農業用器具を扱う会社の包行均さんが取り上げられるということで調べてみました。
プロフィール
社名 株式会社筑水キャニコム 英文表記 CHIKUSUI CANYCOM,INC.
創業 1948年1月29日
創立 1955年12月9日
所在地 本社・工場
〒839-1396 福岡県うきは市吉井町福益90-1
事業内容 農業用・土木建設用・林業用運搬車・草刈作業車及び産業用機械の製造販売
資本金 3億4740万円
総売上高 49.5億円 2014年12月期
従業員数 233名
東京にも事務所があって、社員も200名以上います。で、会長の包行さんのプロフールです。
1949年、福岡県生まれ。72年第一経済大学(現・日本経済大学)卒業後、近藤鉄工入社。73年筑水農機(現・筑水キャニコム)入社。営業本部長を経て、91年、創業者である父の後を継いで社長に就任。2012年から現職。
典型的な同族企業で、会長、副会長、社長が包行家です。社内の権力闘争があまりないので、思い切ったことが出来るんでしょうね。
製品の特徴は?その開発哲学は?
目につくところでネーミングがダジャレというところでしょうか?草刈機まさお(乗用草刈機)」や「ブッシュカッタージョージ(立ち乗り式大型草刈機)」「三輪駆動静香(電動アシスト三輪車)など、とてもユニークです。最近の製品の動画を紹介します。
ヒラリーです。
おでかけですカーです。
商品名にしてしまっているところと、止めないところがすごいですね。その理由がHPで紹介されていました。
製 品開発においては、「ものづくりは演歌だ」「義理人情をお届けします」の標榜どおり、お客さまが本当に苦労して困っていること、何とかしてほしいと心に グッとくるほど熱意が感じられるものでなければ商品化しません。熱意を込めて作った製品に、愛されるネーミングをもって、これからも皆様に喜ばれる製品を お届けしてまいります。
そのよう な名前をつけているのに、きちんと売れています。商品開発に対して有名な姿勢が、「お客さんのボヤキ」を開発のヒントにしているということです。それも、 正面から向かって出るボヤキではなく、ふとしたとき出るボヤキが大事とのことです。また、それを実現するためには、簡単に出来そうな製品ではなく、技術者 が根を上げそうなレベルのものを追求しています。それが、感動を生むのでしょうね。
まとめ
筑水キャニコム 全世界100カ国との取引、売上1000億以上を目標にグローバル展開を進めています。超一流の中小企業を目指すとのことです。ITベンチャーなんかよりも、案外このような会社がイノベーションを起こすのでしょうね。今後に期待です。