出典:崎陽軒HP
横浜土産として有名なもののひとつが崎陽軒のシウマイです。駅弁やお土産としてだけでなく、地元の人が家で食べる用としても人気です。醤油さしの キャラクター「ひょうちゃん」も話題性があります。横浜では絶対的な強さを持つ崎陽軒の社長、野並直文さんがカンブリア宮殿に出演されるとのことで調べて みました。
プロフィール
会社と社長のプロフィールを紹介します。
社名 株式会社 崎陽軒
代表者 取締役社長 野並 直文
創業 明治41年4月
資本金 3億4000万円
事業内容
1.鉄道旅客用及び一般食料品の製造加工及び販売
2.旅客用雑貨の販売
3.前各号に関する受託販売
4.飲食・喫茶及び宴会場の経営
5.不動産の貸借及び売買
6.前各号に付帯する一切の業務年間売上高 2013年度 212億円
従業員数 男子329名、女子177名、計506名(2014年01月現在)
最初は横浜駅構内で寿司や牛乳を売っていたそうです。当時横浜には名物となるようなものがなかったので、当時中華料理屋さんのつき出しとして出ていたシウマイに目をつけ、昭和3年に製品化。29年に駅弁として売り出したシウマイ弁当は一日2万食弱売れるそうです。
で、社長の野並さんのプロフィールです。
出典:http://www.kiyoken.com/history/1991_nonami.html
昭 和24年生まれ。昭和46年、慶應義塾大学商学部卒。(同大大学院経営管理研究科修了)。47年、株式会社崎陽軒入社。54年、取締役就任。平成3年、 取締役社長に就任。横浜商工会議所副会頭。財団法人横浜青少年育成協会理事長。社団法人横浜中法人会副会長。横浜ロータリークラブ会員。ヨコハマズ・ベス ト・コレクション常任理事ほか公職多数。
創 業は明治41年で、野並さんは、崎陽軒の3代目です。はやくからある意味、後継ぎになることを前提に育てられたそうです。出身高校は、金持ちのボンボンと いうことで、慶應高校でエスカレーター式だったのかなと思います。慶應大学卒業後、反発心もあって、一年だけ西友ストアで働いてたそうです。で、その後崎 陽軒に入社し、役員になったあとに大学院に進みました。大学院は90年に卒業して、91年から社長になりました。家族や後継ぎの情報は出ていませんでし た。
経営理念に見える哲学
崎陽軒の経営理念は大変有名です。
■崎陽軒はナショナルブランドをめざしません。
真に優れた「ローカルブランド」をめざします。■崎陽軒が作るものはシウマイや料理だけではありません。
常に挑戦し「名物名所」を創りつづけます。■崎陽軒は皆さまのお腹だけを満たしません。
食をとおして「心」も満たすことをめざします。
経営理念の一発目に、「崎陽軒はナショナルブランドをめざしません。」と否定形の入る言葉が来ることでたまに取り上げられたりします。そのあとに「真に優 れた「ローカルブランド」をめざします。」というのがいいですよね。
この経営理念も何度も何度も修正して作ったそうです。商品も同じで常に変化して改善し続ける姿勢が大事なんでしょうね。
野並さんが就任したときに、20億の借金があったそうですが、赤字店舗の閉鎖や新規事業の開発などで完済したそうです。会社案内をみると、貸し会議室事業があったのにはちょっと驚きましたが、この借金のなごりなんでしょうね。
個人的にはインタビューでおっしゃっていた、以下の言葉は名言だと思います。ご自身の経験からでた真の哲学ですだと思います。
絶対変えちゃいけないと思っている聖域に、 変えるべきものが隠れている。 変えればまた、新しい伝統が始まる
出典:http://gendai.ismedia.jp/articles/-/24185
通販は?
崎陽軒ですが、通販でも色々と買えます。シウマイなどは横浜に縁がないと案外食べたことがない人もいると思いますので興味のある方は是非。レシピ本も出ています。
求人は?
崎陽軒の求人ですが、2016年の新卒の募集は終わっているようです。アルバイトなどの求人は随時あるようなので、興味のある方は是非。
以下職種などのページです。
http://www.kiyoken.com/recruit/shinsotsu/index.html
まとめ
老舗の3代目と言うと、悠々自適のボンボンというイメージがあったのですが、守りつつ時代に変化に対応するという大変難しいかじ取りを迫られることを感じました。個人的にも崎陽軒のシウマイは好きなので、これからも頑張って欲しいです!