トマトジュースといえば、缶の中に入っているドロドロとしたものをイメージされるかと思います。あれが、ダイエット、健康、そして美肌に良いとされていますが実際のところどうなのでしょうか?
ちなみに、前回の記事では夜トマトダイエットについて解説させていただきましたので参考までにご覧ください。
「夜トマトダイエットは栄養価が高く効果的!カロリーや糖質は低いの?」
こちらの記事でも解説させていただいた通り、トマト全体の栄養価が高いかというと微妙ではありますが、リコピン、ケルセチン、クエン酸、リンゴ酸、グルタミン酸などビタミン、ミネラルの他にも優秀な栄養素が含まれています。
夜トマトダイエットでもいえることですがリコピンの健康効果とダイエット効果を期待することができるわけです。けれども、トマトをそのまま食べるのは少し苦手です…というかたもいらっしゃることでしょう。
そこで、今回はトマトジュースを使ったダイエットのポイントについて解説させていただきたいと思います。
トマトジュースの効果効能とは?
では、トマトジュースにはダイエット、健康、美肌に効果的と言われているのですが具体的にどのような理由でそのようなことが期待できるのでしょうか?そこで、こちらではトマトジュースから期待できるあらゆる健康効果や効能について解説させていただきます。
トマトジュースが血圧を下げるって本当?
塩分を過剰に摂取すると血圧が上昇するといわれていますが、それは、「塩分感受性高血圧」といいまして、ナトリウムにより腎臓の交感神経が活性化されます。これにより血管を収縮されます。
すると、塩分の排泄を行う遺伝子の働きが抑えられます。結果的に体内のナトリウム濃度は高まり体外へ排出されることもないので血圧が上昇するのです。
これに対して血圧を下げる効果が期待できるのがカリウムです。カリウムには体内に必要以上に摂取したナトリウムを体外へ排出する効果があるからです。そんな、カリウムはパセリ、アボカド、きゅうり、にとても多く含まれています。
しかし、一生懸命野菜を摂取して一日の摂取量を満たすのはなかなか難しいですよね。そこで、トマトジュースを飲むことをオススメします。トマトジュース200mlでおよそ500mgのカリウムを摂取することができます。
15歳以上の男女で1日の摂取量が2000mgが望ましいとされていますのでトマトジュース1本だけで1日の摂取量の1/4が満たされます。ある研究結果によれば高血圧患者を対象にトマトジュースを1日おきに飲んでいただいたところ60%の患者が血圧低下がみられたといいます。
それにカリウムはこのうな健康効果だけではなくむくみの解消にも有効です。特に立ち仕事が多かったり、足が良くむくんでしまう女性であればぜひダイエットのためにも摂取していただきたいですね。
トマトジュースが美肌に効果的な理由とは?
トマトが栄養価が高いといわれる理由はリコピンが入っているからです。そのほか、カボチャなども栄養価がたかく、βカロテンと呼ばれる色素が含まれていますが、リコピンが含まれているのはトマトだけです。夏野菜のトマトですが強い紫外線を浴びても全く動じない。
これは、リコピンの強い抗酸化作用です。前回の記事でも解説いたしましたが、人間は酸素を取り込むために呼吸を行わないと生きていけません。当たり前ですよね。その酸素の一部が活性酸素となり細胞にダメージを与えてしまいます。
つまりは、活性酸素により細胞が破壊されてしまいますので、メラニン色素を生成してシミを作り出す、お肌の新陳代謝のリズムを崩すなどで、ハリのない肌へと変わっていくのです。もちろん、多少は活性酸素というものの存在は必要ですが過剰に増えすぎるとえらいことになります。
そこで、抗酸化作用の高い栄養素が必要になります。たとえば抗酸化力のつよいものとしては、ビタミンC、ビタミンEがあります。しかし、トマトのリコピンはビタミンEの100倍の抗酸化力といわれているのです。
さらに、トマトが熟すれば熟すほどリコピンの濃度も高まっていきます。このように、最近話題のファイトケミカルスの一つに数えられるリコピンは活性酸素を除去するという効果はもちろんなのですが、お肌によいのはそれだけではありません。
シミをつくるメラニン色素はチロシナーゼという酵素によりできるのですが、リコピンはチロシナーゼの働きを抑えてくれます。さらに、コラーゲンの生成も促してくれます。ただ、コラーゲンはタンパク質、油、鉄、ビタミンCが必要なのでリコピンだけではつくれません。
このようにトマトは私たちの肌を美しく健康に保つ上で必要な野菜と言えるのです。
トマトジュースがダイエットに効果的な理由とは?
先ほどのように活性酸素を抑える効果があるというリコピンですが、血糖値、血中のコレステロール、中性脂肪を下げ、代謝の向上が期待できます。
ですから、トマトジュースを飲むことで脂肪が燃焼しやすい体を手にすることができるのです。
トマトジュースダイエットの効果的な実践方法とは?
たとえば、夜トマトダイエットであれば、成長ホルモンの分泌を狙って夜にトマトを食べれば効果が高まるというものでしたね。では、トマトジュースダイエットということなのですが、具体的にどのように実践していけばよいのでしょうか?簡単に解説させていただきます。
トマトジュースを飲む量は?
当然ですがトマトの栄養摂取量が一定以上満たした方がダイエット効果は期待できます。カリウムの摂取量を考えれば、1日200ml以上のトマトジュースを飲むことです。カリウムというのは先ほども説明したようにダイエットにも健康にも必要なミネラルです。そして、脂肪燃焼において重要なリコピンはトマトジュース1缶で18mg摂取することができます。
飲む時間は夜がよいのですか?
それは夜トマトダイエットであれば確かに夜が効果的ですね。前回の記事でもお伝えしたようにリコピンは成長ホルモンを活性化させる性質がありますので、確かに夜にトマトジュースを飲むのは有効と言えます。
しかし、別に朝に飲んだからって効果がないわけではありません。朝ににトマトジュースを飲んで代謝を上げるというのも良いでしょうし、間食にプロテインと混ぜて飲むのだってお腹が満たせます。やり方は色々ありますので自分のライフスタイルに合わせてトマトジュースを飲めば良いかと思います。
トマトジュースダイエットの注意点とは?
必ず塩分無添加のものを選びます。せっかくそれでカリウムが摂取できるというのに同時にナトリウムを摂取したらあまり意味がありません。あとは、かならず添加物が入っていないものを選びましょう。
最近、野菜ジュースも問題になっていますが結局健康づくりのためのジュースにも添加物が多く入っていたりします。それでは健康体はつくれません。
もうひとつは確かに熱したことによりリコピンの吸収率を高めることはできるのですが、やはり時間が経過しているため鮮度が落ちているわけです。それでも飲めるということはちょっと危ないものが入っている危険性があります…そういう意味でもできればジューサーで絞ってトマトジュースを作るのがベストと言えます!
参考文献)