6月ごろに収穫されるまだ熟していない青梅を使用して作るのが梅酒ですが、それに対して梅干しは熟した梅を収穫して作ります。これを塩漬けにして3日ほど干しておくことを土用干しというのですが、白干しともいいます。とても保存が効きますので昔からおにぎりのおかずとして使用されてきたわけです。
塩分が20%も含まれていますので食べ過ぎは体には良いとは言えません。さらに、土用干しをお粉手から本漬けを行うのが伝統的な梅干しの製法です。この梅干しは少量食べる分であれば発酵食品で体に良いとされていますが、実はダイエットとしても活用できるのです。
確かに、梅干しといえばカロリーも糖質も低いイメージがありますのでダイエットとしては有効活用できますね。ただ、食べる量は少量のみとなりますので置き換えダイエットとして活用するのは難しそうな気もします。
では、置き換えダイエット以外ではどんな方法が有効なのでしょうか?そこで、今回は体に良いというイメージがある梅干しを活用したダイエット方法。そして、カロリー、栄養価、効果、効能など梅干しの気になる部分をクローズアップしていきたいと思います。
梅干しのカロリーと栄養価について!塩分が気になる?
では、低カロリーなイメージがある梅干しのカロリーは一体どれぐらいなのでしょうか?まずは三大栄養素から述べますが、梅干し100gは相当量です。そんなに食べたら逆に体に悪そうです。通常の摂取目安である10gあたりの栄養素について見ていきたいと思います。エネルギー(3kcal)、タンパク質(0.09g)、脂質(0.02g)、炭水化物(1.05g)となります。1個あたりなので相当低カロリーですね。では、そのほかの栄養素はどうでしょうか?
梅干しの主な栄養成分(10g) | |||
ビタミン | ミネラル | ||
ビタミンA | 0.7μg | ナトリウム | 870mg |
ビタミンE | 0.03mg | カリウム | 44mg |
ビタミンB1 | 0mg | カルシウム | 6.5mg |
ビタミンB2 | 0mg | マグネシウム | 3.4mg |
ナイアシン | 0.04mg | リン | 2.1mg |
ビタミンB6 | 0.01mg | 鉄 | 0.1mg |
葉酸 | 0.1μg | 亜鉛 | 0.01mg |
パントテン酸 | 0.01mg | 銅 | 0.01mg |
ビオチン | 0.07μg | マンガン | 0.02mg |
ヨウ素 | 0.3μg | ||
クロム | 0.3μg | ||
モリブデン | 0.1μg |
そのほかに、食物繊維が0.36g、食塩相当量が2.21gとなりますね。一見するとあんまり栄養価がありません。塩分もたった1粒で2.21gもございます。1日の塩分摂取量は6g以下が理想的なので梅干しを1つ食べるだけでも1/3は摂取することになります。許容範囲でも男性で8g、女性7gですからね。特に塩分の摂取量が多いというのであれば他に塩分をカットする必要があるでしょう。では、あまり栄養価がないようなもしますが梅干しの効果効能とはどういったものがあるのでしょうか?
梅干しダイエットの効果効能とは?
食後の血糖値の低下
ご飯を食べると血糖値が上がるものです。これが急激に上昇してしまいますとダイエットの大敵で、糖尿病の原因にもなります。そのためGI値の高いものを食べるのはあまりよろしいことではないのです。しかし、梅干しには血糖値を下げる効果があることが分かったのです。
そもそも、血糖値が上がるとそれを下げるためにインスリンが分泌されます。しかし、急激に上がるとそれが追い付かず細胞の中に糖とインスリンが取り込まれ脂肪細胞となります。これが太る原因なのですが、梅干しによりそれを下げることができるのでダイエット食品としては有効に働きますね。
脂肪細胞を小さくする
とある研究結果によりますと梅干しを毎日1~2個ほど食べることで脂肪細胞が小さくなるという研究結果がございます。糖質の過剰摂取も肥満につながるわけですが、梅干しに含まれるポリフェノールが脂肪細胞を小さくしてくれるというのです。つまりは太りにくい体質を作ることが期待できます。
クエン酸が血液サラサラに
クエン酸の効果と言えばやはり疲労回復が有名です。疲れている状態だと代謝が落ちるためそれを改善するという意味ではダイエットにも効果的ですね。さらに、血液をサラサラにしその流れを良くします。これにより体の代謝が非常に良くなるのです。
梅干しダイエットの効果的な実践方法と注意点!
では、梅干しダイエットの実践方法ですが置き換えダイエットには向いていません。その理由は先ほどもご説明したように塩分過多になるからです。そのため、基本となる栄養バランスを整えたうえで毎日1粒の梅干しを食べるようにすればよいのです。
オススメするのはやはり朝食に梅干しを食べることです。なぜなら、低糖質ダイエットを行うに当たり全ての糖質をカットするのは危険であるとこのサイトでも何度も伝えてきました。けれども、多少糖質を摂取し、エネルギーが回る仕組みを作れば問題ないのです。
要するに、欠乏しすぎるというのが危険であり過剰摂取が太るというだけです。そのため、毎日1~2膳程度のご飯に抑えておけばそんなに影響はないと言えるでしょう。たとえば朝ごはんに糖質を摂取するとはベストです。これから活動するためにエネルギーが必要で、一番燃焼しやすい時間帯ですからね。
この時に血糖値が上がらない梅干しを活用するというのは梅干しダイエットに良いのです。また、朝起きたら水と一緒に梅干しを食べるというのもよいです。長の蠕動運動が活発になっている時間帯のため便が出やすくなるのです。梅干しに含まれるカテキン酸が整腸作用を行います。便が蓄積すると毒素が溜まり代謝も落ちますのでダイエットにも影響します。