いきなりですが、おかゆで痩せることができるとすればどうでしょうか?一時期テレビでもおかゆダイエットというものが取り上げられたことがありますがこれを実践することによって本当に痩せることができるのでしょうか?おにぎりダイエットや白米ダイエットというものがあるぐらいですからね。
もし、前者の二つでダイエットが成功するとなればおかゆでも成功しないということはないはずです。またおかゆを食べることのメリットとしては消化が良いという点です。僕が高校生のときは祖父がいつもおかゆを食べていたのですが、喉の通りもよいのですよね。
風邪やインフルエンザで体力が弱っているときはご飯だと消化にエネルギーを使ってしまいますからおかゆなど消化の良いものを食べます。また、離乳食や精進料理としても活用されていますね。では、このおかゆを使ったダイエット方法について解説させていただきたいと思います。
おかゆのカロリーや栄養価ってどれぐらい?
ダイエットを気にするならまずその食品の何を見ますか?カロリーや栄養価についてでしょう。では、おかゆのカロリーって一体どれぐらいなのでしょうか?250g(1食あたり)、エネルギー(178kcal)、タンパク質(2.75g)、脂質(0.25g)、炭水化物(39.25g)となっております。では、栄養成分はどうでしょうか?
おかゆの主な栄養成分(250g) | |||
ビタミン | ミネラル | ||
ビタミンB1 | 0.03mg | カリウム | 30mg |
ナイアシン | 0.25mg | カルシウム | 2.5mg |
ビタミンB6 | 0.03mg | マグネシウム | 7.5mg |
葉酸 | 2.5μg | リン | 35mg |
パントテン酸 | 0.28mg | 亜鉛 | 0.75mg |
ビオチン | 0.75μg | 銅 | 0.1mg |
マンガン | 0.38mg | ||
モリブデン | 32.5μg |
そのほか、食物繊維総量が0.25gです。全般的にみても栄養価自体はそこまで高くはないですね。カロリーに関しても通常のご飯よりも水分が多く含まれているのでご飯1膳(170g)とカロリーはさほど変わりませんね。それを考えるとダイエット効果が期待来そうです。
おかゆダイエットのメリットとデメリット。
まず、おかゆダイエットをオススメする理由としてはお金があまりかからないというところにあります。たとえば、お肉やお魚を中心としたダイエット方法ですと多少お金をかける必要もありますがおかゆダイエットの場合はいつも食べるご飯で作るためそんなに負担が大きくはありません。気軽に取り組めると思います。
しかし、おかゆの活用の仕方を間違えてしまいますと逆効果です。おかゆダイエットだからといっておかゆだけ徹底して食べるということ。普通のご飯よりも水分が多く含まれているのでそれよりもカロリー、糖質オーバーには成りませんが、それでも太ります。
また、太るだけならずいぶんマシです。おかゆの栄養価をご覧になられましたか?ほとんど栄養がないのです。そのため、おかゆだけ食べるというのは絶対にやめてください。あくまでもカロリーや糖質をカットするために一部をおかゆに置き換えるだけのダイエットです。
基本となる、タンパク質、炭水化物、脂質、ビタミン、ミネラル、食物繊維はバランスよく摂取しなくてはいけませんので、野菜、果物、大豆、お肉、お魚、などはバランスよく食べるようにしましょう。そうしないと筋肉が痩せたり肌がガサガサになったり、体調を崩しやすくなります。
おかゆダイエットの効果的な実践方法について。
おかゆのメリットは通常のごはんよりも水分が多く、ねっとりしている分腹もちが良いところです。しかも、カロリーと糖質を抑えることができます。3食食べるご飯をおかゆにチェンジすればよいだけ。これだけでおかゆダイエットが成立します。100gのカロリーを比較してみますと…
三分粥(30kcal)、五分粥(53kcal)、七分粥(75kcal)、全粥(100kcal)、通常のごはん(160kcal)となります。当然ですが水分が多ければ多いほどカロリーや糖質を抑えることができますが、あまり水分を多くし過ぎてしまいますとエネルギーを大幅にカットする分お腹もすぐに空いてしまいます。ですから、全粥~七分粥ぐらいが丁度良いですね。
もう少しハードに行うとなれば、一日あたりエネルギーの摂取量を一番多くしても大丈夫な朝食に多少多めにおかゆを食べることです。そして、昼ごはんは少量のご飯を食べる。お弁当などおかゆが難しいケースがありますので通常のご飯で問題ないです。
そして、夕飯は糖質を食べないことです。夕ご飯に糖質を食べると一番太りやすいのでダイエットを考えるのであればここはカットします。さらに、栄養価を考えるのであれば白いご飯のおかゆはやめて玄米もしくは雑穀米のおかゆにすると良いです。慣れないうちは食べにくいかもしれませんが慣れてくるとおいしくいただけますよ。
打ち豆玄米粥のレシピ~これでカロリーを抑えられる!
1 鍋に水をはり火をつけます。
2 沸騰したなべに打ち豆と玄米を入れます。
3 塩と粉末昆布で味付けします。
4 打ち豆に火が通ったら完成。
おかゆダイエットの役割について
結局、おかゆダイエットって何なのでしょうか?ダイエットの基本を考えるとまず、糖質制限、カロリー制限というところに頭が思い浮びますね。ご飯をおかゆに切り替える、もしくは一食分はごはんもおかゆも食べないことで普段よりも大幅に糖質を制限することができるためこれにより余分に血糖値を上げず太りにくい状態を作り出すというところにあります。
しかし、それを行ったからといって痩せるとか、代謝が今までよりも上がるとか、そういったことはありません。そのためにはタンパク質、ビタミンをしっかりと摂取して代謝を上げることです。栄養不足になると代謝が落ちるのでこの辺は注意しましょう。
あとは、運動です。僕も遊山騒動ぐらいではそんなにカロリーの燃焼は期待できないと解説しています。10km走っても600kcal程度なのでそれよりも食事で制限を行うことが大事ではありますが、筋肉をつけておくことで基礎代謝を上げることは可能です。
そのため、おかゆでダイエットに取り組むのも良いのですが強度の大きいトレーニングを行って代謝を上げておきましょう。なかなか難しいと思いますが、運動をそんなにされていないのであれば少しやるだけでもかなり効果的です。初めのうちは軽いエクササイズからでいいです。
慣れてきたら、ダンベルなどを使ったウエイトトレーニングで大きな負荷を与えることで筋力強化につながります。筋肉を成長させるには当然おかゆだけでは難しいので、肉、魚、大豆といったタンパク質。プロテインを活用してダイエット体質を作ることです。
ムキムキにならないか心配ですか?大丈夫です。そう簡単にムキムキにはなりません。相当なトレーニングを積まないと盛り上がるぐらいの筋肉をつけることは無理です。代謝をあげる程度であれば軽いウエイトトレーニングを行うだけでも十分期待できますので運動や筋トレもチャレンジしていきましょう。