さて、本日のお話しは日本人の大好きなラーメンについてです。もともとは中華料理の一品でございました。日本で始まったのは明治時代の南京街の中華料理屋がスタートです。それが大正時代になると全国各地へと広まりますが、中国本場のラーメンの味は日本人向けではありません。
そこで、日本人向けに味の改良がおこなわれたのですね。現在日本にあるラーメンはカレーと並んだ国民食ですが本場のものとは全く違う食べ物ということになります。ただ、日本のラーメンは欧米人からも好まれているもので、さらには日本人向けに現代では色々な進化を遂げています。
あっさり系だったり、ラーメン次朗のようなこってり系だったり…会社のお昼の休憩でもがっつりと食べちゃったりするのではないでしょうか。では、このラーメンというのはダイエットに良いのか?それとも悪いのか?どうなのでしょうか。
まあ、ラーメンでダイエットをするということはあまり聞いたことがありませんからね。そもそも、ラーメンの麺は糖質の塊、これでダイエットを実践することが本当に可能なのか?今回はこの辺をクローズアップしていきたいと思います。
ラーメンはカロリーは一体どれぐらい?
ご覧の通り、ラーメンですがどんなイメージを持たれていますか?ラーメンの種類にもよりますが基本的には、油っこい、塩分が多い、糖質が多いというところではありませんでしょうか。毎日こういった食事を行ってしまっていてはやはり体を壊してしまいかねません。まずはラーメンの栄養成分がどうなっているのか見てみましょう。
ラーメン1玉あたりおよそ230g程度なのですが、エネルギー(343kcal)、タンパク質(11.27g)、脂質(1.38g)、炭水化物(67.16g)となりますね。炭水化物に関してはご飯よりも少なくはなっていますが、満足に食べるとなるとちょっとオーバーするかもしれませんね。2玉とか食べたら結構たくさんの糖質を摂取することになります。では、そのほかの栄養成分はどうでしょうか?
ラーメンの主な栄養成分(230g) | |||
ビタミン | ミネラル | ||
ビタミンE | 0.23mg | ナトリウム | 161mg |
ビタミンB1 | 0.02mg | カリウム | 138mg |
ビタミンB2 | 0.02mg | カルシウム | 46mg |
ナイアシン | 0.46mg | マグネシウム | 16.1mg |
葉酸 | 6.9μg | リン | 71.3mg |
パントテン酸 | 0.58mg | 鉄 | 0.69mg |
ビオチン | 1.15μg | 亜鉛 | 0.46mg |
銅 | 0.12mg | ||
マンガン | 0.41mg | ||
セレン | 39.1μg | ||
モリブデン | 11.5μg |
栄養価という面ではかなり低いです。セレンやモリブデンは多いもののそれ以外の栄養はかなり少ないといえます。これは中華麺の茹であがり時の栄養成分になります。ここにチャーシューやらスープやらを追加すればさらにカロリーも高くなります。
ちなみに、お店で食べるラーメンは店によってカロリーの差が激しいと考えられます。後楽園などのあっさり系のラーメンであればトータルで500kcal程度です。しかし、ラーメン次朗のようにこってりとしていてチャーシューがたくさん入っているものですと2500kcalを超えるものもあります。
ですから、ラーメンはどれぐらいのカロリーであると断定するのは難しいのですが、麺1玉当たりのカロリーや糖質などを知っておけばダイエットを行うときのカロリーコントロールとして活用することも可能になるわけです。
ラーメンのスープを全て飲み干すのは危険行為!
ラーメン1杯の塩分量ってどれぐらいあるのかご存知でしょうか?はい、6g前後といわれています。われわれ日本人が推奨されている塩分摂取量は男性9g未満、女性7.5g未満といわれています。もちろん、大目に見ての話です。本当なら6g未満にすべきなのです。
それこそ、高血圧症の患者は6g未満という摂取量になります。つまりは、ラーメン1杯食べるだけですでに6gの塩分を摂取することになります。ちなみに、スープには3g以上の塩分が含まれていると言われれいますので、ラーメンを食べる場合は最低の心遣いとしてスープは半分以上残すようにしましょう。
それだけでも、4g~5gの摂取量に抑えることができます。ただ、それだけではなく他の食品からも塩分を摂取してしまいますのでラーメンを食べたらカリウムがたくさん含まれている果物などを食べるようにしましょう。ナトリウムを排泄するように心がけることが重要になります。
なぜなら、塩分の過剰摂取により高血圧症を招き、心臓病、脳卒中へ発展したりもします。ダイエットでいえばナトリウムは水分を体の中に閉じ込める働きをするためむくんでしまうという点が懸念されますよね。そのように考えるとスープを全部飲むということは最悪なのです。
ラーメンは小麦でできているので危険
ラーメンに含まれる糖質はGI値は意外と低く61なのです。ご飯よりも低いわけですから一部ではダイエットとしても推奨されていますが、問題なのはアミロペクチンAという特殊な糖質が含まれているのです。GI値という指標上では血糖値を上げにくいとはいうもののこれが含まれている時点でNGなのです。
どういうことかといえば、小麦に含まれているのですがGI値関係なく血糖値を急上昇させてしまう恐ろしいものなのです。小麦で作られている食品は基本的にダイエット食品としてはオススメすることはできません。グルテンフリーなどと言いますがあえて糖化をあけるためにご飯を食べるのです。