春雨とは緑豆、じゃがいも、さつまいもといった食品からデンプンを抽出してつくった麺類です。スーパーの乾物コーナーへ行きますと緑豆由来のものといも由来の二つのものがあるかと思います。これは色々な料理に活用されていますよね。
たとえば、春雨スープ、お鍋、焼きそば、サラダなどなど調理方法を変えればまた味も変わってくるので色々と楽しめますよね。このように私たちの食卓にはよく登場する春雨ですがダイエット食品としてもとても有名ですね。
春雨ダイエットというものが一時期登場しましたが、意外とカロリーが高いとか?糖質の過剰摂取にならないのか?など不安な声もあります。そこでこちらでは、春雨のカロリー、栄養、糖質、そしてダイエット方法について解説させていただきます。
春雨の「カロリー・栄養・糖質」について。
春雨ダイエットを行うに当たりまず気になるのはやはりカロリーでしょう。100gあたりの計算でいえば、緑豆春雨は345kcal、春雨は342kcalとほぼ変わらない様子です。三大栄養素に関しても、前者はタンパク質(0.2g)、脂質(0.4g)、(84.6g)と、後者はタンパク質(0.1g)、脂質(0.2g)、炭水化物(84.5g)となっております。
そのほかの栄養素ですが、一応、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄、銅、マンガンがございますが、若干カルシウムと鉄が多いだけで含有量はほどんどありません。そう考えると栄養価はものすごい低い食品ですね。
ちなみに、食物繊維は緑豆春雨は比較的多く3.7gで、はるさめは1.4gと低くなっております。さて、これをみると確かにカロリーと糖質はかなり高いと思えます。本当にこれでダイエットなんて実践することができるのでしょうか?
参考文献) 文部科学省 食品成分データベース
春雨ダイエットの効果的な方法!
では、春雨ダイエットの実践方法ですが、確かに糖質も高くカロリーも高いのですが白米などと比べると太りにくい要素がございます。それは、GI値が26ということなのです。これは緑豆春雨の話になりますが血糖値が上がりにくいわけです。つまりは、ダイエットに活用することが可能といえます。
それ以外の春雨はあまりお勧めしません。たとえば片栗粉であればGI値は61になります。60を超えていると血糖値の上昇が激しいのでその分インスリンもたくさん分泌されます。ですので、糖質もカロリーも多く含まれてはいますがそれでも白米やパンなどと比べると太りにくい食品といえます。
まずは、手軽にできるダイエット方法としては夕飯のご飯を春雨に変えるだけです。これだけでご飯1膳の糖質をカットできていることになります。余裕があれば昼ごはんも白米を避けて春雨焼きそばなどを作ってお弁当にすると良いかと思います。
春雨ダイエットの問題点とは?
確かにご飯を春雨に置き換えることは有効なのですがそれはあくまでも血糖値を上げない対策を行うだけの話です。もっと本質的な部分である栄養素について触れてみましょう。代謝を高める栄養素ってどういったものでしょうか?はい、タンパク質、ビタミン、ミネラル、がメインです。
そのほかに、食物繊維、糖質、脂質も必要にはなります。春雨にはメインであるタンパク質、ビタミン、ミネラルがほとんど含まれていないのです。そのため、春雨がダイエットに良いと聞いて毎日春雨しか食べないというのは絶対にやめてくださいね。
春雨しか食べないとどうなるか?人間の体を作るタンパク質が欠乏してしまい肌はボロボロ、髪の毛は抜けおちる、筋肉は痩せていく、結局隠れ肥満になりやすい…と踏んだり蹴ったりとなりますのでマイナスを作るぐらいならそういう無茶なチャレンジはしてはいけません。
ですから、あくまでも春雨は普段過剰に食べ過ぎている糖質を制限するために食べる食品でありますのでそれだけをガンガン食べるというのはなしです。エネルギー源の他に、肉類、魚類、大豆製品、発酵食品、野菜、果物、をバランスよく摂取し水もしっかりと飲むことです。
あまり意識されていないかもしれませんが水はかなりダイエットに有効でありまして飲むことで代謝を上げることができます。もし、ジュースを飲んでいるのであればそれを水に変えるだけでも健康的なダイエットが実践できることでしょう。栄養バランスの本質についてはこちらでまとめてますので参考までにご覧ください。