ダイエットを行うにあたり大事になのは、いかに効率的に脂肪を燃焼させることができるかという点です。
脂肪を燃やすには運動を行うことがベストですが、サプリを活用するという方法も、多くの人が採用しています。
現在では数多くの燃焼系サプリが販売されていますが、この燃焼系サプリは、本当に脂肪燃焼に効果的なのでしょうか。
そこで今回は燃焼系サプリについて、人気のある成分や正しい摂取方法を解説していきます。
脂肪燃焼に効果のあるとされる栄養素
現在では薬局やスポーツショップ、インターネットショップに数多くの燃焼系サプリが販売されておりますが、どれがどのような効果を持つのかはっきりはわからないで購入している人が多いと思います。
そこで以下では、燃焼系サプリによく含まれている成分と、その働きについて解説します。
・カルニチン
カルニチンについては名前だけでもお聞きになったことがある方も多いと思います。
このカルニチンですが、人間の筋肉細胞に多数存在している成分であり、脂質の代謝に効果を発揮します。
脂肪が燃焼するメカニズムは、脂肪酸を分解し、それを燃焼工場であるミトコンドリアに運び、最後に燃焼するという流れになります。
カルニチンは、脂肪酸をミトコンドリアに運ぶという役割を担っており、脂肪が燃焼されるまでの前段階を作ってくれます。
カロリーが消費されていくことを代謝と呼びますが、カルニチンにはこの代謝のリズムを正常に保つ働きがあります。
その他、心臓の働きを正常にする効果も期待できます。
・カプサイシン
カプサイシンもご存知の方が多いと思います。
カプサイシンは、唐辛子の辛味成分であり、こちらも脂肪燃焼に効果を発揮します。
期待できる効果としては、血行の促進効果が期待できます。
血行が改善・促進されることにより代謝もアップしますので、ダイエットに有効な成分とされます。
血行が良くなることで冷え性の改善にもつながるとされており、冷え性で悩む女性にもおすすめです。
・コエンザイムQ10
コエンザイムQ10にも、脂肪燃焼の効果が期待できます。
上記で、脂肪が燃焼されるメカニズムとして、脂肪が分解され、それがミトコンドリアという細胞に運搬されてそこで燃焼されると解説しましたが、コエンザイムQ10を摂取することにより、運搬されてきた脂肪酸の燃焼を促進することができます。
細胞内のコエンザイムQ10の量がどれだけあるかで、脂肪燃焼の効率が変わってきます。
・カフェイン
カフェインはコーヒーやお茶などに多く含まれる成分ですが、こちらも脂肪燃焼に効果があるとされます。
カフェインを摂取すると、一種の覚醒状態に入りますが、これはアドレナリンが多く分泌されているためです。
アドレナリンが出ることにより脂肪の燃焼が促進されますが、その他にも集中力アップにも効果を発揮します。
・CLA
CLAは、共益リノール酸と呼ばれるものであり、脂質の1種として分類されます。
脂肪を燃焼するのに脂質!?と思った方も多いと思いますが、CLAを摂取することで、体脂肪の分解が促進され、またミトコンドリアへの運搬も素早く行われます。
燃焼系サプリの正しい摂取方法
上記では、燃焼系サプリに含まれる成分について解説してきましたが、これらの効果を実感するためには、どのような摂取を心がけるべきなのでしょうか。
・飲むだけではだめ
結論から先に言うと、燃焼系サプリと呼ばれるものだけを飲んでも脂肪が勝手に燃焼されるということはほぼありません。
脂肪燃焼サプリを飲んでも運動しない、食事管理をしないというのであれば、脂肪燃焼がされないばかりか、下手すると余計に脂肪がついてしまうこともあります。
燃焼系サプリを飲めばそれだけで脂肪が燃えるというような印象を与えているメーカーにも問題はありますが、サプリはあくまでも「補うもの」ですので、この点の認識は正しくもっておきましょう。
・運動と組み合わせるのがベスト
燃焼系サプリを摂取する際には、運動と組み合わせて摂取することをおすすめします。
身体を動かしてエネルギーを消費する過程で脂肪は燃焼されていきますが、ここに燃焼系サプリを組み合わせることで、その効果が促進されます。
消費カロリーが摂取カロリーを上回って初めて脂肪が燃焼されていきますので、まずは体を動かすという習慣をみにつけましょう。
運動については、ジョギングなどの有酸素運動でも、筋トレなどの無酸素運動でもどちらでも問題ありません。
燃焼系サプリの摂取タイミングとしては、運動を行う30分程前に摂取することをおすすめします。
運動を行わない場合でも、例えば駅まで歩く、買い物に行くなどの、身体を動かす機会がある場合の前に摂取するというのもOKです。
まとめ
以上、燃焼系サプリについて解説してきました。
燃焼系サプリは、それ単体で摂取しても特に効果はありませんが、運動との組み合わせにより、その効果を発揮しやすくなります。
運動だけでなく、食事管理もしっかりと行うことが大事ですので、食事・運動にバランスをしっかりとったうえでの摂取を考えましょう。