随意筋、すなわち体を動かす時に自分の意思で動かすことのできる筋肉。これが骨格筋に当たります。一方、自分の意志では動かすことができない不随意筋というものもあります。これは心筋、平滑筋がそれにあたり主に内臓の筋肉です。
では、今回のテーマである骨格筋は人間の筋肉量のうち4割がこれに当たります。随意運動を行って増やすことができます。ウエイトトレーニングを行って鍛えることができるアウターマッスル、ヨガ、ピラティス、体幹トレーニングで鍛えることができるインナーマッスルもこれです。
強化することによって基礎代謝を高めて痩せやすい体質を作ることができます。実際に基礎代謝が高い人は比較的食べても、運動しなくてもそんなには太りませんよね。さて、それはどうしてでしょうか?何もしなくても人間の体というのは呼吸を行ったり、血液を循環させたり、細胞を修復したりと体の中でフルにエネルギーを使っているからです。ここから生じる消費カロリーを基礎代謝量といいます。
ちなみに、有酸素運動を頑張ってもそこまで大きなダイエット効果が期待できないとういのも、基礎代謝量がエネルギー消費量の60~70%を占めているためそのエネルギー燃焼効率を上げたほうが効率的という意味です。
しかし、若いころはいいけど、30代後半になると急激に太り始めてくるというのはこの基礎代謝量が次第に落ちてくるためです。ですから若いころと同じぐらいの量を食べていたら当然太るわけです。この理由は、加齢により骨格筋が大幅に減少しているところにあります。
骨格筋率を上げることで基礎代謝量は上がる!
では、年齢を重ねてしまったらもうダメなのか?というともちろん、そのようなことはありません。実際に年配の方でも痩せている、筋肉質の体型はいらっしゃいます。要するに骨格筋率を増やせばよいだけの話なのです。
冒頭でもお話ししましたが、人間の体にある筋肉は、平滑筋、心筋、骨格筋です。そのうちの4割が骨格筋でありまして意識的に運動を行うことで増強することができる筋肉になります。これだけの多さを占めているわけですからそれは増やせば増やすほど基礎代謝も上がるわけです。この計算式で算出することができます。
骨格筋率=(骨格筋の重さ÷体重)×100
骨格筋率 | レベル | |
男性 | 女性 | |
5.0~32.8% | 5.0~25.8% | 低い |
32.9~35.7% | 25.9~27.9% | 標準 |
35.8~37.3% | 28.0~29.0% | やや高い |
37.4~60.0% | 29.1~60.0% | 高い |
平均値といいますか、標準になりますが、男性であれば32.9~35.7%、女性であれば25.9~27.9%となります。自分が平均よりも上なのか?それとも下なのかを確認してみると良いでしょう。それによってトレーニングメニューを考えればよいです。高いになればアスリート体型といえるでしょう。
骨格筋率を計算したり測定するにはどうすれば?
残念ながら骨格筋率を手動で計算することはできません。筋肉量全体であれば体重と体脂肪率さえ分かっていれば計算式として算出することが可能です。しかし、そこには骨格筋の他に、平滑筋、心筋が含まれているためです。
では、骨格筋率だけを算出するにはどうすればいいのでしょうか?はい、それにはウェルネスリンク対応の体組成計を使って骨格筋を測定しましょう。ダイエットを考えているのであれば基礎代謝を上げることは重要なポイントです。
てウェルネスリンク対応の体組成計であれば、体重、体脂肪率はもちろんですが、骨格筋率を測定してそのデータをインターネット上にアップしていつでも確認することが可能になります。もちろん、昨日と本日の比較をしても大した変化はないでしょう。
オムロン 体重体組成計 カラダスキャン HBF-208IT 【ウェルネスリンク対応】
トレーニングをしてもすぐに筋肉は付きません。ですから、せめて1カ月のデータを見てみると面白い結果になると思いますよ。もちろん、トレーニングしていることが大前提です。また、運動をさぼってしまって骨格筋率が減ってしまったのをみると一生懸命な人はショックではないでしょうか?
それはいいのです。そこで反省してさらにトレーニングに励むようになるからです。このように、レコーディングダイエットの要素は反省を促すため成功につなげることが可能になるわけです。そういった意味でも骨格筋を測定できる体組成計は一台欲しいものですね。