さて、トレーニングにおいて背筋力の養成は意識されていますか?どんなスポーツにおいても背筋の力が強い方が明らかに有利です。その理由は筋肉の面積が広いからです。確かに上腕二頭筋を鍛えればたくましい腕になりますが所詮はその程度…
という面積しかありません。つまりは、腕の力だけ使っても大した力は出せないわけです。そういったところからボクシングなんかでも手で殴っているのではなく下半身や体幹の力を連動させて殴っているのです。そういうときに背筋の力が弱いと不利になります。
もちろん、スポーツをしなくてもただ単にトレーニングジムで鍛えるとうだけの人においてもこういう考え方は重要です。それが理解できていないと力を出す時に全身を連動させることができず、一部の筋肉だけに頼ってしまうので大きな力が出せなかったりします。
また、学生時代は背筋の力を計測した経験はありませんか?中学1年生ぐらいのときは100kg超えると「凄い」なんて言われたもんですよね。僕も高校の時に消防士の試験にノリで参加して懸垂と背筋力のテストを行いました。
確か、背筋力(150kg)、懸垂(10回)でした。今は、背筋力は220kg、懸垂は30回程度できます。ま、そんな昔話もありますがこのサイトを運営している時点で消防士の試験は落ちています(笑)しかし、こうやってトレーニングをしているとライバルが気になります。
ジムで自分が背筋力を計ってみて、主観的にみるとまあまあいい感じに思えても同じぐらいの年代の人が大体どれぐらいなのか知らないと競うにも競えません。自分の背筋力が意外と高いのか?もしかしたら低いのか?簡単に判断できるように平均値をまとめてみました。
背筋計による日本人男女平均の数値
では、背筋力の平均ですが、これは当然、年齢や性別によって平均値は大きく変わってきます。ですから一概にいえないのが残念なところ。しかし、大まかにみれば、成人男性で130kg~145kg、成人女性で70kg~85kgあれば標準と判断して問題ないです。では、それぞれの平均値を見ていきたいと思います。
背筋力の平均値(性別・年齢別データ)
年齢 | 男性 | 女性 |
10~13歳 | 80kg | 60kg |
14~18歳 | 130kg | 75kg |
19~26歳 | 145kg | 85kg |
27~37歳 | 140kg | 85kg |
38~45歳 | 130kg | 80kg |
46~50歳 | 120kg | 70kg |
このデータをみると良くわかるのですが、背筋力が一番強い時期というのはやはり20代後半から30代半ばです。40代を過ぎると徐々に背筋力が衰えてくるのがわかりますね。しかし、これには理由があります。日本人のトレーニング人口が少ないのでおそらく筋トレしていないから筋力低下しているのではないかと思われますね。
もし、筋トレを続けているのであれば40を過ぎても、50を過ぎても筋力は強くなっていくのではないでしょうか。また、男性と女性の筋力の差をみても面白いです。小学生ぐらいはさほど差がありません。しかし、中学生から高校生になると一気にその差が広がります。
筋トレをしなければ筋力というのはみるみる低下していくのです。ですから、社会人になり運動をしなくなる生活環境と同時に年齢を重ねれば一気に低下するわけですね。また、背中の筋トレは腰を痛めるのではないか?と不安に思う方もいるようですね。
確かに、準備運動せずに無理な重量で行ってしまいますと腰にきますがしっかりと準備運度を行い適切な重量から徐々に鍛えていく分には問題はありません。むしろ腰が強くなり腰痛の予防になります。僕も生まれてから一度もぎっくり腰になったことはありません。
背筋力をレベル別に検証してみました
では、背筋力の平均値がわかったところで、自分の背筋力がどの程度のレベルなのか?判断できたら良くないですか?自分の背筋力の数値をみると人口トップ何%のでしょうか?その数値はどれぐらいのレベルなのか?それぞれわかりやすいように表にしてみましたのでご覧ください。
背筋力のレベル(男性)
ランキング | レベル | 30歳未満 | 30~50歳 | 50歳より上 |
TOP5% | SS | 205kg | 184kg | 162kg |
TOP10% | S | 191kg | 172kg | 152kg |
TOP20% | A | 176kg | 158kg | 139kg |
TOP30% | B | 164kg | 147kg | 130kg |
TOP40% | 154kg | 139kg | 122kg | |
TOP50% | 普通 | 145kg | 131kg | 115kg |
LOW40% | 136kg | 122kg | 108kg | |
LOW30% | 頑張ろう! | 126kg | 114kg | 100kg |
LOW20% | 115kg | 103kg | 45kg | |
LOW10% | 要注意! | 99kg | 89kg | 78kg |
LOW5% | 86kg | 77kg | 67kg | |
平均値 | 145kg | 131kg | 115kg |
背筋力のレベル(女性)
ランキング | レベル | 30歳未満 | 30~50歳 | 50歳より上 |
TOP5% | SS | 121kg | 108kg | 95kg |
TOP10% | S | 114kg | 103kg | 90kg |
TOP20% | A | 106kg | 95kg | 84kg |
TOP30% | B | 100kg | 90kg | 79kg |
TOP40% | 95kg | 86kg | 75kg | |
TOP50% | 普通 | 91kg | 82kg | 72kg |
LOW40% | 86kg | 78kg | 68kg | |
LOW30% | 頑張ろう! | 81kg | 73kg | 64kg |
LOW20% | 75kg | 68kg | 59kg | |
LOW10% | 要注意! | 68kg | 61kg | 53kg |
LOW5% | 61kg | 55kg | 48kg | |
平均値 | 91kg | 82kg | 72kg |
このようになっております。Bに入ることができれば平均よりは上になります。SSクラスになれば凄いといっても過言ではないでしょう。ですので、男性であれば背筋力200kgと超えていればトップ5%の超優秀なクラスに入ることができるわけです。
逆に、LOW10~5%に入ってしまった場合は危ないです。それこそ、LOW5%なんて小学生レベルなので筋力の低下が著しいので今すぐトレーニングを取り入れたり食事を改善していく必要があるでしょう。最低でも普通レベルの値までは気力アップを行う必要があります。
特に女性は気をつけてほしいのですが、背筋の力が弱いと背筋が簡単に曲がってしまい猫背気味になります。デスクワークをされている方は特にそういったことになります。そうなれば基礎代謝も落ちていきますので要注意です。