野菜が高い今日この頃、買う時に迷いながら選ぶという日々ですが、その中でトマトは輪をかけて高く感じます。地域によって違うでしょうが、ついついミニトマトを選択することが多くなりました。皆さまはいかがですか?小さいながらもしっかりトマト味でいろいろな料理に活躍してくれます。そこで今回は、ミニトマトを取り挙げてお届けしてまいります。
ミニトマトのカロリーは?
ミニトマトのカロリーは、五訂増補日本食品標準成分表にて100g中で29kcalとなっています。ミニトマトも大中小とサイズがありますが、それに基づいていくと1個3~5kcalとなります。ちなみに普通のトマトは100g中19kcalでカロリーでの比較はミニトマトの方が高いことになります。
ミニトマトの成分や栄養は何?
トマトと言えばポピュラーな成分にリコピンがあります。赤い色の元となっているカロテンの一種です。抗酸化作用が高いことで、よく健康情報のテレビ番組でも取り挙げられています。カロテンの一種ではもう一つ、βカロテンも含まれています。
普通のトマトとこのミニトマトとを比べて見たのですが、リコピンやβカロテンを始め、100g中の栄養価がミニトマトの方が高いのに驚きました。
トマト ミニトマト
- リコピン 210mg 290mg
- βカロテン 540μg 960μg
- ビタミンC 15mg 32mg
- カリウム 210mg 290mg
- 食物繊維 1g 1.4g
100g中の栄養素ということなので、100gくらいの中玉トマト1個とミニトマトに換算して10個くらいに相当することになります。成分表から例えばミニトマト5個だとしても中玉トマト1個とそんなに変わらないくらいの栄養素であることが分かるので、ミニトマトでしっかりと栄養が摂れるということですね。
前記のカロリーにてトマトの方が低かった訳ですが、それはミニトマト10個と比べてですから、同じことが言えます。ミニトマト5個くらいならば約15kcalになる計算になりますから、やっぱりカロリーは低いです。
ミニトマトを食べ過ぎるとどうなる?
トマトにはシュウ酸というアクに当たる成分が多く含まれています。体内のカルシウムと結合すると、シュウ酸カルシウムという物質が生じます。このシュウ酸カルシウムは胆石の原因となる危険性があります。なので、ミニトマトも食べ過ぎには注意しなければならないのです。
また、ミニトマトは夏野菜なので体を冷やす効果がありますので、冷え性の方などは食べ過ぎに注意が必要です。
ミニトマトは、小さくて食べやすいのでついつい口に頬張ってしまいます。個人差があるため、一概に何個以上は食べ過ぎという断言できませんが、5~10個程度で抑えるように心掛ければいいのではないでしょうか?
ミニトマトはダイエットに効果があるの?
それでは、ミニトマトはダイエットに効果があるのでしょうか。何度も登場しているリコピンに大きな関係があります。リコピンは抗酸化作用だけでなく、血液中の中性脂肪の量を減らしていく働きを持っています。ここがダイエットにはポイントで、基礎代謝を徐々に上げていくことでダイエットの一役を果たします。
もう一つのポイントは、リノール酸にあります。脂肪燃焼の効果があるとされる栄養素は、体内のコレステロールを下げてくれます。ここでは、ミニトマトはダイエットに効果ありと結論付けます。
ダイエット中のおすすめの食べ方は?
ダイエット中にミニトマトを食べるとして、どのようなに食べたら良いのでしょうか。おすすめのいくつかをご紹介します。
加熱して食べる
大体の野菜は、加熱することで栄養素が壊れてしまうというイメージがあるので、生で食べた方が良いのではないかと思いがちです。ですがトマトは別格で、よく熱に強いとされて、生で食べるよりも熱を加えた方が良いと見聞きされたことはないですか?
ここでも再度登場しますが、リコピンは熱を加えることで吸収率が上がり、体を温めることで脂肪燃焼を助ける働きがあるとされています。なので、ミニトマトも生野菜で食べたいところですが、ダイエット中には特に熱を加える食べ方をおすすめします。
食べるタイミングを工夫
食事の前にトマトを食べることが良いとされています。これはダイエット中の食べ方としての王道とも言えますが、普通の食事を食べる前に食べておくことで、満腹感が得られ食事の量を抑えることが出来ます。夜にまとめて食べるよりも食事前に食べる方が、満腹中枢を刺激してより抑えられます。量の目安はミニトマト5~8個です。
オリーブオイルやチーズで美味しく
ミニトマトを食べる時は、トッピングが重要になりますよね。簡単でダイエットにも良い食べ方を一つご紹介。ミニトマトにオリーブオイルをかけて、その上にチーズをトッピングします。とろけるチーズでも何のチーズでもOKです。電子レンジで加熱して出来上がり。チーズの美味しさと食べ応えが得られるのでおすすめです。
ミニトマトでは皮を剝く方が大変なので皮は剝かれないとは思いますが、皮には食物繊維が多く含まれていますからトマトを食べる時は皮つきが良いですよ。ミニトマトはより皮を多く摂ることが出来ます。
あとがき
栄養価も高く、美味しいミニトマトはダイエットの一助になってくれると思います。ミニトマトを食事に摂り入れることを日々の習慣にされてはいかがですか?