正しい敬語は使えていますか?秘書は社内外ともに上層部と接することも多いため、正しい敬語が使えないと恥ずかしい思いをすることも多いものです。敬語に慣れてきても実は間違った敬語を使っているなんてことも…!今回は「来る」について尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い方を見ていきましょう!
敬語とは?
そもそも敬語とはなんなのでしょうか?
敬語とは、相手に敬意を表す言葉です。
社会人として敬語は使えて当たり前!といっても過言ではありません。
完璧に敬語をマスターしないと秘書にはなれない…というわけではありませんが、秘書検定の問題にも出題されるので、覚えておきたいものです。
敬語がうまく使えなくても一生懸命な気持ちは伝わりますが、やはり社会人としては身につけておきたいですよね。
敬語の種類
敬語の種類は3種類あります。
・尊敬語
尊敬語は目上に人に使い、相手を立てるときに使う言葉です。
相手の行為に対しての言葉になります。
・謙譲語
謙譲語は自分をへりくだることで相手を立てる敬語です。
自分の行為に使う言葉です。
・丁寧語
語尾に「です」、「ます」、「ございます」などを使用し、相手に対して丁寧に表現します。
敬語は相手のすることに対して謙譲語を使ってしまったり、逆に自分がすることに尊敬語を使うことで間違った使い方になってしまいます。
また二重敬語といって丁寧にするあまり敬語を二重に使ってしまうのもNGとされています。
この3つの他に、「美化語」と呼ばれる、普通の言葉に「お」や「ご」をつけて柔らかい表現にするのも敬語です。
動物や自然現象、外来語・外国語にはつけません。
「来る」の尊敬語は?
「来る」の尊敬語は「おいでになる」・「お見えになる」・「いらっしゃる」・「お越しになる」です。
使い方は次のとおりです。
・お約束の〇〇さんがお見えになりました。
・本日10時にこちらにいらっしゃるとのことです。
・今回は弊社にお越しいただけることになっています。
・〇〇さんはおいでになりますか?
尊敬語は目上の人に使う言葉なので、自分のことに使ってはいけません。
来るは頭に「お」がつくものが多いので、自分に使うことは少ないかもしれません。
もう一つ注意したいのが二重敬語です。
「おいでになられる」、「お見えになられる」など、なられるという言葉をあとにつけると過剰な敬語となってしまうのでNGです。
「らる」・「られる」は敬語の助動詞なので、尊敬語にくっつけて使ってはいけません。
『あれ?なんか丁寧過ぎない?』と思ったときには過剰な敬語を使っている可能性があるので気をつけましょう!
「来る」の謙譲語は?
「来る」の謙譲語は「参る」・「伺う」です。
使い方は次のとおりです。
・一緒に駅まで参ります。
・明日御社にお伺いします。
ちなみに「お伺いいたします」・「お伺いさせていただきます」は二重敬語なので気をつけましょう。
「お伺いいたします」は二重敬語ではないのでは?というような話もあるようですが、「お」と「いたす」でやはり二重なんですよね…。
とくに話すときよりもメールなどでは二重敬語なりやすいです。
『言い方がくどい。へりくだりすぎかな?』と思ったときに要注意です!
「来る」の丁寧語は?
「来る」の丁寧語は「来ます」となります。
使い方は次のとおりです。
・明日荷物が来ます。
・昨日○○さんからメールが来ました。
丁寧語は同僚と話すときや、自分と同じ立場の人たちに丁寧に話すときに使うことが多いです。
尊敬語や謙譲語だと、あまりにも丁寧すぎて距離が縮まらないことがあるので、近所の方や結婚相手の両親と話すときなども丁寧語がいいでしょう。
丁寧語は過去形にすると「ました。」という表現になります。
少し丁寧にするときは、「らる」・「られる」の敬語の助動詞の出番です。
質問するときなどは「明日の研修には来られますか?」と聞くとより丁寧ですね。
敬語は正しく使おう!
今回は「来る」について詳しく紹介しました。
「来る」と「行く」は尊敬語の「いらっしゃる」や謙譲語の「参る」・「伺う」が一緒です。
逆の意味なのに、敬語にすると同じ言い方をするんですね…。
日本語は奥が深く、海外の方は敬語にはとても苦労するんだとか…。
英語を話せる秘書もすごいですが、まずは難しい日本語をしっかりと話せるようになりましょう!
一生懸命丁寧に伝えれば気持ちは伝わりますが、やはり秘書たるもの敬語は正しく使えるようになりたいですよね!
普段使い慣れていないと、敬語を正しく使うことを考えすぎて、丁寧に丁寧にと思っているうちに、何を話しているかわからなくなってしまうこともありますよね。
しかし、敬語を気にするあまり内容がうまく伝わらないのは困ります。
そのため、普段から言葉遣いには気をつけて、自然と敬語で話せるようになりましょう。
また敬語を使うことに慣れている秘書も、この機会に一度見直してみましょう。
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