葉酸を摂り過ぎるとどうなる?天然だと安全?正しい摂取方法を教えます。

妊婦さんにとって葉酸は必要不可欠なもの。しかし、食事のみで全ての必要分を補うのは難しく、サプリメントから摂取することが推奨されています。でも、もしも葉酸を摂り過ぎてしまったらどうなるのでしょう。また、安全性を考慮して天然のものを選んだ方がいいのかなど、不安や疑問は尽きません。今回は「葉酸を摂り過ぎるとどうなるか」や、「天然だと安全か」についてまとめ、葉酸の正しい摂取方法について紹介していきます。

葉酸を摂り過ぎるとどうなる?

葉酸過敏症

成人女性で1日当たり1000~10000μgの葉酸を摂取すると、葉酸過敏症という症状を起こしてしまう可能性がでてきます。症状は発熱や蕁麻疹、身体のかゆみ、呼吸障害が挙げられます。他に不眠症や吐き気、むくみ、食欲不振などの症状が出る場合もあります。

亜鉛の吸収を抑制する

亜鉛は胎児の成長を促進する不可欠なミネラルで、母体の肌のトラブルを防ぐ働きもある大切な栄養素です。葉酸の取り過ぎで亜鉛の吸収が妨げられては身体のためには元も子もありません。

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ビタミンB12欠乏症の診断を困難にする

葉酸とビタミンB12には赤血球を作る造血作用があります。この2つが欠乏すると貧血を起こしやすくなります。ビタミンB12の欠乏がすると、貧血に加え下肢のしびれや運動失調などの神経症状も表れます。葉酸を大量に摂取すると貧血は治りますが、これらの神経症状は改善されないままになってしまい、症状が悪化する原因になる場合があります。

天然だと安全?

天然の葉酸は体内での利用効率が50%程度に低下してしまう一方で、化学合成の葉酸は85%と高い数値を保つことができます。そのため、厚生労働省が推奨する葉酸のサプリメントは、体内利用効率の高い化学合成のものとなっています。

「化学合成」ときくと添加物が気になる方もいると思いますが、「添加物は危険、天然のものならば安心」という短絡的な考えのほうにむしろ注意してください。添加物の中にも危険なもの・安全なものがあります。危険なものは発がん性の疑いがあったり、妊娠中の摂取で胎児に奇形を発生させるおそれがあったりします。これらはもちろん避けます。

安全なものは、基本的に元々食品にも含まれており、実験などにより安全性が保証されています。安全を保証するには厚生労働省が定める規格基準をクリアしていることが必須です。合成のビタミン類は安全な添加物に分類され、合成の葉酸もこの中に含まれます。

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正しい摂取方法

厚生労働省が定める1日の葉酸摂取量の上限は、20代女性の場合900μg、30代女性は1000μgです。妊娠している・していないは関係なく、この量までなら上に書いたような症状が出ることはありません。

一方で、1日に摂取するのが望ましいと推奨される量は、非妊時で240μg、妊娠時は480μgとなっています。上限に比べるとぐっと少なくなっていることが分かります。推奨量が摂れていれば十分なので、こちらの数字を目安に摂取するのがよいでしょう。

葉酸は水と熱に弱い性質があるので、調理中におよそ50%が失われてしまいます。そのため食品から摂取するだけでは過剰摂取になる可能性はほぼなく、不足してしまう場合の方が圧倒的に多いです。そこでサプリメントが必要になってくるのですが、こちらも決められた用量さえ守れば過剰摂取を心配する必要はありません。葉酸サプリメントの多くは、1日1粒〜3粒ほどで葉酸400μgを摂取できるように設定されています。手軽なことはサプリメントのメリットですが、決められた用量を無視してたくさん飲んでしまうと簡単に上限に達することができてしまうともいえます。サプリメントの表示はよく読み、くれぐれも決められた用量を守るように注意しましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

日ごろからサプリメントを飲みなれていない人は、サプリメントに対する敷居が高くなってしまっているかもしれません。しかし、安全基準を満たしているものを選び、用量を守りさえすれば葉酸サプリメントは妊婦にとって強い味方となってくれます。

それでも心配な方や、ほかにサプリメントや薬を服用している方などは、通っている産婦人科の医師に一度相談してみることをおすすめします。産婦人科には葉酸サプリメントのサンプルが置いてあることも多いので、試してみるのも手です。また、どのサプリメントを選んだらいいか迷ったときは、薬局にいくと薬剤師にアドバイスをもらえるのでおすすめです。ぜひお試しください。

 

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