秘書は上司のサポートをすることから、身だしなみにも人一倍気を使わなくてはいけません。ここ数年、働き方改革や経費削減のため制服が廃止になる会社も増えています。オフィスカジュアルの定義は幅広いため、明らかにマナー違反な格好をしてくる人の話をよく聞きます。今回は後輩がマナー違反な服装で会社に来たときの注意の仕方を確認していきましょう。
オフィスカジュアルの基本。NGな服装は?
基本的にオフィスカジュアルはフォーマルよりも少しカジュアルにという意味なので、トップスはシャツまたはカットソーに、ボトムはスカートまたはパンツ、はおるときにはジャケットまたはカーディガンが一般的なスタイルです。
そしてオフィスカジュアルでは、やってはいけないNGな服装がいくつかあります。
露出が多すぎる服装
オフィスカジュアルは基本的に露出はNGです。
トップスは夏場ノースリーブOKのところもありますが、できれば半袖の方がいいでしょう。
ノースリーブの場合はカーディガンなどをはおるようにした方が露出を抑えられます。
オフショルダーや肩が大きくあいているようなトップスもNGです!
また、あまりにも透け感が強いものもオフィスにはふさわしくありません。
ボトムはショートパンツやキュロット、ミニスカートは露出が多いためやめましょう。
清潔感のない服装
ヨレヨレ、しわしわのブラウスなど、清潔感がない服装はNGです。
だらしない服装はいけません。
ミニ丈もNGですが、逆にロングスカートや裾が大きく広がったワイドパンツなどの長すぎるボトムも、裾に引っかかって転倒の恐れがありますので危険です。
また裾を引きずってしまうこともあるので、汚れてしまう可能性があり、清潔感がなくオフィスには不向きです。
ひざが隠れるか隠れないかくらいの丈の方が動きやすく仕事もしやすいです。
カジュアルすぎる格好
デニムやパーカーはカジュアルすぎるため基本的には避けた方がいいでしょう。
とくにダメージ加工のものは絶対にNGです。
また最近流行りのオーバーサイズのコーデは、オフィスではダボっとするのでだらしない印象があるため避けた方がいいでしょう。
ぴたっと肌にくっつくボディーラインの強調されるような服装もいけませんので、ジャストサイズのものを選びましょう。
またスニーカーやサンダルもカジュアルなアイテムのためNGとされています。
華美な柄や色
アニマル柄や、ビビットカラーなどの派手なものはオフィスには向きません。
色は黒・白・紺・茶・ベージュなどのベーシックな色を基調に、色物を選ぶときはダークトーンに近いものやパステルカラーなど白に近いものにしましょう。
柄はストライプ・ドット・チェックなどの細かい柄がいいでしょう。
同じ柄でも大きすぎるとカジュアル感が出たり、派手な印象を与えます。
ボーダーはストライプが横になっただけですが、カジュアル感があると言われることもあるので、できれば避けた方がいいかもしれません。
オフィスにはよく雑誌には載っていますが、花柄もあまり好ましくありません。
派手なアクセサリー
アクセサリーは本来仕事に必要なものではありません。
つけるのであれば目立たないシンプルなものを選びましょう。
ピアスはゆれるものはNGです。
実は注意しづらい?女性の服装
明らかにマナー違反な服装をしているのに、なかなか注意されず改善されない人っていませんか?
実は女性の服装は注意しづらいのです。
なぜなら男性が注意すればセクハラと言われる可能性もあるからです。
また女性も『お局とかパワハラとか言われたくないし…。』ということからなかなか注意しないことも…。
男性が変な格好をしていれば、『なんだそのヨレヨレのシャツは!』、『スーツがだらしないぞ!』、『ネクタイが派手すぎるだろう!』と言われますよね。
しかし、女性は上記の理由からそのまま放置され言われないときもあります。
そのため注意されないからといって、自分の服装が正しいとは限らないのです。
服装のマナー違反を注意するときは
パワハラやセクハラが怖く、注意しづらいからといって放置するのは、はっきり言ってよくありません。
おそらく社内でも『あの人の格好はあり得ない。』、『常識のない人だ。』と思われ、キャリアにも影響がでるでしょう。
また、なにより社外の人と接するときも、『こんな服装に常識のない人に仕事をまかせていいのかな?』と思われる可能性もあります。
さらに、この会社はこの服装をOKとしている、だらしのない会社なのかと他の人にも悪い影響を与えます。
このような事態にならないように、服装がマナー違反だった時に、注意する方法を確認していきましょう。
まずは周りの人に聞いてみる
自分が『あの服装はないだろ…。』と思っても、周りはそこまで気にしていない可能性もあります。
まずはいきなり本人に言うのではなく、周りの人たちに聞いてみましょう。
その際『〇〇さんの服装っておかしいよね?非常識だよね?絶対変だよね?』と決めつけるような言い方はやめましょう。
『〇〇さんのような服を会社に着てもいいのかな?』、『〇〇さんの格好って最近流行っているのかな?』などやわらかく話すようにしましょう。
そして周りの反応を見て相手にどのような注意をするか考えましょう。
仕事ができるのに服装で損していることを伝える
ある程度親しい関係で、注意してもパワハラだのセクハラだの騒ぐような性格ではないことがわかっているときは、『せっかく仕事ができるのに少し華美な服装が目立つから損しているよ。』、『うちは人事部が厳しいからもう少しスーツよりの格好をした方がいいよ。』と伝えてもいいでしょう。
このときに『〇〇部長が厳しいから。』などと特定の人を出すのはやめましょう。
部長の悪口言っていたなんてそっちに取られたらややこしいことになります。
あなたの将来のことを考えている、あなたの味方であるという態度で接すると逆ギレされる可能性も低くなります。
また秘書の場合は、社内外ともに上層部と接するので、なるべくフォーマルに近い服装を心がけることも大切だと伝えましょう。
部署内のミーティングの議題に取り上げてもらう
大勢の前で注意するのは服装に限らずNGなので、わざわざ名指しをするようなことはいけませんが、服装についてミーティングなどで取り上げるのもいいでしょう。
その際は口頭で言っても服装は伝わりにくいので、職場の服装について、『ミニスカートはNG』など具体的に資料を作成してミーティングの際に配布するとわかりやすいでしょう。
人事部や総務部に注意してもらう
直接言いづらいときや言っても効果がなさそうなときは、管理部署から注意してもらうのも一つの手です。
『私が直接言うと角がたってしまうので。』とお願いしてみましょう。
「仕事」として注意してくれますから、本人も少しは納得するでしょう。
人事部や総務部に季節ごとに服装に関する注意をアナウンスしてもらうのもいいですね。
調和する服装が大事!
オフィスカジュアルのときは調和が大事です。
会社の社風にあった服装を心がけるよう指導していきましょう。
職場で服装を注意されたことのあるあなたは、おしゃれが好きなのかもしれませんが、好きなファッションは休日に楽しんでくださいね。
会社は仕事に行く場所です。
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