秘書をしていると役員全員にメールを送るという場面もあるでしょう。社内とはいえ役員全員に送るメールに失敗は許されませんし、緊張しますよね。しかしちょっとしたポイントをおさえれば怖いものではありません。今回は役員全員にメールを送るときの宛名や書き出し、例文をご紹介します。
役員全員にメールを送るときの宛名は?
役員全員にメールを送るときは、「各位」を使いましょう。
役員が3人くらいまでのときには、〇〇社長・○○専務・○○常務などと名前を書いてもいいですが、それ以上になると宛名が長すぎて肝心の本文を見るまでにスクロールをしなくてはいけません。
各位を使えば、あまりに人数が多く、名前が間違っていたなんていうミスも避けることができますし、名前を間違わないためのチェックの時間も省くことができます。
役員全員にメールを送るときは「各位」だけでもいいですし、「役員各位」でもOKです。
各位は目上の人に使っても失礼でない敬称です。
ちなみに「各位」は個人につける「様」と同じ意味なので、「各位様」は間違いです。
「各位各位」や「様様」と書いているのと同じなので注意しましょう。
「様」は個人に、「御中」は企業名や部署名につける敬称です。
役員全員にメールを送るときの書き出しは?
役員全員にメールを送るときの書き出しは「お疲れ様です。」で問題ありません。
挨拶がなくても、最初に自分の名前を名乗れば失礼にはあたりません。
ちなみに「お疲れ様でございます。」という敬語を使う人がいますが、間違いではありません。
より丁寧な言葉なので、役員など目上の人に使うには正しい言葉です。
しかし、「本当に正しい言葉なの?」、「なんか皮肉に聞こえる」という意見も多く、間違った言葉なのでは?と感じている人も多いので、あまり使わない方がいいかもしれません。
役員全員に送るメールの例文
役員全員に送るメールの例文を見ていきましょう!
件名は「お疲れ様です」や「お願い」など何のメールなのかわからないものはよくありません。
取引先に送るメールと同様に、件名だけでどのような内容なのかある程度理解でき、シンプルな件名にしましょう。
秘書が役員全員に送るというシーンは、会議や打ち合わせのお知らせが一番多いので、会議の案内の例文を見ていきましょう。
(例文)
件名:〇〇会議開催の件につきまして
役員各位
お疲れ様です。
秘書課の鈴木です。
〇〇会議開催の件につきましてご連絡申し上げます。
◇〇〇会議
・日時:〇月〇日(月)13:00~15:00
・場所:第三会議室
・議題:〇〇について
・招集者:〇〇社長、〇〇副社長、〇〇専務、〇〇常務、○○執行役員、○○営業部長、〇〇総務部長
・その他:当日の資料はこちらで用意しますが、こちらのメールにも添付しておりますのでご確認ください。
以上、お忙しいところ恐縮ですが、よろしくお願い致します。
秘書課 鈴木
会議の内容を別紙で添付する場合は、日時だけ記載して「詳細は恐れ入りますが、添付の案内文書をご確認ください。」と記載してもいいでしょう。
メールが長文になるのはあまり好ましくありませんので、内容が長くなりそうなときは、添付で案内文書をつけるのがおすすめです。
役員全員にメールを送るときのポイント
役員全員に送るメールは、慣れないうちは先輩や上司に確認してもらいましょう。
また役員全員にメールをする場合、社内秘でなければ、CCやBCCに秘書を入れてメールを送るといいでしょう。
スケジュールに関することであれば、秘書にも伝わっているといいですよね。
ちなみに「各位」を使わず全員の名前を記載する場合は、社内のメールなので簡単に書く方がいいでしょう。
正式名称は「〇〇代表取締役社長」、「○○専務取締役」などになると思いますが、「〇〇社長」、「〇〇専務」と記載し、「(敬称略・順不同)」と記載しておけば、失礼にあたるのを避けることができます。
順不同と書くのは、例えば宛名に専務が2人いるけど、専務になった時期も一緒で、同じ立場でどっちの名前を先に書いていいかわからないなんていうときにも便利なんです。
もしかしたら、「俺はこの専務より偉いんだが…俺の方が後に名前が書かれている。」なんていう気難しい上司がいても、順不同となっていれば気分を悪くするのを避けることができますよ!
ちょっとした気遣いができる秘書になりたいですよね。
役員全員にメールを送るときは丁寧に
社内とはいえ役員全員にメールを送るときは緊張しますよね。
役員全員にメールを送るときは、いつもに増して誤字脱字にも注意して、メールを送りましょう。
メールだけでは複雑になりそうなときは、内容の詳細を文書で作り、メールで送信するとより丁寧ですし、間違いも減らすことができます。
また、アドレスも間違わないように注意してくださいね。
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