NHK プロフェッショナル仕事の流儀 谷口仁史。経歴と子ども・若者訪問支援活動の現状。相談や求人は?

出典:特定非営利活動法人NPOスチューデント・サポートフェイス

引きこもりやニートなど、問題を抱える子供や若者は増えています。昔からも一定数そういう方はいらっしゃったのでしょうが、親子関係の変化やイン ターネットなどの普及などでより複雑化する社会の中で問題は簡単ではありません。今日は、そんな子供や若者の支援を長年行っている谷口仁史さんが、仕事の 流儀で取り上げられるとのことで調べてみました。

谷口仁史プロフィール

佐 賀大学文化教育学部卒業。在学中からボランティアで、不登校、ニート等の状態にある子ども・若者へのアウトリーチ(訪問支援)に取り組む。卒業後、大学教 授ら有志を募り「NPO スチューデント・サポート・フェイス(略称S.S.F)」を設立。平成27年3月末日現在、委託事業を含む16万6千件を超える相談活動、約1万4千件の アウトリーチに携わった他、市民活動団体を含む幅広い支援機関とのネットワークの構築や「職親制度」等社会的受け皿の創出、執筆や講演活動など多彩な活動 を通じて、社会的孤立・排除を生まない支援体制の確立を目指している。

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出典:https://www.city.mihara.hiroshima.jp/uploaded/attachment/27261.pdf

出身は佐賀県武雄市だそうです。前市長の樋渡啓祐さんの斬新な施策や「佐賀のがばいばあちゃん」関連で有名になりましたよね。高等学校教諭1種免許、支援コーディネーターの資格をお持ちです。出身高校ですが、調べてみましたが出てきませんでした。県立武雄高校とかなんですかね・・

若者支援のきっかけは?

内 閣府のページに詳しく書かれているのですが、この事業に足を踏み入れるきっかけは家庭教師をしていたときの体験からだそうです。担当した子供は校内暴力を 起こすような子だったのですが、家庭は大変地位の高い親御さんを持つ家庭でなぜそういうことが起きるのがわかりませんでした。色々と調べていくと、その親 御さんから本人が虐待を受けていたことが分かりました。そこで谷口さんは学校や家庭と連携しながら環境を整え、子供を自立へと導いたそうです。もはや家庭 教師の枠を超えていますね。その経験から、家庭などの隠れている問題を解決する必要があると考え、NPOを立ち上げました。

参考)http://www8.cao.go.jp/youth/kenkyu/yorisoi/html/3_20.html

佐賀方式と言われるスチューデント・サポート・フェイスの支援方法は?

谷 口さんの訪問支援と言われる方式は、「佐賀方式」と言われ、先進的な若者支援のやり方で全国的にパイオニアとして注目されています。それまでの若者支援 は、支援センターを自治体などが作って、そこに問題のある子供・若者が来訪するというやり方でした。役所らしい箱ものの考え方ですよね。しかし、本当に問 題のある子供・若者が引きこもったり、親がそれを隠したりするパターンが案外多いです。施設にいくらコストをかけても、本当に問題のある子が施設に来ない という現象が起き、事態は一向に解決しませんでした。そこで、谷口さん達は訪問支援という、「問題のある家庭に出向いて課題解決をする」という方式を考案 し、成果を挙げています。

なぜ成果を挙げているの?

谷口さんの元には、委託事業を含む16万6千件を超える相談活動、約1万4千件のアウトリーチの実績があります。本来はこういう事象が減っていくのが世の中のためにはいいのでしょうが、講演の資料等を読むと以下のようなことが成果に繋がっているのだと思います。

1.子供・若者を見捨てないという姿勢

谷口さんは、子供・若者を絶対に見捨てないという姿勢を貫いています。色々な問題を抱えている子にとっては、大事な姿勢だと思います。だからといって子供の押し付けは逆効果であると考え、まずはサポートをする前に信頼関係を築いていくことを大変重要視しています。

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2.現場主義

谷 口さんは、理論だけでは支援は絶対できないので、現場でノウハウを肌感覚で身に着けることの重要性を説いています。当たり前ですが、自分で考えて動いたこ とでないと説得力がないですもんね。 スチューデント・サポート・フェイスでは積極的に視察なども受け入れているそうです。また、ボランティアだからといって応募してきたボランティアも選抜し て、レベルが低ければ落とすそうです。こういう姿勢は大事だと思います。

3.多面的アプローチ

単に心理サポート、医療サ ポートなど単発のサポートだけではうまくいかないとを経験的に谷口さんは知っています。対人関係などを含めた、支援する本人の立場に立ったサポートをすべ きだと考えています。行政などでは縦割りの組織では連携が必要なのですが、うまくいかないと支援プランそのものが波状するので注意が必要とのことです。

相談したい人はどうすればいいの?

ホームページに連絡先がかいてあります。相談してみては?スチューデント・サポート・フェイスでうける場合と、連携しているNPOを紹介する場合など様々あるらしいのですが、相談に乗ってくれると思います。

住所
【武雄市事務所】
〒843-0022佐賀県武雄市武雄町大字武雄7255
〒843-0023佐賀県武雄市武雄町大字昭和3番6号昭和ビル1階
【佐賀市事務所】
〒840-0826佐賀県佐賀市白山2丁目2−7
※ご相談、視察などは佐賀市の事務所にてお受けいたします。

TEL       0954-22-3423(受付10:00-19:00)
FAX      0954-22-3301

E-mail ssf●student-support.jp (●は@に変換してからお送りください。)

求人は?

常勤 62名 非常勤 11名、ボランティア約217名が働いています。これだけの規模になれば企業ですね。求人も随時募集してるようなので、志のある方は是非。

NPOスチューデント・サポート・フェイスの職員募集はこちら(終了)

まとめ

谷 口さんの講演を聞きたいという方は全国各地で公演をしているようなんで、ホームページや検索などでチェックしてみてください。次世代を担う若者は貴重な人 材ですから、サポート体制も含めて充実してほしいなと思う一方で、こういうことで悩む若者が少しでも減ることを望みます。

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