出典:福島屋六本木店HP
大手のスーパーが全国の進出して、地方のスーパーをどんどん傘下におさめています。その模様はさながら戦国時代の国盗り合戦のようですが、そんな中 にあって40年間黒字経営を続ける地方のスーパーがあります。それが東京都羽村市のスーパー福島屋。その福島屋を率いるのが会長の福島徹さん。チラシな し、安売りなしで熱狂的なファンがついているこのお店の魅力について調べてみました。
プロフィール
1951 年東京都生まれ。1974年大学卒業後、家業の福島屋を継ぐ。コンビニ経営を経て、34歳の時に、現在の食品スーパー業態に転換。産直品の積極的 な導入だけでなく、全国の農業生産者とのコラボレーションによりオリジナル商品を多く開発。特に、自然栽培の米や野菜の扱いに注力する。農業と商業の間に あって創意工夫で報酬を得る「商業家」として、農業を支援している。現在、㈱福島屋会長、農商工連携ビジネスコンサルタントを業容とする㈱ユナイト代表取 締役社長、農業法人「NAFF」取締役を兼務。
出典:http://www.kosuke-ogawa.com/?eid=3075
青 梅市沢井という地区のご出身だそうです。実家は元々材木業を営んでいたらしいのですが、倒産。貧しい幼少期を過ごされたそうです。で、高校から羽村市に転 居。福島屋は元々ご両親が10坪にも満たない街のよろず屋さんとしてスタートしたそうです。しかし、お父さんが病弱だったため、卒業後すぐに家業を継ぎま した。出身高校や大学はちょっとわかりませんでした。
何がすごいの?
福島屋のすごさは、会長が年間120日は地方を飛び 回り、地方の埋もれた名産品や作物を見つけ出し、それを商品として提案し続けていることです。生産者から仕入れた商品が、陳列棚の8割を占めるほどです。 また、生産者との結びつきを大事にしていて、彼らとコラボ商品を200以上開発しています。単に受発注の関係ではなく、ビジネスパートナーとして生産者と 接し、Win-Winの関係を作っています。
例えば、青森の農家と共同で制作している切り干し大根。形が悪く市場 に出荷できなかった大根を、福島が機械を購入し、こだわりの切り干し大根へと生まれ変 わらせた。今、年間100万円の利益を生むヒット商品となっているが、その利益は、福島と生産者の双方を潤す。こうして、客・小売り・生産者の3者がみん なで得をするのが、福島の目指すビジネスだ。
出典:http://www.nhk.or.jp/professional/2011/1031/
単に商品を安く買い付けて売るとか、埋もれている商品を売ってやるとかそういう姿勢ではなく、信頼関係をベースとした持続的なビジネスを目指しているところに福島さんのすごさがあるのだと思います。
その想いが熱狂的なファンを創り出し、売り上げアップにつながっているのでしょうね。単に売りつけるだけでなく、商品にこもったストーリーができるので、売り場でも、商品を媒介とした自然とコミュニケーションがとれるのだと思います。
こんな福島さんも、スーパーを始めたころは、ただ単に商品を売っているだけで、売れ残ったイチゴをみて頭を抱えた時期があるそうです。単に、「買って買って」では限界があることに気付いたのでしょうね。
そこから、本来の商売が始まったのだと思います。
売れる商品の見分ける方法としては、まず匂いを嗅ぐことだそうです。これはごまかしが効かないそうです。真面目に作っている農家の作物は匂いもいいので、結局、いい人といい取引をするというのが極意なんでしょうね。
講演活動も熱心
今は、福島屋の方は会長職なので、実務は数年前より長男の福島由一さんが社長として取り仕切っています。今は、今までのノウハウを伝えるべく講演活動や本の出版などを行っています。
本が出版されています。
新品価格 |
ビジネスマン向けのCDも出ています。
講演は過去の講演模様はネットで出てきますが、今後の分はおそらく公式facebookページがありますので、「いいね!」をして情報をゲットしましょう。
お店の場所は?求人は?
東京都羽村市が本店ですが、羽村市、立川市などに5店舗あります。郊外が多いですが、都内の六本木アークヒルズ内に店舗があります。
- 所在地 東京都港区六本木一丁目4-5 アークヒルズ サウスタワーB1- アークキッチン –
- 営業時間 8:00~22:00 (平日) 10:00~21:00 (土・日・祝日)
- 定休日不定休 TEL03-6441-3961
- アクセス 地下鉄 南北線 六本木一丁目駅 1・2、 3番 各出口直結(アークキッチン内)
- 取扱品目 惣菜・インストアベーカリー・生鮮食品・一般食品・自家製加工肉・酒類
都内勤務の人はチェックしてみてください。また、レストランや生花店も羽村市に展開しています。
また、店舗に行けない人に為に、ネット通販のサイトもあります。
”作る人&食べる人”をまごころ込めて繋いでいきますというトップページの一文にやられました。
また、働いてみたいという方もいらっしゃると思いますが、社員やアルバイトの求人が出ていました。
中途はOKかどうかはちょっとわかりませんでした。
まとめ
一見、不利と言われるような地方のスーパーでも、創意工夫でまだまだ勝負が出来るということを証明している福島屋はすごいなと思います。また、生産者の顔が見える商品というのは、消費者にとってもうれしい思いますので、今後の更なる発展に期待です!
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