さいさいきて屋 西坂文秀について。店の営業時間や地図など。なぜはじめたの?今後は?

出典:さいさいきて屋HP

TPPなどの議論で必ず出るのが「TPPで外国産の農産物が入ってくると日本の農業は滅びる」という論調ですよね。確かに農業は日本の食を支える大 事な産業ですから、一定の保護は必要だと思います。一方で今まで経営的な努力をあまりしていなかったことも事実。農業法人など頑張っている方々もいらっ しゃいますが、JAにあって既存の概念にとらわれない方法で農業を活性化させている方がいらっしゃいます。それが、さいさいきて屋の西坂文秀さん。カンブ リア宮殿に出演されるとのことで、どんな方が調べてみました。

プロフィール

 nisijima

sp1

出典:さいさいきて屋公式サイト

JA おちいまばり(越智今治農業協同組合)直販開発室室長、「さいさいグループ」代表。1961年生まれ。83年、大学卒業後、当時の今治南農協に入組。 97年、「JA改革」に伴い、14農協が合併してできた現在のJAおちいまばりで、2002年、さいさいきて屋を発案、プロデュース。さいさいきて屋は、 広さ約1万7千平方メートルのうち、売り場面積1862平方メートル。「SAISAI CAFE」や「彩菜食堂」を併設。

出典:machi-hito-ehime.com

さ いさいきて屋は、農家が自分で規格外の農産物を販売できる直売所です。初年度2億円の販売高が地域の支持を得て25億円の規模に拡大。手数料は15%だけ いただいているようですが、初年度から黒字だったそうです。チラシは配らない、自販機は置かない、今治産にこだわるなどの独自の戦略を貫いています。今で は120万人が訪れる一大観光地となっています。名前を由来はこの地方の言葉で「何回も来てね」という意味だそうです。

なぜ、さいさいきて屋を始めたのか?

西坂さんは講演で、さいさいきて屋をはじめた理由について、以下のように語っています。

私は、営農販売で共販共選の仕事をずっと現場でやってきたが、農家が農協に来なくなり、営農の販売高が落ち、農産物が農協に集まらなくなったという変化を手に取るように感じた。合併農協でも同様だった。
そのときに、「農協はこのまま共販共選や専業農家だけを相手にしていていいのか。兼業化で離れていった農家をもう一度農協に帰す仕組みはないか」と考え た。そして、女性や高齢者、兼業農家、小規模農家が農協に帰ってくる受け皿を農協のなかにつくろうと始めたのが、この直売事業だ。直売所の立ち上げを提案 し、1,500万円で事業を始めた。

出典:JA-IT研究会

都 会の町おこしのプロデューサー的な観点というよりは、現場からの自然な想いがきっかけだったんですね。農協に呼び戻すために、兼業農家に農協では扱えない 規格外の商品を出品してもらい、小さくはじめたところから快進撃が始まります。また農家をやる気を引き出すためにリアルタイムで携帯に売上データを配信し ているとのこと。これだと農家も燃えますよね。

sp1

今治産にこだわる理由は?

地元のものにこだわる理由について、西坂さんの回答はシンプルです。「今治のものしか売らない」今 治のものしか売らないから、わざわざ人が買いにくるとのこと。口で言うのは簡単ですが、これを実際に行動に移し続けるのは大変ですよね。ビジネスマンの方 なら身に染みて感じると思います。ちょっと売り上げが横ばいの時などは、飛び道具的な施策に目が行きがちだと思います。その裏には西坂さんの「グローバル に打って出るというよりは、地産地消で「小さな経済」で回していくほうが生き残れる」という想いがあります。その想いをブレずに実行した結果、とんでもな い差異化が出来てしまったということなんでしょうね。また、今治の中で土地のものを使った食材を給食に提供したり、農園を開いたりと地域に根差した活動を 積極的に展開しています。「地域を元気に」を地で行ってますね。

今後の目標は?

西坂さんですが今後の目標として、以下を挙げられています。

・売れ残りの商品を農家に返さないといけない弱みを解決するために、売れ残りを買い取って加工し販売するしくみをつくる

・買い物難民の対策をネットを使って実施。安否確認システムも具備して、地域に貢献。

出典:machi-hito-ehime.com より要約

西坂さんの切り口というのは単にモノを売るとか、数字をあげるとかそういう次元ではなく、人や地域が抱える課題解決だったり、地域にあるいいものをアピールしたりと、一歩髙いところから考えて、それを実践するというスタンスだなと思いました。

まとめ

地 元のサッカーチームのFC今治のオーナーに元日本代表監督の岡田武史さんが就任したことが伝えられましたが、その際に「チームを自分の考えたメソッドで実 現していくのと同時に、地域活性化に貢献していきたい」という主旨の発言をされていたことがふと頭をよぎりました。あくまでも推測ですが、今治には西坂さ んをはじめとして、地域を真剣に考えている人材が豊富だからこそ、色々な人材が外部から引き寄せられるように集まってくるのかもしれません。地元の人や外 部の人材、また観光客などが一体となって、地域を盛り上げている今治にこれからも要チェックだと思います。

最後に、さいさいきて屋の店舗情報を掲載しておきます。機会があれば行ってみてください。

さいさいきて屋 直売所

〒794-0840 愛媛県今治市中寺279-1
TEL0898-33-3131 FAX0898-31-3117
営業時間:午前9:00~午後6:00(1月~3月)
午前9:00~午後7:00(4月~12月)
店舗休業日:1月1日~1月3日

行けない方は通販もやっているようです。要チェックです。

さいさいきて屋HP

より利用してみてください。

スポンサーリンク

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です