野球においてバッティングは重要であり、学生野球の選手においてはバッティングの良し悪しは、レギュラーになれるかなれないかを左右します。
バッティングを向上させるには素振りをすることが大前提になりますが、筋肉を鍛えることでさらに強い打球を打てるようになります。
バッティング向上に筋肉は不要?
バッティング力を向上させるには素振りが不可欠であり、最も大事なことに変わりはありません。そして、素振りさえすれば筋トレは不要という意見もあります。しかし、筋肉を鍛えることでよりパワーがつき、スイングに力が出ます。素振りで技術を磨いたうえで、さらにそこにプラスαのパワーを付けることで、より強い打球を打つことができます。
鍛えるべき筋肉
バッティングを向上させるために必要な筋肉は多数あります。その中で特に大事になってくるのは体幹です。
バッティングで肝心になるのは「軸」といわれています。スイングをしても体の軸が1本の線のようにまっすぐになっている選手は自然と打球の威力も強くなります。
以下、鍛えるべき筋肉について紹介していきます。
1.腹筋
体幹を鍛えるうえで大事になるのは、まずは腹筋を鍛えるということです。腹筋は、ものを前に押し込む際に稼働される筋肉であり、まさに打球を前にはじき出す際に必要な筋肉になります。
バッティングというとどうしても腕力のイメージがありますが、まずは軸をしっかりさせるという意味で、腹筋を鍛えることは非常に効果的です。
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2.背筋
強い打球を飛ばす上で、背筋のトレーニングも必要になります。背筋を腹筋とともにバランスよく鍛えることで姿勢の改善につながります。また、ものを遠くに投げたり、飛ばしたりする際には背筋力は欠かせないものです。トレーニング種目としてはデッドリフトやロウイング系の種目を行うようにしましょう。
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3.下半身
下半身のトレーニングも当然大事になります。野球に限らず、強い足腰を持つことはアスリートにとって必須の条件となっています。
バットスイングをする上で、下半身がしっかりしていないと打球に力を伝えることができず、また腰の回転を使うことができず、強く降ったつもりでもいい打球が飛ばなくなります。
よく、野球選手は走り込みが肝心とされます。確かに走り込みで下半身の筋肉を鍛えることができますが、有酸素運動で鍛えた筋肉は遅筋といい、持久力のある筋肉を作ることになります。ピッチャーであれば筋持久力も大事になりますが、打者の場合には、持久力ある筋肉よりも、強い衝撃を球に伝える必要があります。そのためには遅筋ではなく、速筋を鍛える必要があります。そのためには、有酸素運動ではなく、筋トレなどの無酸素運動を行う必要があります。
下半身のトレーニングは複数ありますが、やはり王道はスクワットでしょう。その他にもバーベルを担いでのランジも効果的です。
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鍛え過ぎがよくない部位もある!
大まかに言ってしまえば、打撃を向上させるうえでは全身の筋肉を鍛える必要がありますが、鍛えすぎると弊害が出る部位もあります。それは肩と胸です。
肩の筋肉は怪我の防止にはつながりますが、あまりに鍛えてしまい大きくすると、可動域が狭まり、スムーズなスイングができなくなってしまします。同様に大胸筋も鍛えすぎることによって胸がつかえてしまい、最短距離でバットを出すことができなくなってしまいます。
あとがき
筋トレは不要という声もありますが、量の差はあるとしても、やはり筋トレはするべきだと考えます。スイングがきれいでも打球が飛ばない人がいる一方で、汚くてもすごい打球を打てる人がいますが、これは筋肉の差が影響しています。
野球のレベル全体を底上げするという意味でも、やはり筋トレはしっかり行うべきでしょう。
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