部下のミスにイライラしてしまう原因と対処法。

部下はミスをするものです。いや、あなたも仕事でのミスが0ということはないでしょう。誰にでも仕事でのミスというものは起こるものです。しかし、部下のミスを目の当たりにすると、ついイライラしてしまうことはありませんか?ここでは、部下のミスにイライラしてしまう人に対して、どのように対処していけばよいのかを解説していきます。

部下のスキルを把握する


部下に対してイライラする時は、部下のスキルを高く見ていることがあります。例えば、企画書を頼んでいた場合に出てきた資料の意味が分からない、中途半端に作っている、気持ちがこもっていないなど、企画書のような資料を作成するスキルが高くなかったとしましょう。期待値が高ければ高いほど、アウトプットとのギャップによってイライラが発生します。

そんな時は、最初から部下のスキルを低く見積もっておくといいでしょう。そうすることで、期待値とのギャップが薄れていくようになり、イライラは解消されます。ただし、そこで止まっていては意味がありません。スキルを低く見積もった以上、あなたの元で成長をさせてあげましょう。部下を成長させるためには、現時点でのスキルを把握することはとても大切なことです。高い目標を立てさせるのではなく、まずは目の前にある乗り越えるべきハードルを1つ1つクリアさせていきます。

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部下を縛り過ぎない

仕事の指示は、どのように出していますか?部下に対してやって欲しいことを1つ1つ指示をしていくだけでは、部下は言われないと動けないビジネスマンになってしまいます。最初のうちは指示を聞いてくれるから気にならないものですが、いつまで経っても言わないとモノが出てこないとなると、あなたのイライラは蓄積されていきます。

部下へのイライラが止まらない人は、指示をするマネジメント方法から見直してみましょう。指示を無くしたことで仕事が前に進まなければ意味がありませんが、部下の行動まで干渉する必要はありません。いつまでに何が欲しいかだけを伝えたら、しばらく放っておくようにします。最初のうちはうまくいかないかもしれません。うまくいかなかった時には、これまでを振り返り、部下と一緒になって仕事の進め方を考えてあげるのです。部下を完璧に管理しようとすると、どうしても行動が気になってしまい、言動や仕事のミスでイライラが止まらなくなってしまうものです。指示型のマネジメントを減らし、放置型やコーチングといった手法を用いるのもいいでしょう。

指導の区分けをしてみる

部下を怒る時や指導する時、全て同じようにしていませんか?部下に対してイライラするようになると、全てにおいて同じテンションで怒ってしまうものです。そしてそれが癖になり、常にイライラする方向に自ら持っていってしまうことがあります。

例えば、最近部下を怒った(指導した)事例を10個思い浮かべてみてください。それを、いくつかのジャンルに区分けしてみます。ビジネスマナー面なのかスキル面なのか。また誰でもミスをする可能性があるのか、まずミスをしないことなのか。部下の行動自体をリスクマネジメントしてあげるのです。すると、思い浮かべた10個の事例が区分けされて、全てにおいてイライラすべきことではなかった、なんてことにつながるのです。

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お客様に挨拶ができない、という指導と、作成するのが難しい資料の数字を間違っている、という指導は明らかに違いますよね。前者に対しては、しっかりと怒るべきです。お客様に対して失礼ですし、会社の評判を落とすことにもなりかねません。あなたが怒らないと、いつまで経っても直らない可能性だってあります。逆に後者については、誰でも起こしやすいミスである可能性があります。そもそも資料の作成方法が悪いのではないか、ミスが起きないためにはどうすればいいのかを考えてあげます。それが上司の仕事でもあるのです。

このように考えていくと、起こしてはいけないミスと、起こる可能性があるミスが区別され、イライラする頻度も減っていくはずです。

ポジティブな捉え方をする

今後、様々なタイプの人に出会っていくことでしょう。部下とは生理的に合わないところがあるかもしれませんが、性格を個性としてポジティブに捉えることでイライラの対処になることがあります。例えば、「ミスが多い」部下は、「仕事のスピードが速い」かもしれません。「柔軟性がない」部下は、「意思が強い」と捉えることができます。部下の性格が急に変わることはないため、ポジティブに考えておくことであなた自身がストレスを溜め込むことがなくなります。その上で、部下とは綿密なコミュニケーションを取るようにしましょう。あなたに対する信頼がさらに強くなれば、自ずと仕事のミスも減っていくでしょうし、自ら努力をするようになっていくものです。

部下のミスにイライラする対処法

部下を変えることは容易ではありません。だからこそ、今の部下とどのように付き合っていくかは、上司の立場でとても重要なことです。イライラすることの原因は何なのかをよく考え、部下に適した対処法を試してみてください。

 

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