川上眉山の作品の特徴及び評価。おすすめ代表作3選

出典:wikipedeiaより

川上眉山は文学者としていろいろな作品を残しています。小説には作者ごとのおもしろさがあるため、読んでみることで考え方や表現方法などを吸収することができます。

ただ「川上眉山の作品にはどのようなものがあるの?」「どんな特徴や評価を得ているの?」と疑問を感じることもあるでしょう。川上眉山の代表作と特徴、評価がどのようなものか知りたい人に、おすすめの作品を紹介しましょう。

sp1

川上眉山の作品の特徴とは?

川上眉山の作品の特徴には何があるのか知っておきたいでしょう。川上眉山の作品は主に社会の矛盾を題材としている観念小説が主となっています。川上眉山の時代は激動の時代となっているため、社会に疑問を抱いている人も多くいました。

そのため、川上眉山の作品は自分が感じた疑問や矛盾を小説の中で表現して読者に突き付けています。川上眉山の観念小説は当時の人々に多くの評価を得ており、反響も大きかったことが伝わっています。同じ小説家の方にも高い評価を得ていた川上眉山の作品は、当時でもかなりクオリティが高いものであったことがわかります。

川上眉山の代表作品とは?

川上眉山はいろいろな作品を残していますが、その中でもどのような代表作があるのか知っておきたい人もいるでしょう。川上眉山は小説家として名前も知られており、有名な作品はいろいろあります。まず、川上眉山が大きく飛躍するきっかけとなった作品は墨染桜です。こちらの作品は1890年に掲載されており、博文館の「日本之文華」に執筆されたものです。

この作品によって川上眉山は文豪として評価されるようになり、人気作家となる先駆けともなりました。その後は川上眉山の特徴である社会の矛盾を突きつけた観念小説を出すことになります。1895年1月には「大盃」が「文学倶楽部」に掲載されるようになり、書記官は1895年の2月に「太陽」で掲載され、「うらおもて」は「国民之友」で発表されて高い人気を誇るようになりました。

1897年から1901年までには放浪がきっかけで書いた「ふところ日記」を読売新聞で掲載するようになっています。1905年には「観念岩」を「国民新聞」に掲載しており、1906年には「ゆだふすき」などを発表して川上眉山は小説家として代表的な作品を次々に書いています。川上眉山は1908年に死去するまで多くの作品を残しており、このように代表作と言われる作品もたくさんあることが分かるでしょう。

川上眉山の作品を見るためには?

川上眉山の小説がどのようなものか見てみたい人もいるでしょう。川上眉山の小説は文庫でもオンラインでも見ることができます。いろいろな作品として提供されていますが、その中でおすすめを紹介しましょう。

明治深刻悲惨小説集

sp1

こちらの本は講談社で提供されている書籍です。明治期に活躍された文豪たちの小説が記載されていますが、その中でも特に死や貧窮、病苦、差別などを題材にした小説がたくさん記載されており、悲惨小説や深刻小説と言われています。

明治期の日露戦争後の社会は不安な情勢になっていたこともあり、文豪たちの思いや感情がそれぞれの小説から読み取ることができるでしょう。川上眉山の作品も載せられていますが、他にも泉鏡花や樋口一葉、広津柳浪などの作品も記載されているため、多くの文豪の作品を読むことができるでしょう。

[amazon]明治深刻悲惨小説集 (講談社文芸文庫)

[kindle版]明治深刻悲惨小説集 (講談社文芸文庫)

[楽天ブックス]明治深刻悲惨小説集 (講談社文芸文庫) [ 講談社文芸文庫 ]

書記官

書記官は川上眉山が執筆した作品であり、明治を代表する小説です。観念小説の中でも人気が高く、国語の教科書にも載っているほど有名な小説でせ。本を読んだ後に自分も過ちを犯していないか確認して「正しく行動しよう」という思いを持ちたくなる内容となっています。川上眉山の作品を読んだことがない人なら、まずはこの小説から読んでみることができるでしょう。

[amazon]書記官

[kindle版]書記官

観念岩

川上眉山の代表作と言える小説の1つが「観念岩」です。本来は富んでいた正直者が不当な扱いによって辛酸を被ることになっていますが、川上眉山の特徴が出ているため小説としておすすめです。ただ、絶版となっているところもあるため、小説として読むことは難しくなっています。書店で小説を探すというよりは古本屋などで探した方が見つけやすいかもしれません。

川上眉山の作品を見ることは難しい

川上眉山は文豪として知られていますが、読むことのできる作品は少なく、書店やオンラインストアでもあまり販売されていません。小説集などで作品を見ることはできますが、全ての作品を見られるわけではありません。ただ、数は少なくても作品から当時の情景や作者の意図などを読み取ることはできるため、ぜひ小説を読んでみるようにしてください。

川上眉山の作品まとめ

川上眉山は感銘を受ける作品を残しているため、小説好きの方は読んでみることがおすすめです。川上眉山以外の小説から、明治で活躍した他の作家との違いも分かるため、限られた作品の中でも読み比べをしてみてください。

👉[amazon]川上眉山の本はこちら。

>>川上眉山ってどんな人?その生涯。家族は?性格を物語るエピソードや死因は?

スポンサーリンク

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です