後輩を指導する立場になると、相手にお願い事をすることがあります。自分も新しい仕事をしなくてはいけないので、後輩に引き継ぐように上司にいわれることもあるでしょう。そんなとき後輩に「新しい仕事をする自信がない。」といわれ断られたときにどのように説得すればいいのでしょうか。
新しい仕事を断る後輩の心理とは?
後輩が仕事を覚えてきて、次の仕事を教えようと思い提案したところ断られたらどうしたらいいのでしょうか。
まずは仕事を断る後輩の心理を考えてみましょう。
大きくわけると仕事を断る理由は2つになります。
・真面目な慎重派である
・ただ単に仕事がしたくない
前者の真面目で慎重になんでもこなすタイプの人は、新しい仕事を始めることによって、今の仕事がおろそかになったり、失敗したりすることを恐れている傾向があります。
周りに迷惑をかけるのも恐れており、新しい仕事はすべて自分の責任になると身構えてしまっているのです。
完璧主義の場合もあるので、新しい仕事を引き受けたら完璧にこなさなくてはいけないと考えており、今の仕事も完璧にこなしながら新しい仕事もしなきゃいけないと思っていることもあります。
後者の場合は、仕事を増やしたくない、楽をしたいと考えているのが態度に出ている場合があるので、新しい仕事を頼む気にもならないといったこともありますが、ほっておくのは会社の雰囲気を悪くする可能性があります。
新しい仕事をさせるためにはどのようなアドバイスをすればいい?
新しい仕事をお願いしたら断られた場合、どのように後輩を説得すればいいのでしょうか。いくつか方法を見ていきましょう。
・向上心を持つようにいう
真面目で慎重派の後輩には、自信がなくても新しい仕事にチャレンジしてみようという前向きな姿勢が大切であることを伝えましょう。
また「なんで自分ばかり仕事をしなきゃいけないの?」と後輩は思っている可能性があります。
そのようなときは、新しい仕事を頼まれたり、仕事が集中したりするのは、あなたに任せたいという思いがあるからなので、信頼されている証であることを伝えましょう。
ただ単に仕事がしたくないタイプの人の中には、「どうせ会社に必要とされていない」とすねている場合があります。
必要とされているから新しい仕事を頼んでいるということを伝えれば、やる気を出してくれる可能性があります。
・失敗してもいいことを伝え安心させる
真面目な慎重派タイプは、新しい仕事で失敗したらどうしよう、新しい仕事ばかりにかかって、今の仕事がおろそかになって迷惑をかけたらどうしようと思っている場合があります。
失敗しても新人なので大丈夫であることと、はじめから丸投げするわけではなく、しっかりフォローもすることを伝えましょう。
仕事がしたくないタイプの人も、失敗やめんどくさいことに巻き込まれるのを嫌っている場合があります。
こちらも失敗したり、悩んだりしたときは手伝うということを伝えましょう。
ただし、楽をしたい人の場合は、責任を取ってくれるなら適当にやればいいや…なんていう考えの人もいるので、連絡や報告、相談はしっかりするように伝え、こちらからも進捗状況を確認するようにしましょう。
・仕事の範囲を自分で限定しないように伝える
すべての仕事を完璧にこなしてから、次のステップへ進むのが理想ではありますが、仕事はそう言ってられません。
自信がつくのを待っている間に、仕事の範囲が狭まり、自分の可能性を無駄にしてしまうことがあることを伝えましょう。
仕事はやりながら覚えるものです。
知識だけあっても技術が伴わなければ、さまざまなことに対応するのは現実的に難しくなってきます。
何事にもチャレンジしてみる姿勢は大切で、失敗から学ぶこともとても多いことを伝えましょう。
・失敗談を話してみる
自分も新しい仕事で失敗してしまったという話を後輩にしてみるのも効果的です。
後輩は、新しい仕事で失敗すると次の仕事をまかせてもらえないのではないか、怒られるのではないかと思っている可能性があります。
しかし先輩の失敗談を聞き、失敗しても努力すれば仕事ができるようになるんだ!と思ってもらうことで、新しい仕事をやってみようかなと思えるかもしれません。
自信を持ってもらうことが大切です。
ただし、失敗しただけではなく、どのように解決したかも併せて話してあげるのがいいでしょう。
後輩指導も大切な仕事!
人を指導するということは大変なことですが、先輩や上司になると後輩指導も大切な仕事の一つです。
全員同じ指導でいいとも限りません。
後輩の性格や仕事の仕方などもよく観察して、その人に似合った指導をしていくことも重要です。
そのためにはまず自分がたくさんの経験を積み、後輩からも信頼されるような人材になれるよう努力していきましょう!
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