秘書も数年たつと後輩ができて指導する立場になります。そんなとき後輩から『職場で苦手な人がいる。』と相談を受けたらどうしたらいいのでしょうか。身近に苦手な人がいるという状況は誰もが経験することですが、なかなかアドバイスは難しいですよね。今回は後輩から職場で苦手な人がいるという相談を受けたときにどうしたらいいのか考えていきましょう。
後輩から相談を受けたら…?
後輩から悩み相談を受けたらどうしたらいいのでしょうか?
そもそも人の悩みを解決するって難しいものです。
先輩秘書になると、上司にはなかなか言いづらいけど先輩なら…と近い関係なので、後輩から悩み相談をされることもありますよね。
まず後輩から相談を受けたら、しっかりと話を聞いてあげましょう。
また、『面倒くさいな…。』と思わずに、後輩もあなたに勇気を出して相談している場合もあるので、ここで下手な対応をすると『仕事辞めたい…。』となってしまう可能性があります。
数年前までは、就職難で就職・転職も会社が強い立場にありましたが、人手不足が加速する今、貴重な人材を失うのは避けたいものです。
(明らかに給料泥棒でさぼっていて、会社の士気を下げるようなとんでもない社員なら辞めてくれた方がいいかもしれませんが…。)
最近の若者は一つの会社にこだわらない傾向がありますから、転職もすぐに考えます。
そのため、会社に必要な人材であれば、後輩の悩みは聞いてあげましょう。
また自分から言い出せないタイプの場合は、面談などの機会を設け、困っていることはないか尋ねるようにしましょう。
職場に苦手な人がいるという後輩へのアドバイスは?
後輩から『〇〇さんが苦手です。』という相談を受けたときはどのように対応すればいいのでしょうか。
まず、詳細を聞くようにしましょう。
悩み事というのは、解決策を求めている場合もあれば、ただ聞いて共感してほしい、理解してほしいという場合のこともあります。
聞いてあげなければ始まりません。
後輩が話し終えたら、職場での人間関係のあり方について説明しましょう。
第一に会社は組織で成り立っており、仕事は一人ではできません。
そのため人の好き嫌いは抜きにして仕事をしなければなりません。
職場では自分と性格や考え方が合わない人とも付き合う努力が必要なんです。
それも仕事の一部ということを伝えましょう。
次に相談を受ける前から、誰が見ても仲が悪いという雰囲気を周りが気づいている場合は、人に対して好き嫌いの感情をもつことは人間なのでしょうがないが、それを職場でわかるような態度はとらないようにと伝えましょう。
人間関係の悪さは他の人にも影響を与えることを知ってもらわなくてはなりません。
仕事上で支障をきたすことにもつながることを伝えましょう。
次に明らかに相談してきた後輩の「苦手な人」が悪いときには、相手にも話してみるといいましょう。
「苦手な人」へ注意するときは、感情的にならず、また相手の話をよく聞きましょう。
心理的に言うと苦手な人や嫌いな人というのは、「自分のルールに反している人」なのです。
この人は根本的に私とは違うルールを持った人ということを考えるようにすると少し気が楽になると教えてあげましょう。
また、悪い部分は反面教師として自分でも気をつけるようにするように伝えましょう。
苦手な人がいるという相談を受けたときにやってはいけないことは、一緒になって相手の悪口で盛り上がることです。
同僚や友人の立場であれば許されるのかもしれませんが、先輩であり秘書である立場からすればそのような態度は望ましくありません。
また相手のことを真っ向から否定するのもNGです。
後輩が間違ったことを言っていたときは、いい部分をほめつつ、でも〇〇さんもこういう言い方はしないほうがいいかもね…などとアドバイスをするといいでしょう。
相談受けたあと、どうしたらいい?
相談を受けてアドバイスをしたら、いつも通りに接し、しばらくは様子を見るようにしましょう。
少し時間がたったら、その後はどうか後輩に尋ねてみましょう。
あとからも気にかけてもらえるのはうれしいものです。
逆にほっておかれたり、相談のあとにいつもと違う態度が続くと、後輩も『相談したのがまずかったかな…。』と不安になります。
一人で悩みを抱えないように見守ってあげましょう。
誰にでも好かれる秘書になろう!
誰にでも好かれるような秘書を目指しましょう。
決して八方美人という意味ではありません。
上司からも、別の部署の人からも、同僚も、後輩も、そして取引先の人も、人と人をつなぐ仕事が秘書の仕事といっても過言ではありません。
先輩秘書になった人は、人間関係のいい職場を目指して頑張ってくださいね!
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