テレビやゲームの普及によって、お子様の視力が心配になる親御さんは多いと思います。これ以上視力が低下しないようにしたいと思っても、子供がメガネをかけるのを嫌がる。では、コンタクトレンズはどうだろうか?そもそもコンタクトレンズは何歳から適用できるのか?
今回は子供のコンタクトレンズについてご紹介します。
子供の視力検査
小学校の健康診断では視力をA〜Dの4ランクで評価します。保護者の方に注意していただきたいのが、結果がC、Dであっても、視力低下の原因が近視であるとは限りません。遠視か乱視か、はたまた。病気によるものである可能性もありますが、学校の診断ではそこまでは判定しません。
視力検査の見方
A(1.0以上)
教室の一番後ろの席からでも黒板の文字を楽に読めます。
通常は眼鏡はいらないと考えられます。
B(0.7-0.9)
教室の後ろの席にいても黒板の文字をほとんど読めますが、小さい文字になると見えにくいものがあります。
状況によっては眼鏡を考えてもよいでしょう。
C(0.3-0.6)
教室の席を前にしてもらえれば何とか見えていますが、きれいに見えているのは黒板全体の半分くらいです。黒板を見る時には眼を細くして見ている可能性があります。
そろそろメガネを考えてもよい時期です。特に、黒板の文字が小さくなる中高生では多くの方が支障を感じています。
D(0.2以下)
一番前の席に座っても黒板の字は読めません。
本人が見えているから大丈夫といっても、実際には読めていないと考えられます。
子供のコンタクトレンズ
コンタクトレンズの処方を受けるためには、以下の5項目に注意してください。
1.ちゃんと目に合った眼鏡を持っていること
コンタクトレンズは眼鏡の代用品にはなりえません。
眼が悪いのにコンタクトレンズしか持っていないと、どうしても視力矯正をコンタクトレンズに頼りがちになってしまいます。その結果、コンタクトレンズの装用時間が長くなり眼に負担がかかってしまいます。また、眼の調子が悪くても無理してコンタクトレンズを付けざるを得なくなってしまうので、大切な目に障害を生じさせてしまうおそれがあるからです。
2.コンタクトレンズの付けはずし・ケアの説明を受ける際に保護者が付き添えること
お子様がまだ小学生・中学生であるうちは、コンタクトレンズを自分一人でちゃんと扱えるかどうか不安が残ります。そのため、お子様のコンタクトレンズの取り扱いは、日頃から保護者がちゃんとチェックしていることが必要です。そのためにも、保護者の方が正しいコンタクトレンズの使い方を理解しておくことが大切になります。
3.定期検査にも保護者が付き合えること
目に異常がなくても、レンズ装用開始から一週間後、一ヶ月後、三ヶ月後、以降三ヶ月毎あるいは眼科医の指示によって定期検査を受けることになります。成長期のうちは度数の変化も大きく、コンタクトレンズのカーブや種類が変更されることもしばしば。定期検査をきちんと受け、お子様の目の状態、使用しているレンズの性質などを把握するためにも、保護者の付き合いは必要になります。
4.装用時間をお子様がきちんと守れること
コンタクトレンズは必要な時のみ使用させるようにしてください。過度な装用時間は、深刻な角膜障害を引き起こす原因になります。
5.コンタクトレンズ装用時にアクシデントがあった場合、お子様が一人で対処できること。
コンタクトレンズを付けていて、突然のゴロゴロ感やかゆみが生じることは多々あります。もしかしたら、レンズが目からはずれてしまうことだってあるかもしれません。コンタクトレンズを使用するお子様には、慌てずに手を洗ってからレンズを外すなどの冷静な判断ができる、最低限の落ち着きが求められます。
それが少し難しそうだと判断された場合は、徹底的に指導をしておく必要があります。それでも難しいなら、お子様がもう少し精神的に成長するのを待った方がいいかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
結論から言ってしまえば、お子様にコンタクトレンズはあまりおススメできません。スポーツなどの兼ね合いもあるので一概に言えませんが、少なくとも小学生のうちはメガネの着用で対処する方が安全でしょう。
トラブルの事例ではコンタクトレンズが目の奥に入って外せなくなった、管理状況が不衛生で眼病が発生したなど話を聞いたことがあります。
コンタクトレンズは目に直接装用する高度管理医療機器です。お子様にも保護者の方にも無理のないようにコンタクトデビューをしてください。
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