ダイエットに興味がある人なら「一日一食健康法」を耳にしたことがあるのではないでしょうか。それを提唱しているのが乳腺専門医の南雲吉則先生。
現在60歳になられたとは思えない、まるで40代いえ30代でもおかしくないような、シミもない肌とすらっとした体型。こうした南雲先生のルックスが強いインパクトとなり、その健康法にも強い説得力を感じる人が多いようです。
南雲先生のダイエット方法と、若返りの秘訣について紹介していきます。
南雲吉則先生とは?
上述したように60歳にはとても見えない南雲先生ですが、多くの人が興味を抱いたのは過去の写真を見るとまるで別人!30代の頃は逆に年齢より老けて見えるほどで、体型も現在より太っているのです。だからこそ「どうやって痩せたのか?アンチエイジングの方法は?」と気になってしまいますよね。
その頃(30代後半)は身長173cmに対して体重は77kg。暴飲暴食等がたたり毎日1時間不整脈が出るようになったことで、それまでの生活習慣を見直すことにしたようです。
結果17kgのダイエットに成功し、その後も体型をキープしています。
南雲先生のダイエット方法と若返りの秘訣は?
①一日一食健康法
南雲先生の食事は夕食のみの一日一食。夕食に好きな一汁一菜+αを食べているそう。ある日の総摂取カロリーはなんと515kcal!推奨されている成人男子の1日分のカロリーの4分の1程ですね。
一日一食にするメリットとして、
- 食事の回数を少なくすると一回の食での栄養吸収の効率が高くなる
- 体を飢餓状態にすることでサーチュイン遺伝子(延命遺伝子・長寿遺伝子と呼ばれる)が活性化し、血管等の体の痛んだ部位が修復され、皮膚年齢も若返る
ことを挙げています。
そもそも江戸時代までは一日一食の生活をしていたので、一日三食は多すぎる。人間は何も食べずとも一週間は生き延びられるので、一日一回、本当にお腹が減った時だけ食事をすれば良いとの考えです。
またこの時期に「食事の量を4割減らした動物のほうが長生きする」という。サーチュイン遺伝子に関する実験結果発表されたことも、自説を発表する契機になったのではないでしょうか。
②食欲が無いときは朝食を抜く
習慣のような一日三食にとらわれず、前日食べ過ぎた時は朝食を抜く。体は食べ物を消化・吸収し、脂肪として蓄えた後に必要な分だけ少しずつ消費していきます。つまり一回や二回食事を抜いたところで、体には全く問題がなく、逆に食欲が無いのに食べる方が胃腸に負担をかける、としています。
食事についてはこの他にも、「ごぼう茶を飲む」「食材は丸ごと!魚は頭からしっぽまで、果物は皮も含めて食べる」「空腹でお腹が鳴ることは若返りのサイン」といった提唱も。
③激しい運動はしない
南雲先生自体のダイエットの失敗から、激しい運動をすると食べてしまい余計に太るという結論に達したようです。さらに激しい運動で心拍数を上げることは心臓に負担をかけ、寿命を縮めるとも。
アスリートは別として、普通の人はふくらはぎを使うのが一番!よく歩くことを推奨しています。また電車内では決して座らず、姿勢を良くして立っていること。インナーマッスルが鍛えられます。
④食べてすぐ寝ても太らない!
動物は食べた後に眠くなるのが自然の摂理。食後すぐに寝てしまってもOK。特に夕食後は夜10時から2時までの「ゴールデンタイム」は成長ホルモンが分泌され、内臓脂肪を燃焼するから「食べてすぐ寝ても太らない」としています。
⑤体は温めず冷やす!
冷え症になる原因はむしろ温めすぎ。人間は恒温動物なので、冷やすことで体温調整中枢が働き、血流が良くなり脂肪も燃焼される。
入浴で体温を上げると逆に体を冷やそうと働いてしまう。そのため冬でも肘などに水温シャワーを浴びてから出るのが良いそう。
まとめと注意点
一日一食という言葉が独り歩きしていますが、言っていることは理にかなっている気がします。つまりカロリー過多になりすぎず、無理なく適度に体を動かし、血流を良くする。ということですよね。
メタボの人が10kg以上体重を落とさなければならない時には、効果がある方法でしょう。
またデスクワーク等であまり動かない人が、三食たっぷり食べていれば太ってしまうのも当然。代謝が落ちてきた時期なら尚更です。
ただ日頃からカロリーコントロールが出来ていれば、一日一食にしても効果は薄いでしょう。500kcalも摂取カロリーとしては少なすぎ、年齢によっては体に悪影響も出てしまうのでオススメできません。お腹が減っていない時に無理に食べない、その場合も次の食事でドカ食いをしない。人によっては一日二食がベストの場合もあるはずです。
全て鵜呑みにするのではなく、良い考え方は取り入れて自分に最適なダイエット法に変えていきましょう。
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