筋トレ、特にジムでのウェイトトレーニングを行う際には、高重量を扱っての種目も行うことができます。高重量を扱うことでより筋肉に負荷をかけることができ、筋肉を大きくしやすくなります。
しかしそれと同時に、怪我のリスクも高まってしまいます。高重量に耐え、怪我のリスクを低減させるために使用できるギアとして、トレーニングベルトがあります。
今回はこのトレーニングベルトの効果と巻き方の注意点について紹介していきます。
トレーニングベルトを巻く意味
トレーニングベルトは一体何の意味があるのでしょうか。
本格的なジムになると、トレーニングベルトを貸し出してくれるところもあり、トレーニーによっては自前のベルトを持っている人もいますが、このベルトを巻くことでトレーニング中の怪我を防止できる他、トレーニングでのフォームが安定することにより、力を発揮しやすくなります。
特に高重量を扱うトレーニング種目の場合は、稼働させる筋肉ちゃんと使えないと、潰れてしまいます。
ベルトを巻かないことのリスク
トレーニングベルトを巻かないことにより重量を扱えないというデメリットがある他にも、リスクが生じます。それが怪我のリスクが上がることです。
例えばデッドリフトの際には腰にとてつもない負担がかかります。この時にトレーニングベルトを巻かないで行うと、腰の筋肉が損傷をおこし、ぎっくり腰のような症状になってしまいます。
腰を傷めることのリスクはかなり大きいものがあり、どんなトレーニングでも腰は何かしら関与しています。腰を怪我することにより長期間にわたりトレーニングをできなくなり、筋肉が小さくなってしまいますし、日常生活にも影響が出てしまいます。
どんな種目に使えるか
トレーニングベルトはどのような種目に使えるのでしょうか。
上半身トレーニング
まず、上半身とトレーニングとしては、背中や胸のトレーニングで使用することができます。
背中のトレーニングでよく使用するのは、デッドリフトです。
デッドリフトは腰にかかる負担が最も大きい種目の1つであり、腰を怪我するリスクが高い種目です。アップの段階では特にトレーニングベルトは巻く必要はないですが、メインセットに入る段階では必ずベルトを巻いてください。
もう1つの背中トレーニングであるラットプルダウンでも、トレーニングベルトを巻くことで背中をまっすぐにキープすることができるので、正確に大円筋に刺激を入れることができます。
次に、胸の特にトレーニングであるベンチプレスでも使用できます。
ベンチプレスでは高重量になると胸だけでなく、腰のアーチも使って挙上することになります。
その際にトレーニングベルトを巻いておくことで、腰への負担も下げることができます。ベベンチプレスではあまり腰を意識しない分、思わぬところで怪我をしがちですので、安全策としてベルトをしておくことも重要です。
下半身トレーニング
下半身トレーニングとしては、スクワットを行う際にトレーニングベルトを使用します。
重量が重くなるにつれて腰への負担も大きくなりますし、万が一失敗した時に大けがをしてしまいます。
トレーニングベルトをしておくことでパワーを発揮できる他、失敗した時の怪我も最小限にとどめることができます。
巻き方の注意点
次に、トレーニングベルトの巻き方の注意点について紹介していきます。
トレーニングベルトを巻く際には、しっかりきつく巻くようにしましょう。
ベルトにたわみがあると腰を固定することができなくなり、パワーを発揮できなくなってしまいます。
ベルトにはサイズがあるので、自分のサイズにあったベルトを選択することでトレーニングの質を上げることができますので、まずは正しいサイズのトレーニングベルトを選択しましょう。
また、ベルトを貸し出ししてくれるジムでは、なるべく使いこまれたベルトを使うことをおすすめします。
新品の硬いベルトを使用するとうまく体になじませることができず、しっかり固定できません。
一方古めの柔らかくなったベルトであれば腰にしっかりフィットしますので、腰を守ることができます。
汚いベルトは使いたくない方もいると思いますが、そこは我慢して使うようにしましょう。
次の注意点はセット間のベルトの取り外しです。
デッドリフトやスクワットといった負担の大きいトレーニング種目を行うと、かなり息が上がり、くらくらすることもあります。
その際にはセットが終了したらその都度ベルトを外すようにしましょう。
息が上がった状態でベルトを巻いたままでいると、呼吸がうまくできなくなり、酸欠状態になったり気分が悪くなります。
ベルトは腰を固定する一方でお腹を圧迫しますので、こまめに取り外して呼吸を整えてください。
まとめ
以上、筋トレにおけるトレーニングベルトの効果と巻き方の注意点について解説してきました。
トレーニングベルトはトレーニングの質を高めることのできるギアであり、どちらかというと中級者から上級者向けの道具といえます。
しかし、もともと腰に持病を抱えている人の場合は、筋トレ初心者の方でも巻いておくだけで怪我のリスクを下げることができます。
自分のサイズに合ったものを使うにはサイズを測って購入することがベストですが、まずはジムにあるものを使ってみてサイズを確認してから買うというのもいいでしょう。
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