会議でダメ出ししかしない上司がいます。何を提案しても相談しても通りません。会議で上司からのダメ出しが続くと、部下は気持ちが落ち込んでしまい、発言しなくなってしまいます。
しかし、仕事を前に進めるためには、ダメ出ししかしない上司でも説得していかなければなりません。ここでは、会議でダメ出ししかしない上司の心理について考え、有効な説得方法をご紹介します。
ダメ出ししかしない上司の心理
会議でダメ出ししかしない上司は、どのような心理でいるのでしょうか。3つのパターンに分けてご紹介します。
①自分が知らない事への不満
会議で話す内容は、全て知っておくことが当たり前と考えている上司は、少しでも知らないキーワードに苛立ちを感じます。常に話題の中心にいたいと思っている人に多い心理状態です。こういった上司は、自分が会議の中でのトップでない場合であっても同じように中心にいたいと考えています。
②新しい事への恐怖
会議でのダメ出しの中には、新しいことへのチャレンジをストップさせる内容もあるでしょう。部下が挑戦したいと提案してきたことでも、チャレンジのリスクを恐れてダメ出しをするのです。挑戦した成果よりも、リスクを最優先で考えるようなタイプの上司に多く見られます。リスク最優先の上司はは、自分にも自信がありません。
③保身に走る
ダメ出しをしない上司は、会議での提案や発言を全て認めたことになります。部下の行動の責任は上司にあります。つまり、自分がOKを出したことによって失敗をすることを恐れる上司は、会議でダメ出しばかりをする傾向があります。会社における保身を真っ先に考えてしまうのです。
ダメ出ししかしない上司の説得方法
会議でダメ出しばかりをする上司を説得する方法についてご紹介します。
①事前に上司の許可を得る
上司は知らない事に対して簡単にOKを出しません。ダメ出しばかりをする上司で無かったとしても、初めて聞いたことに簡単に許可を出すことはないでしょう。会議で提出する資料や発言しようと思っている内容は、直属の上司に事前相談が必要です。会議でダメ出しされるよりも、事前に相談をした時にダメ出しをしてもらった方がよっぽど健康的です。そのためには、会議のスケジュールを確認し、数日前には上司に相談をする必要があります。
②事前に協力者を作っておく
会議に入る前に、自分の資料を上司以外にチェックしてもらうのも対策の1つです。自分の部署外からの意見は、気付かなかったところに対して指摘してくれることがあります。誰でも相談されて悪い気はしません。協力者を増やしておければ、会議でも心強くなります。できればダメ出ししかしない上司よりも上の人か、堂々と発言できる人がいいでしょう。ただし、自分の上司よりも先にアプローチをするのは筋が違いますので、まずは上司に話をした後にするようにしてください。
③消去法で考える
ダメ出しされた内容を潰していくのが消去法の考え方です。ただ「ダメだ」ばかりを言う上司に対しては、「どこがダメなのか具体的に教えていただけませんか?」とこちらが優位に立てるように応えます。理由もなくダメと言っているだけであれば、何も前に進まないのです。よくいるタイプに「自分で考えろ」と返してくる人がいます。会議には周りにもたくさんの参加者がいますから、ダメ出しをした内容について答えてくれない時には、周りを頼ってみるといいでしょう。理不尽な対応をしている上司が浮くようになり、ダメな部分について詳細を教えてくれるようになります。
④分かりやすい資料を作る
ダメ出しばかりをする上司との付き合いが長い場合、資料を読み直せばどこを指摘されるのかある程度想像がつくはずです。どうせダメって言われるからと資料作成の手を抜くのは逆効果です。資料ができたら、まずはダメ出しをする上司が目の前にいるところを想像して、シミュレーションしてみるといいでしょう。会議資料に時間をかけすぎるのもよくありませんが、口頭での説明に対してのみダメ出しをしてくる上司もいますので、できるだけ詳細まで資料に残す方が効果的です。完璧な資料を作ったとしてもダメ出しは出てくる可能性が高いですが、日々の努力が感じられる資料には情熱が込められています。資料から熱意を伝えることはできるようになります。
⑤信頼関係を再度見直す
ダメ出しをする上司であっても、自分の上司であることには変わりありません。上司は選ぶことができないのです。苦手意識はどうしても残ってしまうでしょうが、普段から信頼関係を持つことが大切です。会議でダメ出しばかりされていると、普段から話すことも怖くなるかもしれませんが、積極的なコミュニケーションを取るようにしてみてください。
会議でダメ出ししかしない上司の心理と説得方法のまとめ
ダメ出しばかりをする上司も、会社が目指すべき方向を向いているはずです。まだ若い社員にとっては厳しい意見も多く、精神的に追い込まれることもあるでしょう。そんな時には周りを頼ってみてください。必ず力を貸してくれるはずです。
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