どのような職種においても説明下手は損をします。言いたい事は頭にまとまっていても、説明がうまくできなければ相手に伝わることはありません。説明を上手くできれば、仕事も円滑に進むでしょうし、相手に誤解を与えることもないのです。ここでは、説明下手と認識している人に原因と克服するために意識すること、そして練習方法を解説します。
説明が下手だと信頼されない?
まず、説明が下手だとどのようなデメリットがあるのかを考えてみます。説明が下手な人は相手に信頼されません。逆の立場で考えてみてください。何を話しているか分からない営業マンからモノを購入したいと思いますか?信頼されなければ、今後のビジネスがうまくいくこともありません。
次に、ダラダラ話す癖がある人は、相手を不快にさせてしまいます。会議やプレゼンの場で「結局何が言いたいの?」となってイライラさせてしまうのです。反対に、説明がとてもうまくなれば、信頼してもらいやすくなるということです。上手い説明が出来る人は、仕事でも成功を収めることができるでしょう。
説明下手を克服する意識
説明下手を克服するためには、説明をする際に意識をすべきことがあります。ちょっと意識するだけで、説明の質は大きく変わりますので、実践に活用してはいかがでしょうか。
主語を話す
説明が下手な人は、話に主語がありません。自分の中では説明内容の解釈ができているため、自覚していない事が多いです。主語をしっかりと話すということは、誰の目線であるのかを相手に認識してもらうことになります。「誰が」があるかないかで、伝わり方に差が出てくるのです。
例えば、「先日、A社の佐藤さんが来られた時に、玄関に落ちていたクリップを拾っていました」と上司に報告する場合、誰がクリップを拾っていたのか分かりますか?佐藤さんなのか、一緒に出迎えた後輩なのか、もしくはたまたま通りかかった社長かもしれません。誰がという主語は、説明の中で一番大切な主語であることを意識して話すようにしましょう。
俯瞰して見る
ペラペラと説明がうまい人は、自分を俯瞰して見ることができます。説明している姿を少し上から眺めており、相手に伝わっているのかを第三者目線で確認しているのです。一見、とても難しいことのように思うかもしれませんが、意識をすれば誰でもできるようになります。自分を客観的に見る意識を持てれば、「さっきの説明はダメだったな」とか「○○のところが相手に伝わりにくかったな」と振り返ることができますし、説明している途中で軌道修正ができるようになります。
ゆっくり話す
説明をする時には、自分が思っているよりもゆっくりと話すように心がけましょう。特に、緊張しやすいタイプの方は、早口になってしまって、相手が聞き取ることができなくなってしまいます。そればかりか、早口の人は「説明がうまくない」と思われやすいので、相手もヒアリングの真剣度が落ちてしまうのです。ゆっくり話すという意識は、常に持っておく方が良いです。ゆっくり話すようにすれば、緊張がほぐれるようになり、主語が抜けにくくなったり俯瞰して自分を見れたりできるようになるものです。
説明下手を克服する練習方法
説明時に意識することの他に、説明下手を克服するための練習方法についてご紹介します。これで説明が上手くなった人もいますので、気に入ったら試してみてください。
今日の出来事を1分で話す
今日一日の出来事を1分間にまとめて話す練習方法です。朝起きて、会社に行き、仕事をして、帰ってくるまでの出来事です。10時間の出来事を1分にまとめるわけですから、ポイントを絞って話さなければなりません。出来事を省いて1分にまとめるというより、ピックアップして1分間にする方が効果的です。最初のうちは、お風呂に入った時にでも小声で話してみてください。自己練習ですね。うまくまとめることができるようになれば、家族や友人に1分間くらいで話す練習をしてみるといいでしょう。できれば、「こんな練習をしている」とは相手に伝えずに、ただ世間話をしていると思われる方が自然でいいでしょう。
漫才や落語から学ぶ
人を笑わせることが上手い人というのは、説明が上手い人です。例えば、漫才。マイクの前でコンビの話を聞いていると、頭に情景が思い浮かんできますよね?漫才では、1つの出来事を長く話しても何にも面白くありません。テンポが重要だからこそ、選ばれた言葉と言い回しをしています。動画サイトなどにアップされている上手い人の漫才を何度も見ていると、説明をするコツのようなものが見えてくることがあります。また、おすすめをしたいのが「落語」です。ハイキャリアのビジネスマンの中には、落語を聞いている人がけっこういます。車の中やお風呂の中、電車での移動中などに落語を聞いて、間の取り方や言い回しを学んでいるのです。一度、試してみてはいかがでしょうか。
説明下手を克服するまとめ
説明下手を克服するために意識すべき事、練習方法を解説してきました。説明は急に上手くなるものではありません。徐々に上手くなっていくからこそ、説明をすることに楽しみを感じるようになってきます。説明下手で悩んでいる方は、すぐにでも実践してみてください。
コメントを残す