えのきといえば、季節にもよりますがスーパーで50円~100円程度で購入できる非常に安価なきのこです。そんなこともあり私たちの食卓には良く並びますよね。お浸しなどあらゆる料理の具材として活用することができます。もしかしたら、えのきが大好きな人なら毎日のように食べているかもしれませんね。
そんなえのきがダイエットに活用できるとしたらどうでしょうか?もちろん、きのこという無機質な食品ですからカロリーもものすごく低いため置き換えダイエットとしてもとても有効なのですが今回注目していただきたいのはえのきに含まれるエノキタケリノール酸です。
リノール酸といえばそれこそ不飽和脂肪酸の一種でありリノレン酸との比率が重視されていますがそれとはまた異なるのでしょうか?そこで、えのきのカロリー、栄養、ダイエットを詳しく解説させていきたいと思います。
えのきのカロリーと栄養素について。
エノキタケリノール酸のお話しは少し置いておきます。まず、えのきのカロリーと栄養素についてとても気になるでしょう。もちろん、なんとなくカロリーや糖質が低い食品であることは予想されているかと思います。はい、100gあたりわずか22kcalです。
三大栄養素においては、タンパク質(2.7g)、脂質(0.2g)、炭水化物(7.6g)となっております。さすがきのこというところでしょうか、食物繊維も比較的多く3.9gございます。これ以外に栄養素はあるのか?カロリーが低いから栄養価も低いというイメージが強いかもしれませんが意外と高いんです。
えのきの主な栄養成分(100g) | |||
ビタミン | ミネラル | ||
ビタミンD | 0.9μg | ナトリウム | 2mg |
ビタミンB1 | 0.24mg | カリウム | 340mg |
ビタミンB2 | 0.17mg | マグネシウム | 15mg |
ナイアシン | 6.8mg | リン | 110mg |
ビタミンB6 | 0.12mg | 鉄 | 1.1mg |
葉酸 | 75μg | 亜鉛 | 0.6mg |
パントテン酸 | 1.4mg | 銅 | 0.1mg |
ビオチン | 10.6μg | マンガン | 0.07mg |
ビタミンC | 1mg | セレン | 1μg |
となっております。どうでしょうか?確かに含有量に差はありますがそれでも含まれている栄養素の種類は豊富ですし、ビタミンB群の中のナイアシン、葉酸、パントテン酸が多いです。この中のナイアシン、パントテン酸は脂質と糖質の代謝において必要なビタミンです。ミネラルに関してはそんなに多いものはありませんね。
そして、もうひとつダイエットの栄養素といえば、キノコキトサンです。サプリメントでも話題の食品ですが脂肪の肥大を抑える効果が見込める素晴らしい栄養素なのです。これらが含まれている時点でもともときのこ自体にもそれなりにダイエット効果が期待できると感がられます
エノキタケリノール酸とはどういったもの?
NHKの情報番組『あさイチ』の中では細く切った干したえのきを茶に煎じて飲んだところ内臓脂肪率が26%減少に成功した女性が話題になりました。確かに内臓脂肪がつくとお腹が出ますよね。これはダイエッターにとってはみっともないこと。それに、メタボメタボと愛着のあるような感じになっていますが悪化すると生活習慣病を招いてしまいます。詳しくはこちらの記事を参照ください。
「内臓脂肪レベルと体脂肪率の男女平均値はどれぐらいが理想的?」
それに、年齢を重ねるごとに代謝が落ちてきますので内臓脂肪も皮下脂肪も蓄積されやすくなってきます。そこで、エノキタケリノール酸というものを取り入れれば内臓脂肪レベルを下げる上ではとても有効ではないでしょうか。もちろん、えのきを食べるだけではだめです。
そこに、有酸素運動をプラスするのです。これは人それぞれの体力があるので無理はしなくてもよいです。毎日マイペースで30分歩くだけでも有効です。というのは、内臓脂肪は皮下脂肪とことなりすぐにエネルギー変換されるので燃焼しやすいのです。
そんなすごい成分なのですが、そもそも、エノキタケリノール酸を発見したのは日本薬科大学の渡邉泰雄薬学科長の研究グループです。14日間毎日天日干ししたえのきたけ茶を飲むことで体脂肪率を22%も減らすことができたと、皮下脂肪、内臓脂肪の燃焼に効果があると発表できたのです。これにより、渡邉教授は2013年に「えのき茶ダイエット:内臓脂肪から落ちていく! (小学館実用シリーズ)」を出版されています。
しかし、どういった理論でえのき茶を飲むことで痩せることができるのでしょうか?はい、実はエノキタケリノール酸を経口摂取することで胃を経由して小腸に吸収されます。すると小腸にあるアドレナリンと組み合わさります。その結果、基礎代謝が向上し、まずエネルギー消費が優先される内臓脂肪が燃焼されます。
もちろん、その後必要であれば皮下脂肪も燃焼されていきます。もちろん、ビタミンB群も含まれているためそのままえのきを食べてもダイエット効果はないわけではありませんが一度天日干しを行いえのきの細胞膜を破壊しないことにはエノキタケリノール酸を摂取することが難しいのです。
えのきを天日干しさせることによるメリットとは?
特に女性の方であれば紫外線を避けるための対策は入念に行っていることでしょう。クリームはもちろん、日傘、色々やりますよね。だけどオゾン層が破壊されて紫外線が強化されていますが本来は日光というものは結構大事なもので、それによりビタミンDがつくられるのです。
ですから、完全に日光を避けるのではなく部屋に入ってくるぐらいの弱い光は浴びるようにするとよいでしょう。この理論は人間だけではなくえのきにもいえることで天日干しすることによってえのきのビタミンDを2倍ほど増やすといわれています。
100gあたりであれば、1.8μgになります。このビタミンDというのはカルシウムが骨に蓄積する補助を行うので骨の強化においてはなくてはならない存在です。また、意外と知られていないのですがダイエットにも有効です。アメリカ健康栄養実験調査によれば肥大した脂質をチェックして正常な脂肪細胞へ戻すため肥満の防止に効果的だと考えられているのです。
グアニル酸といううまみ成分を増やす
えのきを天日干しにすることで何日も持たせることができます。もし仮に生のえのきだったらどうでしょうか?購入してきたものはすぐに調理に取り掛からないといけません。1日すれば鮮度が落ちて、2日もすれば異臭がするかもしれません。
スーパーの見切り品をみればよくわかりますがあのようなえのきはあんまり食べるのはオススメできません。栄養価もずいぶん落ちていることでしょう。そこで、新鮮なえのきを買ってきてすぐに天日干しすることなのです。これにより、グアニル酸といううまみ成分の濃度が高まります。
やはりどうせ食べるならおいしい方がいいですよね。もちろん、おいしい以外にもメリットがありまして、体内の毒素をデトックスする効果が期待できます。つまりは、肌荒れ、ニキビ、代謝のアップが見込めるわけです。そうすれば美しい体を作る上ではプラスですよね。
ちなみに、このグアニル酸もエノキタケリノール酸と同じく細胞の中にありますので天日干しにして取り出して効率よく吸収を行うことがベストと言えるでしょう。
何故、えのき氷にする必要があるのでしょうか?
数年前に大流行したのが氷えのきというものです。天日干ししたえのきと、氷えのきのどっちが良いのか?エノキリノール酸を摂取するのであれば天日干しの方がよいです。なぜなら加熱することでそれが崩れてしまうからです。けれども、氷えのきはミキサーにかけることでキノコキトサンの吸収率を高めることができます。
えのき氷の作り方
1 えのき3パック、水400ミリリットル、を用意します。
2 水で洗わずにえのきをざく切りにする
3 えのきをミキサーに入れる
4 ミキサーをセットしたら水を入れる(複数回に分けてもよし)
4 ミキサーで粉砕してドロドロにする
5 鍋に入れて沸騰させる
6 沸騰したら弱火に変えて一時間煮込む
7 製氷器に入れたら冷凍庫で凍らせる
8 スープや味噌汁に入れて食べる。
干しえのきの作り方と煎じ方について解説。
えのき茶の作り方
1 スーパーで鮮やかで鮮度がよさそうなものを買ってきます。
2 えのき氷と同じようにざく切りにします。
3 えのきを1本、1本ほぐします。
4 ざるの上にまんべんなく載せて1~3日ほど天日干しします。
5 乾燥して茶色くなったら完成です。
6 湿気などがありどうしても茶色くならないなら軽く炒ればオーケーです。
えのき茶の煎じ方
1 5~10g程度のほしえのきを細かく砕く。
2 保温用のポットに入れます。
3 90度前後のお湯をポットに入れます。
4 30分ほど待てば完成。
5 完成したものは1日かけて飲む。
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