出典:クラブツーリズムHP
最近はシニア層も元気です。医療や健康に対する意識の高さの影響もあるでしょうが、まだまだ人生を楽しもうと活発に動いている方が多いです。シニア の方の娯楽として定着しているのが旅行。シニアの方はもう大体行きたいところには行ってしまっているので、彼らの財布のひもを緩めるのはちょっと大変で す。そんなシニア層に人気の旅行の企画を打ち出しているのがクラブツーリズム。その秘密について、調べてみました。
プロフィール
まずクラブツーリズムの会社概要です。けっこう大きいですね。
- 社名 クラブツーリズム株式会社
- 英文名 Club Tourism International Inc.
- 略称 CTI
- 本社所在地 〒160-8308 東京都新宿区西新宿6丁目3番1号 新宿アイランドウイング
- 設立年月日 平成5年7月1日/平成16年5月1日(営業譲渡に伴う新会社発足日)
- 資本金 1億円
- 年間売上高 1,622億円(平成27年3月期)
- 決算月 3月
- 従業員数 2,194名(平成27年4月1日現在)
- 拠点 札幌、仙台、群馬、埼玉、茨城、千葉、東京(新宿・銀座・成増・立川)、横浜、静岡、浜松、名古屋、京都、大阪、神戸、奈良、広島、福岡
出典:http://www.club-tourism.co.jp/about/index.htm
けっ こう最近の出来た会社なんですね。持ち株会社の近畿日本ツーリストグループのうちの一社だそうです。旅行代理店なのですが、新聞広告や会員情報誌で旅行商 品を宣伝し、電話やインターネットで受付するダイレクトマーケティングを得意としています。主要顧客は中高年層です。
現在の社長は、小山佳延さん。番組の出演するのは会長の岡本邦夫さんです。岡本さんの経歴は以下です。
出典:http://www.knt.co.jp/kouhou/company/02index.html
【生年月日】1946年10月14日
【学歴】昭和44年3月明治大学商学部卒業
【経歴】
- 昭和21年10月14日生
- 昭和44年3月明治大学商学部卒業
- 昭和44年4月近畿日本ツーリスト㈱入社
- 平成11年1月クラブツーリズム事業本部副本部長兼営業管理部長兼海外旅行営業部長
- 平成14月3月取締役企画室部長
- 平成16年3月取締役退任
- 平成16年3月クラブツーリズム㈱取締役
- 平成18年6月代表取締役社長
出典:http://ijin.keieimaster.com/wadai/tv/939.html
現在は会長で、持ち株会社の役員も兼任されています。
会社の成り立ちは社内ベンチャー
番組紹介に「大手旅行代理店の営業所から生まれた~」とあったので、気になったので調べてみました。調べると以下のような感じでした。
始 まりは近畿日本ツーリストの渋谷営業所でした。繁華街で立地に恵まれていましたが、法人営業に偏った戦略が災いし、業績は低迷していました。そんななか、 1980年に高橋秀夫さん(元クラブツーリズム名誉会長)が営業所長に就任します。高橋さんは社内の反対を説き伏せ、1億円もの新聞広告を使って、旅行商 品を販売。中高年に絞った広告は大ヒット。3年で社内の最優秀営業所に駆け上がります。その結果、営業所から、事業部、さらに会社として独立と異例の大出 世を遂げます。社長は当然高橋さんでした。
(独立後、紆余曲折ありつつ、現在は元にさやの近畿日本ツーリストグループに属しています。)
事業展開もユニーク
中高年の個人にターゲットを絞ってということが、事業の原動力のひとつですが、色々と仕掛けもユニークです。
会員の組織化
中高年がターゲットということで、カルチャーセンターを運営しています。そこでの組織力や口コミを活かした事業展開をしています。会員同士の交流というのが戦略のキーワードになっています。
顧客が情報誌を配る!
会員同士の交流というのが発想の原点なのかもしれませんが、なんと情報誌「旅の友」を「エコースタッフ」と言われる数千人の会員が独自で配っているとのこと。会社とお客を超えた関係作りが出来ていますよね。更に驚くことに、
「他にも添乗やガイドをしたいというフェローフレンドリースタッフ、身体の不自由な方のお手伝いをしてくださるトラベルサポーターもお客様から募集しています。
一度きりのお付き合いではなく長いお付き合いをして頂けますから、サービスの改善、商品開発にも貴重なご意見をいただけます」出典:http://www.daihanjo.jp/kigyo-68-club-t.html
本当に驚きです。
おひとりさまツアーもある!
中高年がターゲットということで、ニーズにきめ細やかに対応しています。中高年でひとりで正月を迎えないないといけないといったニーズに応える企画もあるそうです。
まとめ
事 業展開は一見ユニークですが、お客さんが会社の業務を手伝うとか、おひとり様をフォローするなどの展開は、現在のソーシャルネットワークを基盤としたシェ アビジネスの原型のような印象を受けました。このような形態のビジネスが、旅行に限らず進んで行って欲しいと思います。今後に期待です。
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