広津柳浪の作品の特徴及び評価。おすすめ代表作4選

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日本には数多くの小説家がおり、作品にもそれぞれ特徴があります。そのため、小説が好きな人ならいろいろな作者の作品をたくさん見るでしょう。現代でもいろいろな小説家がいますが、昔活躍した小説家もいろいろな作品を残しており、今でも見ることができます。

日本で有名な小説家には広津柳浪がおり、後世の人に影響を与えた作品をいくつか残しています。今回は広津柳浪のおすすめの作品についていくつか紹介しましょう。

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広津柳浪のおすすめ作品とは?

広津柳浪は作家としていろいろな作品を残しています。もし、広津柳浪の作品を読んでみたいなら、どのような作品でどんなおもしろさがあるのか確認してみるのがいいでしょう。広津柳浪の作品には以下のようなものがあります。

今戸心中

今戸心中は吉原を題材にした内容となっており、花魁の内情に踏み込んだ小説です。主人公は男好きのする丸顔の花魁吉里という女性であり、この方は客の平田に惚れていたが家の事情で郷里に帰らなければいけなくなります。

吉里は平田と別れた後に「下品小柄」の善吉という常連客の相手をすることになりますが、身代を潰してしまうことになります。最終的にはこの善吉と隅田川で心中するという物語になっており、惚れた相手ではなく自分の常連客と心中するという少し意表をつかれた作品です。

花魁の内情を元にしながら、広津柳浪の特徴である意表を突くというパターンが盛り込まれているので、作者の書き方の流れがよく分かります。

また、この話の中には登場人物の役割がもつれることや行き違いや入れ替わり、思い込みなども多用されているため、人間も感情や物事の捉え方なども理解することができる作品となっています。

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変目伝

広津柳浪の代表作品には「変目伝」もあります。これは主人公が伝吉と言われる男性であり、とても働きものでした。伝吉は薬種店の娘である小浜に惚れており、小浜の従兄弟である定二郎がそこにつけ込んで伝吉を騙します。

従兄弟である定二郎は伝吉に吉原での玉代をおごらせることを繰り返し、伝吉を困窮されていき、借金を作らせるほどまで膨らみます。そして、伝吉はお金を工面するために伊勢屋という店の番頭を殺害してしまうほどまで狂ってしまうことになります。

主人公が定二郎につけ込まれて、そこからどんどん転落してしまうのは物語としては後味が悪くなっていますが、話の中には人の弱い心情のようなものも含まれており、小説としては考えさせられる内容となっています。上記で紹介した「今戸心中」のように、「変目伝」も広津柳浪の特徴が出た話と言えるでしょう。

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黒蜥蜴

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広津柳浪の作品である黒蜥蜴は仲間からグズ、交際知らずと罵られる大工与太郎が主人公です。養父である吉五郎の不機嫌な顔を見るのが嫌で、与太郎は働いたお金で飲んだくれたり、結婚を棟梁から勧められても断ったりするなど、主人公も少し癖のある性格をしています。

6人と結婚しても長く続かず、父親の吉五郎の勧めで7人目のお都賀と結婚することになります。与太郎とお都賀はうまくいき子供もできて家族を作ることができますが、父親の吉五郎がお都賀に辛く当たり、最終的に与太郎が帰宅した際に父親が吐血して死んでおり、かたわらにはお都賀の遺書が残されているという話になっています。

こちらも主人公の父親と妻であるお都賀の遺書が残されているため、何とも言えない複雑な感情となるでしょう。腑に落ちない物語となっていますが、広津柳浪の予想外の結末という点では小説としてのおもしろさも感じることができます。「黒蜥蜴」は広津柳浪の中でも特に代表的な作品なので、関心があれば読んでみてください。

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河内屋

「河内屋」は町内の資産家重吉、妻のお染、弟清二郎という家族関係の中で物語が展開されます。重吉の妻であるお染は弟の清二郎と結婚するはずでしたが、お染の姉であるお久が病死したために重吉と結婚することになったという経緯があるようです。

弟の清二郎は兄にお染を取られて怒りがあり、お染も不本意な結婚という不満、兄の重吉も弟と妻の関係性に疑問を感じるなど、それぞれが負の感情を持っています。重吉は芸達者のお弓に会ったことで好意を抱くようになりますが、お弓は清二郎に恋をしているという関係から、重吉はさらに妻であるお染を激しく虐げるようになりました。

お染は断食して死を待つようになりますが、清二郎が夫婦を和解させようと行動します。ただ、結果的に兄である重吉とお弓を死なせてしまい、幼時から相思相愛だった清二郎とお染が心中する話となっています。

「河内屋」の物語も最後は死んでしまいますが、心中の結果としては読者の納得を得られる内容となっています。関心があれば、こちらもお読みください。

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広津柳浪の作品を読んでみよう

広津柳浪の作品にはいろいろな代表作があります。読んでみるなら小説としてのおもしろさと作者の心情なども理解することができるでしょう。ぜひ、どれか関心があれば広津柳浪の作品を読んでみてください。

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>>広津柳浪ってどんな人?その生涯。家族は?性格を物語るエピソードや死因は?

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