十分な睡眠時間を確保することは、健康を維持する上で非常に重要です。
特に乳幼児期から成長期の子供にとっては、睡眠中は心身の発育に関わる非常に貴重な時間です。
今回は、子供(0歳~6歳まで)の睡眠時間についてご紹介していきます。
幼児・子供の睡眠時間の平均
下記の表は、アートチャイルドケアによる第一回睡眠調査の結果です。
0歳 | 11時間58分 |
1歳 | 11時間47分 |
2歳 | 11時間24分 |
3歳 | 11時間8分 |
4歳 | 10時間34分 |
5歳 | 10時間14分 |
6歳 | 9時間56分 |
平均 | 11時間11分 |
だんだん成長していくにつれて、睡眠時間が徐々に短くなってきていることが分かりますが、総睡眠時間だけで見ると、どの年齢も幼児期に必要とされる10時間以上を必要としていることがわかります。
幼児・子供の睡眠時間の目安
近年は、子供も大人も就寝時間が遅くなったり、不規則になる傾向がありますが、心身を健康に保つため、規則正しい生活リズムを心がけ、睡眠はしっかりと取りましょう。
新生児・乳児(10時間~18時間)
生まれてまもなくは、体内時計が出来上がっていないため、昼夜関係なく、また場所を選ばず眠ります。3ヶ月ごろから、徐々に一日のリズムに慣れてくる子もいるようです。赤ちゃんにも朝の光をしっかりと浴びさせ、体で一日のリズムに慣れるようにしてあげる事で体内時計が形成されやすくなります。
1歳~3歳(12~14時間)
大人と同じような、「朝起きて夜眠る」という人間の基本的な生活リズムを作る時期です。 たっぷり睡眠を取ることが必要とされています。この時期には睡眠時に大量のメラトニンが分泌され、一生のうちでもメラトニンの分泌が一番活発な時期ですので、子供の成長に睡眠がどれだけ重要かがお分かりいただけるかと思います。
4~6歳(10~13時間)
朝7時頃に起きる事を考えると、夜は遅くとも21時ぐらいまでには寝かせたいところですが、保育園や幼稚園では、一時間~二時間程度の昼寝をとることが多いため、昼寝をし過ぎると、夜の寝付きが悪くなってしまいます。また、就寝までのプロセス(風呂に入って、歯を磨き、トイレに行って眠る)などの習慣もこの時期に形付くので、おかしな習慣が身につかないように気を配る必要もあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
子供の睡眠不足で成長ホルモンの分泌量が減ることで、以下のような影響が生じる恐れがあります。
- 肥満傾向
- 知能の発達が遅れる
- 運動神経の発達が遅れる
- 体の成長が遅れる
- 情緒が不安定になりやすい
子供の就寝時間が遅くなる原因は、塾などの習い事をする子供が増えたということも一因ではありますが、もう一つは忙しく働く保護者の睡眠時間も、子供と同じように減少している事に起因していると考えられます。
子供の心や身体の発育には、食事と睡眠が欠かせません。
子供には「早寝・早起き」「一日三食」という規則正しい生活を心掛けましょう。
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