日本はもともと1日2食生活だった
日本の教育で「1日3食しっかり食べましょう。」といわれてきましたので、それがもはや常識だと思われています。それはしっかりと3食にすることにより必要な栄養素が補えるからであると考えられているためです。
もともと日本も昔は1日3食もご飯をたべず、2食の生活が普通だったのです。90年代のアメリカでも2食生活は当たり前だったようです。日本に1日3食という文化が定着したのも佐伯矩博士がそれを推奨したためです。
当時の日本は栄養不足が非常に心配されていました。色々と研究を重ねた結果、成人男性が1日2500〜2700kcal必要であると考えたわけです。ところが、これまでの2食生活ではさすがにそこまで達することができません。
では、いまの日本の食生活ではどうかといえば、これもまた各家庭によって異なりはしますが、高カロリーの食材があふれている中、3食も食べなくてもこれぐらいのカロリー摂取は十分可能と考えられます。
食べ過ぎると体が劣化していく
食事を3食にすれば良いとはいいますが、食べ過ぎは体には良くないのです。その理由としてはまず食事を行うたびに必ず胃に入った食物を消化しなくてはいけません。
消化する上で消化酵素とよばれるものが使われます。この消化酵素は何かを食べれば補うことができるのなら良いのですが、無限に作り続けることはできず、人間が生まれてから死ぬまでの間に作られる量が既に決まっているのです。
そのため、この消化酵素を節約して食生活を営む必要があります。また、食物を摂取して消化し、毒素などを肝臓で処理を行いますので、食べた分だけ肝臓に負担がかかります。
それに、昔とことなり現代の食生活をみますと、動物性の食事が中心になってきておりますので、それらを3食も食べていたら、胃酸をたくさん消費しますし、肝臓の処理が間に合わず負担が大きくなります。
昔と今の事情が全く違うので、3食生活を行うのならよっぽどベジタブルな生活を行うかしなければ逆に健康を害してしまいます。逆に胃酸を節約するような2食、1食生活にすれば内臓にも負担がかかりにくくなりますので、シミ、そばかす、吹き出物などもできにくくなりお肌もつるつるになります。つまり、あまり食事を行わないことにより若返りの効果が期待できるのです。
1日1食ダイエットのポイントやコツ!
1日1食ダイエットのやり方はいたってシンプルで、ルールは1日1回だけ食事を行うことです。これは朝昼晩問わず食事といえるものを1日1回だけ行うのです。そこで、実践するうえでのポイントをまとめたのでご覧ください。
栄養価の高い食事を行う
1日1回の食事ですから基本的にどんなものを食べてもそこまでカロリーオーバーになるということはありません。そのためお菓子や、ケーキなどをがっつりと食べて終わりにするとか、ラーメンやファーストフードで済ませてしまうのもダメです。確かにカロリーにおいては2000kcal以下であれば太りにくいといえますが、栄養価がほとんどない食事です。特に1日1食しか食べられないので栄養不足には注意しなくてはいけません。
栄養不足に注意
1日1食ダイエットはあくまでも1日1回食事を行うということです。ファスティングではありません。それに、ファスティングはしっかりとした方法を守らないと危険です。そのため、朝りんごだけ食べて終わりにするなど極端に栄養を減らすということを行ってはいけません。特に、空腹に強い人はこのような無理な方法に走りがちです。ですがそれですと体を壊す危険性がありますので注意しましょう。
タンパク質の摂取
タンパク質を摂取しないと筋肉が減りますので代謝が落ちます。そのため必ずタンパク質を摂取するように心がけましょう。50kgの女性であれば1日に必要なタンパク質は50gとなります。ですから、食事には肉、魚、豆腐などは必ず入れるようにしましょう。特に、豆腐は腹もちが良いので野菜サラダ等に入れて食べると良いです。
空腹を抑えるために
絶対にタンパク質不足になってはいけません。そのため、1日においての2食、1回の間食は、生野菜、果物、プロテインで作ったオリジナルスムージーを飲むと良いです。食物繊維やタンパク質が豊富なのでお腹を満たすことができます。
野菜や果物を食べる
栄養価の高い食事を行うにはやはり野菜や果物が必要になります。野菜や果物だけではお腹は膨れにくいですが、ビタミン、ミネラル、食物繊維の高さを考えれば野菜や果物は必要です。
白米よりも玄米を!
食べる量が少ない分、栄養価の高い玄米を食べるようにしましょう。白米だけでは栄養が間に合いません。そこで玄米を摂取するのです。それに玄米は良く噛まないとなかなか食べることができないかと思います。玄米に限らず食事を行う時は必ず良く噛みましょう。そうすることで満腹中枢を刺激すると同時に消化を良くしてくれます。
カフェインやアルコールは避ける
特に、空腹状態が多い中でカフェイン、アルコールを摂取すると胃腸に負担をかけますし、なによりも栄養不足になりやすくなります。これらは利尿作用が高いのは良いのですが、同時にビタミン、ミネラルまで体外へ排出するためオススメはできません。結果むくみになりやすかったりします。
必ず2リットル以上の水を飲む
空腹を紛らわすという意味でも有効ですが、水は体の中を常に循環しており14日で全てが入れ替わるといわれています。それによりデトックス効果があったり、便秘を改善し、腸内環境を良好にすることができるため、代謝も上がるのです。詳しくはこちらを参考にしてください。
マルチビタミン・ミネラルを活用する
これは、3食であろうと、2食、1食であろうと関係ないのですが意識していただきたいところです。結局いくら栄養の摂取をがんばってもなかなか、ビタミン、ミネラルは摂取できないので、とくに食べない習慣を行うのであればこれは必須といえます。選び方など基準についてはこちらを参考にしてください。
1日1食ダイエットの注意点
1日1食ダイエットは1日に1回しか食べることができないためそのときんいどか食いしてしまう可能性があります。どか食いしても2500kcal以下であれば問題ないと思ってしまい、高カロリーなものを食べる傾向があります。
しかし、残念なことに1度にたくさんたべるデメリットは吸収しきれず余ったものが脂肪として蓄積されてしまうということです。それに一度にたくさん食べるということは胃腸、肝臓などの内臓に負担をかける原因になります。
特に、空腹だった状態から消化の悪い油っこいものをたくさん食べていては若返りどころか、劣化を促す原因になりかねません。特にこのダイエット方法はそんなに食べなくても平気でいられる人にとってはいいかもしれません。
くれぐれも自分の体と相談しながら行うことをおすすめします。
参考文献)
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